児童施設周辺に、不審な男が出没。

お願い、助けて。亡くなった友の絞り出すような声を聞き、胸騒ぎを感じたおいちは……。

陰惨な歴史が残る四国山中の集落・尾峨に赴任した中学教師・金沢には、競技中の事故で陸上を諦めた疵があった。

友人・絵美の別れ話に立ち会った晴美。男は意趣返しに絵美のアパートに爆弾を仕掛けた。

かつて東京を震え上がらせた爆弾魔トキオ。犯人は自爆して死んだはずだったのだが…。

始業直前の中学校の教室に包丁を持った男が乱入、学級委員の女子生徒を刺殺した。

つつましく暮らす若い女性が殺害された。犯人は目撃されていたが、巧妙に身元を隠し正体を掴ませない。

参拝者が絶えていた大恩寺の復興に一役買った寺侍の棚橋市之丞。

「秋川瑠璃は自殺じゃない、そのことを柚木草平に調べさせろ」若い女の声でかかってきた月刊EYES編集部への奇妙な電話は、そう言って切れた。

人と霊の真実は見える右目にではなく、視力を失った左目に映る…。

桃源郷を思わせる閉鎖された農村に行き着いた旅人たちが、いきなり連続殺人事件に巻き込まれる。

孤島のホテル「オペラ座館」。かつて惨劇の舞台となった場所を、金田一少年は再び訪れる。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

赤坂で発生した殺人事件の特捜本部に、警視庁公安部でロシア事案を担当する倉島が呼ばれた。被害者は右翼団体に所属する男だ。

「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」凶暴なクロコダイルをどうやって?続いて今度はミニブタが盗まれた。

雛見沢村に惨劇をもたらす要因はすべて明らかになった。

還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか、とかつての悪ガキ三人組が自警団を結成。

美しい容姿からは想像もつかないほどガサツな叔母の意外な秘密についての表題作、雨の日だけ他人の心の声が聞こえる少女を描く「雨つぶ通信」、西日暮里の奇妙な中華料理屋を巡る奇譚「カンカン軒怪異譚」など、『花まんま』『かたみ歌』の著者が、昭和の東京下町を舞台に紡ぐ

年の瀬の江戸で、「そろそろ、月が笑う」と言い残して、突如、人がいなくなる“神隠し”が、頻発した。

ぼくは、ぼく自身の戦争をどう終わらせたらいいのだろう―戦争が残した傷跡から回復できないアフリカの少年兵の姿を生々しく描き出した表題作をはじめ、盟友である芥川賞作家・円城塔が書き継ぐことを公表した『屍者の帝国』の冒頭部分、影響を受けた小島秀夫監督にオマージュ

次点から繰上当選した参議院議員の周辺で、次々と関係者が死んでいく。

何者かによる動物虐待で愛犬・リクを失った中学一年生の向井光一は、同級生の原村沙紗と犯人捜しをはじめる。

さまざまな「後藤さん」についての考察が、やがて宇宙創成の秘密にいたる四色刷の表題作ほか、百にもおよぶ断片でつづられるあまりにも壮大で、かつあっけない銀河帝国興亡史「The History of the Decline and Fall of the Gal

30年以上SFを書いてきたぼくは、第一線をはなれたような気分になっていた―ベテラン作家が、伊藤計劃『ハーモニー』と3・11後のフィクションの可能性を考察する表題作、深井零がパーソナルなコンピュータを追い求めた記憶を語る“戦闘妖精・雪風”シリーズのスピンオフ

