織田信長が天下統一へ向け着々と歩みを進めていた元亀元年(一五七〇年)、京の街でこれまで交わることのなかった「止観の道士」たちの運命が交錯する。

警察の捜査を嘲笑うかのように繰り返される鬼畜の所業。

勁草館高校の吹奏楽部に所属する古野まほろは、コンテストでの優勝を目指し日夜猛練習に励んでいた。

あさひの母親は、心配事をあらかじめ避けたり、小さくしておいたりしてくれる人だった。

江戸時代から続く質屋・結城屋で祖母と二人暮らしの円は、美術学部に通う少しおせっかいな女子大生。

世界一気弱な名探偵、お弁当持っておそるおそる不可能犯罪の謎解きに挑む──キュートでコミカル、しかし心は本格ミステリ。

東京の出版社で編集をしていた櫻井は、今までの日常から遠く離れた場所――徳島を訪れた。

変わった名前をもつ大学院生、中央。彼はちょっとレトロな撞球場「ビリヤードハナブサ」でアルバイトをしている。

1990年代、体験者への取材を元とする聞き書き怪談のムーブメントが起きた。

人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。

ベストセラーとなった初のエッセイ集『行きつ戻りつ死ぬまで思案中』の続編。

中学二年の木嶋夕子は悩んでいた。常に優先される姉と、我慢をする自分。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

最愛の妻に先立たれたベストセラー作家マイク・ヌーナン。彼はその後毎夜の悪夢に悩まされる。

〔クレギオン6〕「ミリガン運送は解散した」――突然の置き手紙を残してロイドが失踪した。

怪談を聞かせるか怖い話に出た場所を訪れると無代になる妖しい飯屋「古狸」に通う桧物職人修業中の虎太。

突然ポアロの家に倒れ込んできた英国情報部員は、うわの空で数字の4を書くばかり―国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。

経団連会長が誘拐された!届いた声明文には懐かしの「かい人21面相」の文字が…。

七夕の日、突然、世界中のカップルがバタバタと死に始めた。お互いを貪るように求め合った後に悶死するのだ。

雨に濡れた場末の路上に横たわる女は、無残にも喉を切り裂かれていた。彼女の名前はシシリー・タワーズ。

特殊能力を活かし、裏のコンサルタントとして生きる女・水原は、旧知の湯浅に堂上という男の調査を依頼される。

<呪><恨><殺>そして<救い出して>-- 謎の血文字が病院に惨劇を呼び覚ます。

リアリティと非現実感が交錯する! 竹本健治が連載を始めた本格推理に、いつのまにか埼玉で起こった女性連続殺人事件の、犯人を名乗る男の手記がまぎれこんでいた!現実と虚構の境界線はあいまいになり、事件は思わぬ展開に。

江戸始まって以来の大奇人にして博識無双の平賀源内先生。

付火の罪で倅が火付盗賊改に捕まったと、御用宿「橘屋」を手伝うおふくが主・お登勢と雇われ人の塙十四郎に訴えてきた。

著者曰く、「最初の一冊だけで終るはずだった小説」。

検証現場の闇に潜むものは殺意か、それとも真実なのか。殺人事件の容疑者が突如目白を翻し、アリバイを主張。

1958年の夏。

ティムに仕事を依頼した直後に殺された男・マガフィン。

夜の学校。プールに放たれた金魚。

観測台から見下ろしていた見学者たちを、突然の災厄が襲った。

比陀理神社では、巫女のアルバイトをしていた短大生が怪死し、ジョギング中の男が突然死する事件が相次いだ。

一人息子の伊与太が、修業していた絵師の家から逃げ帰ってきた。しかし顔には大きな青痣がある。

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。

強盗殺人事件の容疑者として逮捕された忘却探偵・掟上今日子。

田舎町で静かに暮らすクィラランに、都会に住む友人が助けを求めてきた。

史上最強の歌姫(ディーヴァ)とまさかの潜入捜査!?　 弱気な甘糟刑事の活躍に笑って泣ける〈マル暴〉シリーズ最新作！ マル暴なのに弱腰な刑事・甘糟達男は、コワモテの上司・郡原虎蔵と、麻薬売買の場と噂されるジャズクラブに潜入する。

