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オリエント急行の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
オリエント急行の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全217件 161~180 9/11ページ
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雪で立往生した汽車、様々な階層・国籍の人間が集まる中で、いかにもな舞台仕掛けと演出に よって進む物語。それぞれの国の価値観からくる齟齬がまた一つ独特なエキゾチック感を 醸し出しており良い。クリスティ自身の旅の経験が凝りに凝りまくった人物描写に繋がって いて、そうゆう意味ではとてもクリスティらしい作品ではある。 ただ骨組みは見事なのだが、実際に起きた事件を題材にした為か、思想・観念の面で、どこ となくぎこちなく、それが最後の収束でみせたギクシャクした感覚に繋がってしまい、個人的 には批判ポイントとして否めない気がする。別の意味でもっとやんわり溶暗して欲しかった という想いがある。クリスティの社会悪に対する姿勢がよく顕れてはいるが(力がこもって 顕れすぎた?)、豪華な舞台が舞台だけに、もっと綺麗に纏めてくれれば、比類ない賛辞を 送りたかった所。。 と云っても、やはり秀作には間違いなく、後半の矢継ぎ早に出てくる驚きの真相の数々に、 あまりにも意外な犯人・トリックと素晴らしく華麗。 面白い推理小説が読みたい、クリスティを読んでみたい等、興味ある人は是非。 | ||||
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小学生ぐらいの時に初めて読みました。 おもしろすぎて、びっくりしました。 「オリエント急行」で起こる殺人事件。 フランス語混じりのとぼけた話し方の探偵ポアロ。 気むずかしい伯爵夫人や陽気な青年、物堅いオールドミス、退役軍人… 居合わせた乗客のうち、犯人は誰なのか。 結末がわかっていても何度読んでもおもしろいのは、ロマンチックな設定に加えて、乗客の描写がうまいから。 映画化されただけあって、会話も臨場感たっぷりにやりとりされます。ある婦人の発した一言が私をとらえ、原書も買いました。その一行は暗記するほど繰り返し読んではひたったものです。 夏休みにもう一度手にとってみたい一冊です。 | ||||
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やはり年月が経っていても良い作品ですね。オリエント急行という、とても上品な雰囲気が伝わりますね。内容的にもとても考えられた作品だと思います。ミステリ入門者の方にはお勧めです。トリックは素晴らしいですね。 | ||||
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*原書のレビューです。リンクされてて訳書の方にも出ちゃうみたいですが、興味のない方は読み飛ばして下さい。 ポアロの長編8作目、映画化もされたクリスティー代表作の1つです。 あまり英語力ないのですが、心配していたほどは難しくなくてラッキーでした。(訳書読まずにいきなり原書を読む場合は、多少フランス語の知識があった方がいいです。初級程度でいいと思いますが。他の本より、ポアロのフランス語率が高いので) 文体の印象は明晰で無駄がない感じ。 それが会話部分になると、一転して生き生きする。クリスティについては多くの翻訳者さんが「会話で人物を描写する力の凄さ」を語っておられましたが、原書で読んでみて正に体感!です。(アメリカ人や、使用人階級の人物など、多分にステレオタイプ化されているのでしょうが話し方が全然違うので面白いです。ハードマン氏に至っては、俗語が多すぎてもう何を言っているのかわからない…)乗務員が3ヶ国語で食事を案内するシーンなども、訳書とは違った風情があって良かった。 翻訳を読んでこの物語が気に入られたら、原書の方もお読みになってみてはどうでしょう? そしてまだお読みになっていない方は、原書でも訳書でも、ぜったいオススメですので、ぜひ 読んでみてください。 | ||||
