名陶工・野々村仁清の下で頭角を現していく平蔵。豊臣家再興のため担ぎ上げられた真田幸村の遺児・大助。

剣の屈指の使い手であるにもかかわらず、役所きっての自堕落者と知られる玄次郎の心の闇とは? 虚しさと憐れみが去来する8篇

23年前に2人を殺し、無期判決を受けた男・久保島が仮釈放され、深津さくらの勤める金沢の更生保護施設に入寮してきた。

「どうして、君は死んだの?」“記憶保持”の能力をもつ浅井ケイ、“リセット”の春埼美空、そして“未来視”の相麻菫。二年前。

現代の科学では解明できない謎の商品“おもしろたわし”を調査してほしい―。

深川の茂平は大工の棟梁を引いて隠居の身。生来の仕事好きには、ひまでひまで仕方ない。

ファシスト政治が確立したイギリスで、ひそかに進行する巨大な陰謀。歴史の流れに翻弄されていく人々の運命は──。

大正三年、東京。画家を志し、家を飛び出す槇島風波。

19世紀の琉球王朝。嵐吹く晩に生まれた真鶴は、厳しい父の命に従い、男として生まれ変わることを決心する。

武家屋敷が連続して焼失、出火元の旗本は改易された。

サッカーW杯予選の日本代表候補選手が、皇居外苑の銅像に跨り爆死した!たまたま現場に居合わせた週刊誌記者の黒木典絵は、編集部の同僚・犬飼大志郎と事件の取材を命じられる。