相棒はシングルマザー刑事――殺人事件で組んだ警視庁捜査一課の波多野警部と保科志帆刑事には因縁の過去が。

激動する世界の中で、平和を謳歌する日本。しかし、戦争と暴力への想像力を失ったとき、致命的な危機が忍びよる…。

神崎茜は新米霊媒師。

1965年、幼いフラニーの洗礼式で彼女の母と警察官の男が恋に落ちたことから、二つの家族は一つになった。

願いを叶えると噂される一枚の鏡。持ち主に訪れる愛憎に塗れた運命の行く末とは。

エレベーターに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。

東都相互銀行の若手常務、野心家の夫塩川弘治との結婚生活に心満たされぬ信子は、独身助教授浅野を知る。

東京マラソンと浅草三社祭で覚醒剤混入殺人事件が相次いで発生!警視庁公安部のエース青山の大胆な捜査の末に、暴力団と中・韓・露マフィアの複合犯罪が明らかに。

引っ越しのために部屋を片付けていた千波 は、読んだ覚えのない一冊の本を見つける。

ドラマ化もされた大人気シリーズ第8弾! 京都にある、しもた屋。

着々と仕事を進める爽香の前にトラブルは絶えない!都市開発を主導する大企業が抱える複雑な事情。

黒術師の右腕とついに直接対決!シリーズはいよいよ佳境へ! 超能力者を極秘で養成するダークマター研究所。

雪のニューヨーク、衝撃的な記事を書くことで著名な、女性ライターが姿を消した。

将軍家の姫を手中にした者に南蛮銃三百挺を与えよう。信長、謙信、信玄、松永弾正らが繰り広げる争奪戦の行方や如何に。

自ら考案した行灯づくりの指南に水戸に行くことになった小籐次。だがなぜか、同行者の中に探検家・間宮林蔵の姿が。

掟上今日子―-彼女の記憶は眠るたびにリセットされる。その特性をいかし、彼女は「忘却探偵」として活動していた。

はじめてのキスは乾いていて、なめらかで、日ざしの温もりをたたえていた―1960年の夏、ボビー、キャロル、サリー・ジョンの仲良し3人組は11歳だった。

詐欺師の疑いがある採掘会社経営者が、射殺死体となってテムズ川に浮かんだ。

一族に伝わる秘宝を求めて、ジュリーは遺されたたった一つの手掛かりを元にイタリア・シエナへと飛ぶ。

カナダ・トロントの劇場。『リア王』上演中、主演俳優のアーサーが急死する。

広島電鉄の若い運転士が路面区間で制限速度を20キロ超過する不祥事を起こし、処分を受けた。

元自衛官が護衛を依頼された日本人女性研究者。 彼女を監視下に置き、接触を図る中国政府と警視庁公安部。

夢みるハードボイルド作家・楓子は名探偵! 東京・世田谷区の一等地に建つレトロな洋館には、ひとりの魔女が住んでいる……。

このままでは、殺される―ある朝、シーツについた小さな血の染みをみつけて、ローズはそう口にしていた。

空には言葉がない。

ぼく(大介)の妻は、清掃作業員として働くキリコだ。ある日キリコは見知らぬ女性から「夫の浮気を調べてほしい」と頼まれる。

史上初、台湾侵攻！歴史小説の巨人、最新刊 国境を脅かす騎馬民族の大軍を何度も退け、明王朝を堅守し続けた名将・袁崇煥（えんすうかん）が、私欲にまみれた宦官たちの讒言によって処刑された。

グローバリズム出づる処、インド、バンガロール。ひとりの起業家が、書を民主主義が没する処の天子温家宝に致す。

A国MD州で現金輸送車襲撃事件が発生。

北海道の温泉町に現れた、奇妙な美女と老人。

名門タフト大学の理事会がスペンサーに妙な依頼をしてきた。

星城大学准教授の早乙女静香、川原学園講師・翁(おきな)ひとみ、 聖シルビア女学院大学院生・桜川東子(はるこ)の歴女学者三人はいずれも美形。

黒い噂の絶えない名家に生まれたがゆえ、命を狙われ続ける運命を背負った孤高の少年・海堂凜。

顔の傷により「スカーフェイス」と呼ばれる女刑事淵神律子。

ホラー界の鬼才、飯野文彦による甲府を舞台とした幻想短編集。

瘴気に侵され、丸ごと生きている器官は眼球と舌と性器だけとなった老人・灰汁食。

史跡調査で浅見光彦が見つけた白骨は、博多進出を狙う新興流通グループ幹部だった。

不可解な死を遂げたクラヴァートン氏。

舞台は鎌倉にある名門・冬汪高校。

オーストラリアで働くノルウェー人女性が死体で見つかり、オスロ警察の刑事ハリーは捜査協力のため、単身シドニーに赴く。

その小さな印刷所は倒産寸前だった。経営者と組合が団交を繰り返す中、ひとり、万里子は明日退職するつもりだった。

“天誅邪淫”―新宿のホテル街で惨殺された娼婦の身体の上には、半紙に墨で書かれた文字が残されていた。

「待たんかい。

第５７回江戸川乱歩賞受賞作　　　　　　　呪いで人が殺せるか。

「ため息に溺れてしまいました。ご迷惑をおかけします」立川市の蔵元病院で、蔵元家の婿養子・指月の遺体が発見された。

各国が領有権を主張している南洋の島、海鳥諸島。

「ワトスン」として生きることを信条とする岩藤すずは、医学部の合格発表に出向いていた。

※猫が怖い思いをする作品は、一つもございません！ 猫×ホラーの書き下ろしショートショート集！ 愛猫の死後、起きるようになった不思議なこととは（三津田信三「白猫と黒猫」）。

まだ肌寒い早春。元一家は近くに住むおばあちゃんの家へ行くことに。

一癖も二癖もある高齢者たちの住むグループホームで密室殺人が! 北関東の山間にたつグループホーム「若葉荘」。

「犯人はボクじゃない!ところで君に一目惚れしたので結婚して。

1663年、クロムウェルが没してのち、王政復古によりチャールズ二世の統べるイングランド。

一九三×年、“さかしまの娘”と名乗る二人組の女性芸術家が造り上げたのは、エレベーター装置を組み込んだ巨大な芸術作品“プルースト・マシン”。

下町・八丁堀で働く内田偲は、単調だが平穏な日々を愛し楽しんでいた。

神田川沿いで岡っ引の彌次郎の刺殺体が引き上げられた。

ニュースキャスターもする推理作家沢木麻沙子のもとに、深夜1本の電話が入った。

「姉を助けて」新進作家霞田志郎が、ファンの少女水沢美智子に、失踪した姉圭子の捜索を懇願された時、底知れぬ事件の幕が開いた。

東京・飛島山公園の展望台で平凡な主婦・井上典子が、売店のアルバイト学生・矢部富美子に刺殺された。

高速料金所の職員、井川正治郎は高級車の運転席に元愛人の和子の姿を見た。

ふと立ち寄った神社で出会った、お尻に星のマークがついた猫ーミクジの葉っぱの「お告げ」が導く、７つのやさしい物語。

もと新聞記者クィラランの親しい友人であるバンバ夫妻がブラック・クリークで宿屋を始めた。