新人賞を獲ったばかりの作家の卵が殺された。若手刑事の高千穂は、作家兼業の名物刑事・毒島と捜査を開始する。

いま、もっとも注目されるミステリ作家による短編集。

こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。

「このクラスには『いじめ』がありました。

――恋愛感情がない。性欲がない。

女優はなぜ死んだのか。事故か、自殺か、それともーー。

フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。

ーー決して解かれえぬ謎と共に炎に包まれ、この世から消え去った「大樹館」。

誰にでも青春があった。被害者にも犯人にも、そして刑事にもー。

世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。

数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に―ー。

わたしは、この「ちいさな集まり」の一員になったときの母が、もともとの母であるような気がした。

前代未聞「二児同時誘拐」の真相に至る「虚実」の迷宮！真実を追求する記者、現実を描写する画家。

死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。 容疑者は――部下、全員。

とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。

育った家がごみ屋敷となり果て、久しぶりに戻った美佐。家を片づけていく過程で金庫を発見する。

学生時代に一度だけ公募型アンソロジーに採用され、ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。

「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。

全ては「死者の日記」から始まった。これは“怪異”か、或いは“事件”か。

昼と夜で、一つの身体を共有する茜と咲子。

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。

「神」とまで呼ばれた天才少女はなぜ、自身の手がける舞台の上演中に死んだのか？ 女子生徒だけの演劇学校に入学した結城さやかは、劇作家を目指している。

祖母が守りたかったもの、それは? 瑞ノ瀬村に暮らす佳代、千代、三代の三姉妹は、美しい自然の中をかけまわり元気に暮らしていた。

極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。

なにもできない二人が、 逃げ、考え、罠にかける! 頭脳戦の楽しみに満ちた爽快な復讐譚! 黒羽烏由宇は、ビルから墜落し死につつあった。

数百年続く、凄惨なる呪いの戦い――。至高の恐怖と異形の謎に挑め。

クラスメイト襲撃事件を捜査する小学校の名探偵。 滅亡に瀕した人類に命運を託された〝怪物”。

誰も知らないあなたの過去が、もし、小説で暴かれていたらーー。

妻は自分のモノ。子供たちも自分のモノ。

公園で〈笛吹き鬼〉をして遊ぶ六人の少女たち。 だが、奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。

アニメのような三世代家族から独立して家庭を持った青年が、コロナ禍の間に立て続けに身内が亡くなった実家に久々に帰る「セメタリー」、過労によるうつ病で医師の仕事をやめて離婚した兄から、その身を案じながら亡くなった母の一周忌を前に再婚の知らせが届

「私が犯人です！」「俺が犯人だ！」、全員犯人です！ 社長室で社長が殺された。

明治二〇年に発布・施行された保安条例のために東京を追放された新聞記者の筑波新十郎と、負け続きのため「コマルさん」と揶揄される大阪の駆け出し弁護士の迫丸孝平。

日向由衣は裁判官に任官して三年目。念願がかなって志波地方裁判所の刑事部に配属された。

幼い頃からから、ピンクもリボンも恋愛も好きではなかった。 だから私は、世界から逃げ出した――。

あなたと生きる、その痛みごと。

高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。

「自分が死んだら、すぐに遺体を解剖して欲しい――」そんな遺言を託して亡くなった父。その胃壁からは、謎の暗号が見つかった。

人気シンガーソングライターの上条梨乃は、ある朝、渋谷のゴミ捨て場で目を覚ました。

共に駆けるだけで、目と目を合わせるだけで、私たちはわかり合える。

おしゃべりと食べることと仕事が大好きな33歳のひまりは、ある夏の日交通事故に遭ってしまう。 目が覚めると体が動かない。

「お嬢様の素晴らしすぎるお考えは、 残念ながら『休むに似たり』でございます」 1笠原邸の殺人　 自宅にて、絞殺死体で発見された資産家の老人。

2045年、国際独立市テラ・アマソナスの指導者チェリー・イグナシオが、軍事企業〈グッドフェローズ〉の捕虜を銃殺する。

悪女の私を殺そうとしているのは、誰? 幼い頃からクラスのヒエラルキーの頂点に君臨してきた光岡めぐみ。

令和最注目の作家・斜線堂有紀が描く、推し(アイドル)の恋。

二度と戻らないつもりでいた桜の町に彼を引き戻したのは、一本の電話だった。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

22歳の初恋、永遠の２か月―― 高校も大学も中退したぼくは、カメラを手に都会の生き物を撮り歩いている。

コロナ禍がもたらした、幾つもの「こんなはずじゃなかった」。

妻との離婚以来５年ぶりに会った愛娘とともに、テーマパーク・ドリームランドを訪れた元刑事の仲山。

逗子の実家に独りで暮らす駒田世津子は小説家。

みなさまがここで一堂に会したのは、 ある方のファイナル・ウイッシュ(最後の願い)を叶えるため、です。

この遺体は誰なのか--火葬まで96時間、すべての真実を暴き出せ。 川崎区の廃ビルで発見された身許不明の中年男性の遺体。

銀河ホテルの「手紙室」には、様々な事情を抱えたお客さんが訪れる。

「好き」っていうのはたぶん、「祈っている」に近いのだ――。

アイドル事務所のユニバースに所属するデビュー前の青年、通称「リトル」。