木場豪商殺人事件: 耳袋秘帖



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初公開日(参考)2012年09月
分類

長編小説

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耳袋秘帖 木場豪商殺人事件 (文春文庫)

2012年09月04日 耳袋秘帖 木場豪商殺人事件 (文春文庫)

強引な商法で、ここ数年急激にのし上がった木場の材木問屋“日野屋”。辣腕で鳴らすこの豪商がつくった複雑怪奇な「からくり屋敷」で、人が死んだ──。美しき手妻師、負け知らずの怪力女、“蘇生した”寺侍らが入り乱れ、あやかしの難事件が幕を開ける! 江戸の「大耳」こと、根岸肥前が活躍する「耳袋秘帖」殺人事件シリーズ第14弾。文春文庫オリジナルの書き下ろし時代小説。(「BOOK」データベースより)




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木場豪商殺人事件: 耳袋秘帖の総合評価:8.80/10点レビュー 5件。Bランク


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No.5:
(4pt)

人の縁が絡んでいる事件です。

複雑な人の縁が事件の糸を複雑にしている話です。ただ全ての絡みが解けると、一本の糸に纏まっていてあっとさせられる感じです。
耳袋秘帖 木場豪商殺人事件 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:耳袋秘帖 木場豪商殺人事件 (文春文庫)より
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No.4:
(4pt)

期待通り、

期待通り、風間真知雄さんの代表作、面白く読ませていただいた。対応も早かった。
耳袋秘帖 木場豪商殺人事件 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:耳袋秘帖 木場豪商殺人事件 (文春文庫)より
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No.3:
(5pt)

今作者はのりにのっている!同時期の他のシリーズと読み比べるとよい

この作者に、最近凄くハマッている。もともとデビュー作(かな?)の「黒牛と妖怪」から、何か一癖ある文体と感性があったが、その後、「妻は、くの一」、「若さま同心」などの現代的センスの痛快時代小説などを連発。いずれも面白いが、中でも「耳袋秘帖」は、最も中核で王道的なシリーズで大好きだったが、ここへ来て、少し作風が変化してきて、面白い。いいほうに変化なのか、危うげなところもあるのだが、今、一番個性的な時代小説を書く人だと思った。まず、「耳袋秘帖」の初期は、池波正太郎的な、ゆるやかな江戸の世界で、怪談の裏側にある秘密と真相を、推理と剣戟を交えて描くという、「ライトな京極夏彦風?」という、ユニークな作品だった。だが、きちんと時代小説の王道は進んでいた。怪談、怪事件は起こるが、それとは別に、ゆっくり流れる江戸の時間感覚と風情が、とても心を癒してくれる不思議なシリーズだ。だが、最近の作者の近作、別シリーズ、例えば「新・若さま同心」や「穴屋」シリーズは、とても斬新な時代小説になっていて、カラクリ、手妻(手品)、ギミック等が満載され、普通江戸時代にイメージされる世界観や発想を逸脱した、奇想天外で前衛的な物語が多くなってきたが、この「耳袋秘帖」シリーズも、その流れに連動してきた。非常なスピード感というか、一つの謎が出てきたら、それを読者が考えている間に、次のエピソード、次の謎がポンポン飛び出してくる。これは、元々の特徴だが、近作では、特にそのエピソードの数と連射速度が増してきた。それらは、一見無関係だが、実はつながっていたり、あるいは全然つながってなく、唐突な話が挿入されたり、しかし、細かいエピソード一つ一つがいちいち面白い。「そのエピソードは、話の本筋に関係あるの?いや面白いが」って感じの短いエピソード群は、いずれもそのアイデアだけで一冊本が書けそうな発想を、贅沢にも小ネタで連射する。これは、作者のアイデアがあふれかえって、筆がのってのってしょうがないと、そういう勢いだ。ただ、元々このシリーズが持っていた、上述の、「江戸の穏やかな時間の流れ」に、「モダンジャズのアドリブソロの嵐」みたいな、縦横無尽のスピード感が加えられ、一種異様な作風になったと感じた。それが、「面白さと危うさ」。例えば、これを、「江戸時代推理小説」と捉えると、とても読者が犯人や事件の真相当てをするのが不可能なタイプの推理物だ。とにかく、次から次へと一見無秩序な新たな事件の連発に、読者は翻弄されるのみ。色々まわりまわって、ようやく最初の事件に戻ってきたときは、「サテ何の事件のことだったのやら?」と思わせる。最後に一挙に真相が解明される爽快感は、「そんなモン分かるか!」とヤケクソ気味になるほど。とにかく、ほめていいのか、呆れていいのか、分からないが、それでも必読!とは声を大にして言いたい。
耳袋秘帖 木場豪商殺人事件 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:耳袋秘帖 木場豪商殺人事件 (文春文庫)より
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No.2:
(4pt)

双子トリック

「耳袋秘帖」シリーズの第19作。文春文庫からの9冊目。「妖談」と「殺人事件」が入り交じり、さらに大和文庫版からの復刊もあってゴチャゴチャしているが、本書は新作である。
 双子の入れ替わりトリックがメインなのだが、なかなか切れ味が鋭く、最後にビックリすると同時に、ああなるほどと納得させられた。双子を巡る人情の機微も見事で、シリーズの中でも出色の一冊と思う。
 作中には江戸の商家がいろいろ出てくるのだが、彼らが編み出す新薬とか新工法とかが楽しい。
耳袋秘帖 木場豪商殺人事件 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:耳袋秘帖 木場豪商殺人事件 (文春文庫)より
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No.1:
(5pt)

江戸の叙情がさわやかに吹き抜ける・今回はからくり中心のミステリ

文春文庫にうつった「耳袋秘帖」のこのシリーズ、だいわ文庫から移籍した本のあいだに、書き下ろし新作が入るので注意が必要ですが、これは新たな書き下ろしです。

今回のテーマは「からくり」。
冒頭のからくり屋敷は、手妻好きの隠居が立てたもので、建物のあちこちから水が噴き出す水芸のからくりなどが仕込まれています。そこでの殺人事件。しかし犯人かと目された木場の豪商も死体で発見。これが全体を貫く謎になってゆきます。
 そして、隠居に手妻を教えていた手妻師の美女、河馬ノ介が全編のあちこちでさまざまな手品を披露。やがて品玉の手品から、双子のからくりへと、謎はしぼられてゆきます。

 一見本筋とかかわりのなさそうなエピソードをちりばめてゆく手腕もいつもならではで、今回はどれもからくりテイストです。
「女の力」は腕相撲を挑んで負かした男たちに不思議な頼みをする怪力の女、「火事の薬」はそれを飲めば火事がこわくなくなるという薬、「笑う仏」は木喰上人作の仏をめぐってのおかしな事件、そして最後は「からくり」に戻って、一夜にして消える橋の謎。

 根岸奉行のお供、栗田の妻もついに出産、あいかわらずほほえましくおかしい愛妻ぶりと見事なラスト、そしてもうひとりのお供坂巻のロマンスの行方も気になるところです。天然でおっとりしたおなじみの面々、特に女性陣の愛らしさは風野作品独特。

 今回も正調風野作品らしく、からくりの楽しい趣向をちりばめたうえで、風土(木場)が立体的なたちあがりを見せ、そこに育った双子の裏表の人生がしっとりと、じめつくことなく描かれます。木場の水と風の匂いがただよってくるような、美しい結末でした。
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