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クリスティと言えば、サスペンス作品の傑作「そして誰もいなくなった」と本格推理の傑作「アクロイド殺害事件」、それに本書の3つがとくに人気があるが、前2作品はともかく、本書については私は釈然としないものがある。 まず、ハッバード夫人の手荷物に入れられていた凶器のナイフ、あれは何のために入れられてたんだ? 凶器を隠滅するためでもなかったのだろうし、だからといってハッバード夫人に大騒ぎをさせたかったわけでもなかろう。 次に、これが一番不可解だが、なんで犯人はハッバード夫人の車室から隣のラチェットの車室に出入りしたんだ? 犯人は、偽の車掌の制服を用意できたぐらいだから、車室のカギも用意できただろうと本文中に語られており、また実際にカギを手に入れてラチェットの車室に出入りできたはずなので、わざわざハッバード夫人の車室からラチェットの部屋に侵入した理由がわからない。 それと、これはどうでもいいといえばいいのだが、ラチェットの秘書、ヘクター・マックイーンって結局何者だったんだ? 私は以上3点が釈然としないので、この作品を傑作とは認めがたい。 | ||||
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クリスティと言えば、サスペンス作品の傑作「そして誰もいなくなった」と本格推理の傑作「アクロイド殺人事件」、それに本書の3つがとくに人気があるが、前2作品はともかく、本書については私は釈然としないものがある。 まず、ハッバード夫人の手荷物に入れられていた凶器のナイフ、あれは何のために入れられてたんだ? 凶器を隠滅するためでもなかったのだろうし、だからといってハッバード夫人に大騒ぎをさせたかったわけでもなかろう。 次に、これが一番不可解だが、なんで犯人はハッバード夫人の車室から隣のラチェットの車室に出入りしたんだ? 犯人は、偽の車掌の制服を用意できたぐらいだから、車室のカギも用意できただろうと本文中に語られており、また実際にカギを手に入れてラチェットの車室に出入りできたはずなので、わざわざハッバード夫人の車室からラチェットの部屋に侵入した理由がわからない。 それと、これはどうでもいいといえばいいのだが、ラチェットの秘書、ヘクター・マックイーンって結局何者だったんだ? 私は以上3点が釈然としないので、この作品を傑作とは認めがたい。 | ||||
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クリスティと言えば、サスペンス作品の傑作「そして誰もいなくなった」と本格推理の傑作「アクロイド殺人事件」、それに本書の3つがとくに人気があるが、前2作品はともかく、本書については私は釈然としないものがある。 まず、ハッバード夫人の手荷物に入れられていた凶器のナイフ、あれは何のために入れられてたんだ? 凶器を隠滅するためでもなかったのだろうし、だからといってハッバード夫人に大騒ぎをさせたかったわけでもなかろう。 次に、これが一番不可解だが、なんで犯人はハッバード夫人の車室から隣のラチェットの車室に出入りしたんだ? 犯人は、偽の車掌の制服を用意できたぐらいだから、車室のカギも用意できただろうと本文中に語られており、また実際にカギを手に入れてラチェットの車室に出入りできたはずなので、わざわざハッバード夫人の車室からラチェットの部屋に侵入した理由がわからない。 それと、これはどうでもいいといえばいいのだが、ラチェットの秘書、ヘクター・マックイーンって結局何者だったんだ? 私は以上3点が釈然としないので、この作品を傑作とは認めがたい。 | ||||
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アガサ・クリスティーの超有名推理小説。 私は推理物と言えば、マンガの「名探偵コナン」ぐらいしか読んだことがなかったので 入門作品としてこの超有名作品を読んでみたのだが、結論から言うとちょっとがっかりした。 というのも、全員の証言が出そろった時点で動機の部分以外の大体の展開が読めてしまい 推理の部分に入っても、予測の範疇を超えるような展開があまり出てこなかった。 更に推理そのものも、状況証拠から論理的に導き出される結論という類のものではなく、 「適当なことを言っていったら、実はその通りだった」 という感じ。正直、ポアロは最初から全てを知っていたのではないかと疑いたくなってしまう。 この後に読んだ「ABC殺人事件」などは傑作だと思ったのだが、 この作品がそれらと同列に語られる理由はいまいちよく分からない。 | ||||
