十の輪をくぐる
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あとがきで荻原浩さんがお書きになっているとおり「自分とは違う世代、自分ではない性別の人間に、どれだけ(もっともらしく)なりきるかが、創作者の肝である」との見解がまさにそのまま本作への賛辞となります。1964年と2020年(実際は1年後ですが)の東京五輪を見事に連結させて、その間で生きるひとつの家族史を描きました。 集団就職で紡績工場の女工となったのちの母親の唯一のレクレーションはバレーボールでしたがお見合結婚で寿退職するものの次々と苦難が押し寄せます。アルコール依存症の夫によるDV、炭塵事故での夫の死亡、出戻りにつらく当たる実家の父母や兄弟、長男の発達障害、幼子を抱えて逃げるように行った東京での苦しい暮らし。そして晩年は自らは認知症を患います。当時はただただ「酒癖」「しつけ」「ボケ」などの言葉でかたずけられていたこころの病が何十年もの時を経てようやく真相に行きついたりもします。 息子とのバレーボール特訓は見事に孫娘で結実しますが、さてハッピーエンドとなりますか?は読んでのお楽しみです。家族がいればたぶん誰もが突き当たる様々な問題はまさに自分ごととして突き刺さってきました。 来月からは神奈川新聞で小説の連載も始められるとのことですのでそちらも楽しみにしています。 | ||||
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読み始めから引き込まれています 辻堂さんの作品は読み応えあり、異次元ではなく理解できます 他の作品も読んでいます | ||||
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戦後の臭いがする集団就職から炭鉱全盛時代の終焉、主人公である万津子のあまりに過酷な人生。そこに2回の東京オリンピックを絡ませた見事な構成。平成生まれの作者は残酷なまでの筆致で、これでもかと読者を追い詰め暗澹たる気分にさせておいて、後半一気に解放させてくれた。見事です。ばりばり昭和世代の60代後半である私にも十の輪が見えてきたなあ。 | ||||
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女工、三池争議、東京オリンピック、東洋の魔女、DV、アルコール依存症、発達障害、認知症などのキーワードを紡いで、物語が書かれています。認知症の母の発する言葉から、過去を解き明かすスタイルになっています。歴史的テーマと現代をつなぐ作品になっています。作者は、達筆だなあと思いました。評価は、星4つとしました。 | ||||
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疑問点だらけのストーリー。登場人物に魅力なし。プロットは認知症と介護、子供と老人への虐待、閉鎖的な村社会、発達障害の大人。全然共感のできない、つまらない小説でした。嫌な気持ちになりたいのなら読んでも良いかも知れません。 | ||||
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