雑誌編集長の椎名沙智は、アルバイトをしていた保坂奈美枝の結婚披露パーティーに出席するため、福井県小浜市へと向かった。

玄関先でその家に住む主婦が殺された。

予想できない方法でわたしは姿を現し、生き返る。遺された取材ノートから知った、ロートレックの名画『マルセル』盗難事件。

太平洋戦争が終結するまで満州で細菌兵器の研究をしていた倉田部隊は、極秘裏に中国人やロシア人などの捕虜たちに人体実験を繰り返していた。

【文学/日本文学小説】謎めいた女の手引きで降霊の儀式に導かれた初老の男。

釣り人が溺れ死んだという情報を得て、三宅島に降り立った右京。

奄美大島で主人公が発見したのは、脳をくり抜かれたカリスマ占術師の死体だった。

毒舌イケメン陰陽屋と、天然系キツネ耳高校男子がお迎えする、占いの店「陰陽屋」。

時は藤原道長が権勢を誇る平安時代。若き仏師・定朝はその才能を早くも発揮していた。

愛されて３０年。

ある日を境に、実生女学院のグラウンドでの運動が禁止になった。

青柳みゆきが殺される―警視総監に届いた奇妙な手紙。

一流ゲームソフト企業リューエイに就職が内定した大学生隅野はこの際、遊び相手の女子大生規子を友人に下げ渡すことにした。

若い女性たちから子供と一緒に読む母親まで。

和泉蝋庵の旅に出ては必ず道に迷う奇妙な道中記。旅本作者と仲間たち湯煙の向こうに現れるのは極楽の温泉かこの世の地獄か。

最強の盾と最強の矛が対峙するとき、物語は未知の領域へ走り出す。ボディーガード工藤兵悟シリーズ、堂々の復活。

警視庁公安部に属していた奥野侑也は、妻を殺人事件で亡くし、退職を決めた。

「自分革命」を起こすべく親友との縁を切った女子高生、家系に伝わる理不尽な“掟”に苦悩する有名女優、無銭飲食の罪を着せられた中二男子…、人生、単純じゃない。

悪しきものに取り憑かれてしまった人間たちの現実が崩壊していく…。

東京・井の頭公園で、盲目の新進画家・木下利夫の射殺死体が発見される。

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。

刑事・三田が“スクウェア”で出会った、清潔そうなバーテンダーの青年。

その男は、洗いたての糊の利いたシャツを思わせた。バー“スクウェア”を中心に事態は動く。

風営法の改正に合わせ、club indigoは営業形態を変更。

佐倉聖21歳。腹違いの弟を独り養う大学生だ。

公家鷹司信房の子・信平は、将来家光の正室となった姉の孝子を頼って十五歳で江戸に出て五十石の旗本となった。

御側衆本郷康秀が将軍家斉の代参として日光に向かった。

父親が遺した事件の解決のため、探偵となった高校生の甘栗晃。

1995年1月17日、兵庫県南部を襲ったM7.3のGEQ(大地震)。

施政権返還直前の沖縄、那覇。

反米反基地活動の裏でアメリカ人のスパイとして働く尚友は、罪の意識に苛まれながらも、施設でともに育った混血の美女、照屋仁美との関係にのめり込む。

掟破りの推理法で真相を解明する水平思考―ラテラル・シンキングに天性の才を発揮する浅倉絢奈、22歳。

悪党・八神俊彦は自らの生き方を改めるため、骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていた。

上官の命令に服従する兵士、戦地で負傷した帰還兵、侵入者に拷問を加える憲兵、爬虫人のサーカスに夢中になる少年……。

9年前、家族を事故で失った環は、大学を中退し孤独な日々を送っていた。

新米ヘルパー×認知症の名探偵。謎と事件は、介護現場にやってくる。

人気歌舞伎役者・尾上竜之介が、「忠臣蔵」公演の翌日にTV局女子アナ・山本由美とともに服毒死した。

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。

柴山祐希、高校１年生。冴えない学園生活が、彼女――マツリカと出会い一変した。

憧れの都会で流されるままに暮らす女の血脈。深き森で暮らす原始人たちの真実。

東日本大震災発災直後、岩手県庁内に設置された災害対策本部。

ひとりでも多く助けたい。 思いは

妻と離別した私は記憶を辿りながら、七年前と同じように汽船に乗って浜辺を歩き、侘しい岬に建つ一軒宿を訪れる。

警察を辞め私立探偵となった小野寺冴。

日本の次期月探査計画に関わっていた大学院生・蓮見省一の夢は、彗星が月面に衝突した瞬間に潰え恋人の奈美までが彼のもとを去った。

一人の男が名古屋の墓地で殺された。やがて浮かび上がってきた容疑者は3人…が、事件当日、東京や静岡にいたという容疑者たち。

「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。

血塗られた赤い舟を、鎧武者が漕いでいる。これは幻なのか?服部は思わず駆け出していた…。

スーパーマリオ、ぷよぷよ、スト2、ゼビウス、そしてドラクエ、ビデオゲーム史に燦然と輝く巨大タイトルを、さんざん遊び倒したプレーヤーの視点から描く、まっとうなゲーム小説って、ほんとうは、こういうことだ。