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この作品がクリスティーデビューだったと記憶する。ミステリーにほとんど免疫のなかった小学生には、ただただ衝撃だった。私が今でも列車という密室の中での話がすきなのは、この作品の影響大であろう。今でこそ新しくはなくなったトリックだが、書かれた当時を思えば、やはり傑作だと言っていいと思う。 これから読む子どもたちも、楽しんでくれるといいが。 | ||||
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TVドラマやアニメの推理物を見て「探偵物はいつも同じ内容でつまらない」と思い込んでる方にお薦めです オリエント急行の殺人はその枠にはまっておらず思いもしない結果が待っています 「そして誰もいなくなった」も読みましたがこれも私の中にある掟を破り意外な展開で楽しめました 何十年も前に出た物を楽しく読めるのは本当に良い作品だからだと思います 時代設定が古いので、食堂車など馴染みのないものや車室の間どりなど想像できませんでしたが 知人に「何か面白い本貸して」と言われてたらこのオリエント急行の殺人を貸します あまり小説の内容は書きたくありませんが、ポアロ(探偵)は最後にあえて二つの解答を出します 両方説明した上で鉄道会社の重役に後の責任をゆだねます、その重役が出した答えが上手いなーと思いました | ||||
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あまりにも有名で、映画化もされた作品であるが、推理小説としては、謎を解き明かしていく要素は実は案外少ない。常々犯人を当てることを楽しみにしている私にとっては、正直無理な作品だった。というのもそういう構成だったからとしか言いようがない。この作品の伏線にはアメリカでの誘拐殺人事件があり、そこが作品のポイントになるのだが、そこからの展開を素晴らしいとみるか、そうでないと見るかで読者の感想は別れると思う。星5でなく星4にしたのもそういう意味で私は「プチがっかり」があったため。だけど、人によれば、それを大仕掛けの筋書きと評価するかもしれない。推理小説であることを期待した人にはがっかりかもしれない。これは物語性が強い。メッセージ性が強すぎると思う。筆者の正義感は感じるんですが。。。読んで面白かったです。だけどアガサの他の作品と比べればやや落ちると思う。 アクロイド殺し、ABC殺人事件、そして誰もいなくなった、葬儀を終えて、ナイルに死す、 動く指、親指のうずき・・・と比べると☆3でもいいかもしれない。 | ||||
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本書はクリスティー作品中でもとくに人気の高い、「一般受け」する作品だが、私はクリスティー作品としてはあまり高く評価していない。 少なくともベスト10に入る作品とは思わない。 ミステリー・ファンには大別して2種類が存在し、一方は謎を読み解くために途中で何度も立ち止まって考えながら読み、見事に謎を解き明かすことに、あるいはその反対に、見事に作者にだまされることに快感を覚える、いわゆる「本格」推理ファンである。 もう一方のファンは、流れにまかせてとにかくストーリーを楽しむ人たちで、多くは例えば宮部みゆきや東野圭吾、あるいは西村京太郎やもっというなら赤川次郎など、2時間ドラマ向きの作品が好みのように思う。 ところで本書だが、積雪により外界から閉ざされた列車の中で起こる殺人で、死体には大小12ヶ所もの刺し傷があり、そこへ名探偵ポアロが登場、容疑者たちも様々な国籍・職業の者たちが揃い、被害者の過去には未解決の誘拐殺人事件が見え隠れするという、いかにも一見すると前者に属する作品のように見える。 ところが実は本書には謎解きの要素は少ない。 ポアロは容疑者たち一人ひとりが、誰もが殺人の動機を持つことを暴き立てるが、それは推理というよりもほとんど「勘」によるもので、読者は立ち止まって考える余地がなく、せいぜい、前のページに「ああ、こういうことが書かれていたんだな」と確認するぐらいしかできず、後は2時間ドラマのように結末まで流れにまかせるよりないのである。 だからこの作品は、確かにストーリーは面白いし、結末の意外性も楽しめはするが、謎解きを楽しみたい、いわゆる本格推理作品のファンからすると、ちょっと物足りないものがある。 しかし逆に言うと、ガチガチの本格派の作品は敬遠するが、気軽にストーリーを楽しみたい2時間ドラマ派やミステリー初心者には充分楽しめる作品だと思う。 | ||||