日本各地で猛威を振るう未知種のアゲート蜂。人間に寄生し、羽化する際に命を奪うことで人々に恐れられていた。

「弥勒の月」「夜叉桜」「木練柿」に続くシリーズ第４弾！　小間物問屋遠野屋清之介、同心木暮信次郎、そして、二人が引き寄せる事件を「人っていうのはおもしれえ」と眺める岡っ引きの伊佐治。

江戸の名物男・蟋蟀小三郎の道場にやってきた謎の田舎侍。道場破りを仕掛けるも、相手が悪すぎた。

チャイナホワイト―中国を経由し、香港からアメリカへ持ち込まれるヘロイン。

中国人華僑・徐とともに捜査を進める麻薬捜査官・三崎。

「K美を殺してやりたい」という呪いの絵馬を出雲大社に掲げたと思われる堀井恵が殺された。十津川によりK美は井崎清美と判明。

明治5年に焼失した日本最初の西洋式ホテルで、焼け跡から宿泊客の刺殺死体が発見された。

ＳＮＳに巧妙に仕掛けられた罠が、日本という「システム」をダウンさせる。

婚活中の天才弁護士・百瀬太郎は、毎日持ち込まれるやっかいな依頼に悪戦苦闘。

米問屋の手代甲太郎は、金子の掛け取りを終えた帰りに、二人の破落戸に追われている娘を助けた。

旧天城峠の崖下で老人男性の死体が発見される。彼は何故か「下司」と書かれた千社札を携え社寺巡りをしていたという。

ある夜、ぼくの部屋の窓ガラスに一羽の大鴉が入り込む。

今様楊貴妃とまでうたわれた美女が、山口県の二尊院境内で首を吊っているのが発見された。

テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ四メートルの金網が。

正月特番用のバラエティ番組収録中、巨大迷路内でタレントが殺された。

広告代理店で働くシングルマザーの千晶は、会議出席のため、喘息の発作が起きた子供を家に残して出社、死なせてしまう。

氷室想介の求愛を虚しく待ちつづけ、ついに彼のもとを去ったアシスタントの川井舞。

顔をズタズタにされた美女の死体の横に、必ず残されるアヒルのおもちゃ。

宮本武蔵を心の師と仰ぐ香織と、日舞から剣道に転進した早苗。早苗が福岡に転校して離れた後も、良きライバルであり続けた二人。

祟殺し編の悪夢が繰り返されようとする中、前原圭一たち部活メンバーは虐待を繰り返す叔父・鉄平のもとから沙都子を救い出すため、児童相談所を動かして運命に抗ってゆく。

秋の月夜に、深川きっての名芸者力丸が、お座敷から忽然と姿を消した。

オリーブの木を買ってきた翌日、突然、消えた妻。跡を辿ろうとする夫は、2人の婚姻届すら提出されていなかった事実を知る。

誰より医者が、劇烈な疫病を望んでいるベストセラー『無痛』の続編にして久坂部羊、第五の問題作。書き下ろし990枚。

働くばかりが能でなし、たまには羽も伸ばしたい。

美形だが人のよすぎる如月春水は、部下である里見幸一に密かな想いを寄せていた。

仲良し四人家族の中に、ある日いきなり「花嫁」がやってきた。今までそれぞれがひた隠しにしてきた過去が掘り返されていく…。

久慈屋の跡取り娘と番頭の祝言が迫った夏、駿太郎が高熱を発し、元庵先生の屋敷を訪ねた小籐次は、ひょっこり現れた秀次親分から相談事を持ちかけられる。