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意外な犯人で有名な作品ですが、あまりに有名すぎてもはや意外ではなくなった感じがします。 殺人、捜査(尋問)、解決というオーソドックスな3部構成になっていて、現在のスリラーに慣れた眼からすると、テンポがゆっくり過ぎると感じる方も多いと思います。 また肝心の推理も、緻密に論理が組み立てられるというよりも、「実はあなたは○○でしょ」という感じの当てずっぽうな予測がたまたま当たってたという印象のほうが強く残りました。 もちろん、このような部分は表層的なものと考える人も多いと思いますが、論理性を追求する人や、スリリングなシーンの連続を期待する人にはあまり向いていないと思います。 あと、原書で読もうという方は、フランス語が多用されているのでお気をつけ下さい。分からなくても筋を理解する上で支障は無いはずですが、気になる方は講談社から出ているルビーブックスならフランス語に日本語訳のルビが振ってあるので、そちらをお勧めします。 | ||||
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ポアレシリーズは沢山読みましたが、この作品はシリーズ1冊目ということで読んでみました。その結果は・・彼女らしい素晴らしい作品でした。最近の推理小説は、過激な描写が多いため気持ちが暗くなる事が多い。それに比べ彼女の作品は全て、古き良きイギリスの美しい舞台と、女性らしい上品さ、心理描写の細やかさ、ユーモアが魅力です。この作品もそんな彼女の世界を期待通りに描いており、特に、最後の最後の単語を読み終わった時に、ほっとした余韻を味わえました。どうぞこの作品で、彼女の世界に浸ってください。 また読まれる Tino Georgiou--The Fates | ||||
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今から20年前に本を読み、ビデオも見ました。 どちらも最高でした。 いまだかつて こんな結末のミステリーは知りません。 さすが クリスティです。 クリスティ作品の中で、わたしは一番すばらしいと思う作品です。 読んでない方はぜひ。 あっと驚くことでしょう。 | ||||
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傑作だと思うし、クリスティの作品の中では、一番好きな作品で非常に面白かったです。やっぱり大雪で立ち往生した豪華寝台特急という舞台設定のよさが作品の魅力を100倍にしてると思いますね。 クリスティはこういう限定空間っていうのかな、孤島とか、大雪の山荘とか、飛行機の機内とか、船内とか一定の範囲に限られた舞台を取り扱った作品が光ってること多いと思います。思い出せるだけでも「ナイルに死す」「そして誰もいなくなった」「オリエント急行」「雲をつかむ死」「白昼の悪魔」。できの良いといわれてる作品はほとんどが限定空間を舞台にしてます。 できが良いといわれてるABC殺人事件とかアクロイド殺しとかの場合、限定空間でないっていうだけで、やっぱり魅力が落ちるんだよねぇ。その辺がクイーンやヴァンダインと違うところかな。 しかし、実際にあった事件をネタに使っちゃうなんて、遺族の人の気持ちを考えると、クリスティって人権感覚おかしいんじゃないかって思う。だって、あなたが作者なら遺族に悪いって思いませんか。俺なら思います。 ちなみに俺は読んでる途中で母親にネタばらしされたので、けっこうきついものがありました。 | ||||
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傑作だと思うし、クリスティの作品の中では、一番好きな作品で非常に面白かったです。やっぱり大雪で立ち往生した豪華寝台特急という舞台設定のよさが作品の魅力を100倍にしてると思いますね。 クリスティはこういう限定空間っていうのかな、孤島とか、大雪の山荘とか、飛行機の機内とか、船内とか一定の範囲に限られた舞台を取り扱った作品が光ってること多いと思います。思い出せるだけでも「ナイルに死す」「そして誰もいなくなった」「オリエント急行」「雲をつかむ死」「白昼の悪魔」。できの良いといわれてる作品はほとんどが限定空間を舞台にしてます。 できが良いといわれてるABC殺人事件とかアクロイド殺しとかの場合、限定空間でないっていうだけで、やっぱり魅力が落ちるんだよねぇ。その辺がクイーンやヴァンダインと違うところかな。 しかし、この作品、実際にあった幼児誘拐殺人事件をネタに使っちゃってるんだけど、遺族の人の気持ちを考えると、 「いいのかなぁ?」 っと思ってしまう。今なら確実に批判が巻き起こるであろう・・・。 ちなみにこの作品、俺は読んでる途中で母親にネタばらしされたので、けっこうきついものがありました。これだけはネタばらしされたくなかった。そんな驚きに満ちた作品。 | ||||
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アガサ・クリスティーの作品の中でも有名な本作品は、ポワロの名推理の冴えを楽しむのに最高の一品である。もっとも、本格推理物として考えると本作は弱い。基本的に読者が一義的に謎をとくことは不可能であり、ポワロの推理も、かなり無理のある部分が多い。しかしその点は本作にとってはそれほど重要でない。それそれの登場人物が抱えている謎、そして事件そのものの謎を、ポワロが解決していくさまが鮮やかに描かれていて、その鮮やかさたるや、まさしく胸のすくような快感がある。例えるなら、これはよくできた時代劇の殺陣である。実際の真剣勝負とは似ても似つかぬ殺陣ではあるが、主人公の剣士の少なくとも見かけは見事な剣裁きには見とれてしまう。この作品を読んでも、ポワロの推理の強引さに少し突っ込みたくなることもあるが、そんな疑念は、推理が見事に当たったときの描写の楽しさの前には吹き飛んでしまうのである。まさしく作者の講談師的な語りのうまさを見せ付けてくれる作品であろう。 | ||||
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この作品の名前は、一般の方にも知られている有名な作品です。 そのため、私も興味を引かれてこの作品を読みました。 もちろん、クリスティー文庫のファンですからね。 作られたのは、かなり昔の作品ですが、それでも殺人の舞台は非常に良い。 近代的な物は登場せず、ただ頭のみを使うポアロが非常に素晴らしいです。 犯行のトリックなどは、他の作品と同じ、最後に語られますが、やはり終わり方は中途半端なようで、完結してるのが、個人的に「・・・」みたいな感じでした。 最も、クリスティー作品はどれも同じような終わり方ですけど・・・。 残念なことに、この作品はあまりにも知られているので、事件の真相を知っている方が多いと思います。 私も、この作品は有名なだけに、事件の真相を知っていました。 そのため、ちょっと期待が持てなかったのが、マイナスでした。 発売当時読めなかったのが、苦痛ですね。 さて、一般の方にも受け入れる作品か? と、言われたら、文句なしだと思います。 オススメとしては、ミステリー初心者の方に是非読んで欲しいですね。 あるいわ、最近ミステリーに興味を持たれた方。 そのほうが、無駄に疑問をぶつけないで、スラスラ読めると思います。 私なんて、今まで数多くのミステリーを読んできたので、ほとんど疑いの目で読んでました。そのため、ちょっと面白さ激減したのが・・・まあ、問題だったかなと・・ クリスティー作品を始めて読む方も、「そして誰もいなくなった」かこの「オリエント急行の殺人」を手にとって見ると、いいでしょう。 評価としては、最高点ですが、内容を知っている方にとっては、星3個ぐらいですかね・・・ | ||||
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雪で立ち往生した列車内での殺人であるので、事実上、密室殺人だ。 しかも、犯人はまだ、列車内に居る。 作品は色々な可能性を語る。 私は、何とか犯人に迫ってやろうと、意気込んで読み進んだ。 それで、この人はおそらく犯人ではないだろう、という人を消去してみた。 すると、この消去法では、容疑者の全員が消去されてしまう。 作品は読者を悩ませる。 この作品では、新たな容疑者が、後から現れるのではない。 確かに最初から、犯人は、この列車に、乗り合わせているはずだ。 著者の他の作品についても考えてみる。 「そして誰もいなくなった」では、どうだったか? あの作品では、本当に誰もいなくなった。 この作品では、誰もいなくならない。 とにかく、読んでみるべし。 本書を読み終わって、心底「なるほど」と、唸らされた。 | ||||
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