金敷署の厄介者が集まる、生活保安課防犯係特殊相談対策室。

木島安兵衛が江戸に帰って八年が過ぎ、遊佐友也は十四歳になっていた。

絵画に描かれた巨大な歓喜仏に抱かれ、臨死体験者・磯村澄子は死んだ。奇妙な衣裳に極彩色の化粧、そして額に描かれた第三の眼。

オルダーショット高校の老教師にして、素人探偵のストラング先生。

冬、七海西高校の屋上で、少女は“運命”に追いつかれた。

ナチスと講和条約を結び、平和を獲得したイギリス。要人訪英を前にして、ひそかに進行する暗殺計画。

「天皇の真実を公表する」と言い残して絶命した友人。歴史作家・望月真司は彼の消息を辿って中国・西安に飛んだ。

“君は、わたしを捜せないかね…?”あの日の囁きが予告であったかのように、突然学園から消えたヴィクトリカ。

婚約を母に報告するため、おそのを伴い故郷の諏訪へと旅立った重兵衛。道中、一人旅の腰元ふうの女と知り合う。

恨みが恨みを呼び、騒ぎが騒ぎを呼ぶ。天才将棋少年の父親、甲州浪人・武田新之丞は何かがクサい。

15年前の夏休み。ある村の下宿で、住人が一夜にして姿を消した。

かつて甲子園を沸かした堂本圭次郎が老夫婦殺害の容疑で逮捕された。

明治三十六年「日比谷公園」が初の民衆のための公園として造成された。

少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行されることになった。

スカウトの仕事は、チームにいい選手を入れることだと思っちゃいねえか?シーズン途中の戦力外通告―。

すべては一通の手紙から始まった。 助けたヤクザ者から託された金と手紙。

すべては一通の手紙から始まった。 助けたヤクザ者から託された金と手紙。

「あなたに特別な力を授けます」。

ある日ある朝、西暁町で、十四歳くらいの僕が馬から生まれる。記憶も名前もない。

第二次大戦末期。「届くはずのない」赤紙が、彼を北へと連れ去った―。

できることはもう何もない。戦場を走るほかには。

これって性欲?でも、それだけじゃないはず。高校一年、斉藤卓巳。

PTA、学童、教師、夫に姑、我が子まで。

少年はなぜあえて五本足のクワガタを選んだのか。なぜこんな些細な出来事が夢の実現に悩む人々に勇気を与えたのか。

立花家の一人娘瑞紀にもたらされた格違いの婿取り話。糸を引くのは奥右筆組頭を手駒にしたい松平定信か。

東町奉行所に吟味役同心組頭として出仕する義弟の銕蔵と、久しぶりに楽しい酒を酌み交わした菊太郎。

柳原堤で、物乞い二人と浪人が次々に斬殺される凶事が起きた。

政治の実権から遠ざけられ、江戸幕府出先機関の機嫌取りに汲々とする京都朝廷や公家たち。

人間の脳、その主たる機能は、人間に対して事実を隠蔽することにある。それは、“神”を隠すことなのだ…。

「命」の次は「記憶」のスイッチ！　犯罪防止のため、全国民の頭に埋められたメモリーチップ。

ある日、貧民街から子どもたちが消えた──。

罪人に同情し、逃走の手助けをしたとして、同心の稲葉七十郎が蟄居を命じられてしまった。

いつの時代も生きて行くのは切ねェものよ―「福助」の息子の良助が、早朝、両親の弘蔵とおあきに、最後の挨拶にやって来た。

幕末・江戸の本所に、「福助」というおでんが評判の縄暖簾の見世があった。

心の奥底に咲く花―罪を背負いし生きる者は、その姿を追い求めるのか。私立探偵・畝原シリーズ、待望の最新刊。

「野球って、こうやって、誰かと誰かを結び付けてくれるものなんだね」忘れがたい面影とともに、あのときの私がよみがえる…。

光があるから影ができるのか。影があるから光が生まれるのか。

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

帝政ロシア崩壊直後の、ウクライナ地方、ミハイロフカ。

元検察官の佐方貞人は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。

ある朝、文之介の屋敷の前に置かれていたのは、篭に一杯詰まったかぼちゃだった―誰がなぜ?興味津々のお春が調べ始めたその頃、文之介は勇七とともに、首を吊ったと見える男の探索に入っていた。

誰も殺せず、誰も救えず、徒労と焦燥の間を漂うしかなかったヴェトナムでの戦場体験を経て、暗く、抜け道のない「現代」によどむ懈怠と嫌悪の淵に沈潜し、ひたすら女との甘い生活にふけろうとする男。

榊扇太郎は目付鳥居耀蔵の命を受け、闕所となった蘭学医高野長英の屋敷から一通の書付を発見する。

下町の老舗古書店“東京バンドワゴン”に舞い込む古本と謎を、四世代のワケあり大家族・堀田家が家訓に従い解決する。

博奕の賽の目を読む天稟に恵まれた街道人足の多吉は、妻のお里から賭場への出入りをきつく諫められていた。

「オール讀物」に毎月掲載されていた本篇は、月ごとの風物を織り込みながら江戸の女を生き生きと描き出す、切なくも愛らしい短篇集です

「最後の動物園」「二級天使」「ローン天国」…。

東京、下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」。営む堀田家は今は珍しい三世代の大家族。

ロサンジェルスのエコー・パーク地区で、女性二人のバラバラ死体を車に乗せていた男が逮捕された。

ボッシュが探り続ける未解決事件は、ホシとにらむ男とは別人が自供した。初動捜査のミスも浮上し、苦悶するボッシュ。

錺職人の夫が急逝し、家を追い出された後添えの八重。

闇夜に遺伝子工学の研究所から姿を消した謎の生命体“ダンサー”。正体不明の男につきまとわれる美しき踊り子・志麻子。

教え子エディが悪名高き殺人犯の息子だと知ったとき、悲劇の種はまかれたのだ。

松本清張原作の傑作映画と、解説本を組み合わせたシリーズの第7巻。

おそのと正式に婚約を交わしたばかりの重兵衛だったが、朋友の作之助と吉原に行ったことが判明。

閉塞感が漂い、「希望」を持つことが難しい現代。

閉塞感が漂い、「希望」を持つことが難しい現代。

「零崎一賊」―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。

「零崎一賊」―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。死んだ人間みたいな目をした少年と、顔面刺青の殺人鬼。

暗号名ソリッド・スネーク。

「若木山の裏手には、魔術師の一家が暮らしている―」。

江戸参府のオランダ使節団が、自分たちの宿「長崎屋」に泊まるのを、るんと美鶴は誇りにしていた。

一週間後に催されるストリッパーのコンテスト。踊り子たちは夢をつかむため、美しい演技に磨きをかけていた。

江戸は神田、玄関で揉めごとの裁定をする町名主の跡取りに生まれた麻之助。このお気楽ものが、町の難問奇問に立ち向かう。

鑑定料は超高額。もし予言を外したら代償を払うという、闇の占い師―。

僕らは親愛なる秘密結社「ウルトラマリン隊」を結成して、みんなが持ち込んでくる不思議な事件の謎に挑んでいた。

「これからおまえにはゲームをしてもらう。“ノナリーゲーム”…生死を賭けた運命のゲームだ」。

安禄山の乱の折、玄宗皇帝は最愛の楊貴妃を処刑せざるを得ない状況に陥った。そこで道士・黄鶴は驚くべき提案をする。

そしてもう一通。玄宗側近の宦官・高力士が遺した手紙には更なる驚愕の事実が記されていた。

寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。

妖物が歌ったのは李白の「清平調詞」であり、約六十年前、玄宗皇帝の前で楊貴妃の美しさを讃えた詩であった。

貞元二十年(西暦八〇四年)。遣唐使として橘逸勢らとともに入唐した若き留学僧・空海。

平凡な大学生・淳平が目覚めると、そこは見知らぬ船室。鉄の扉には、血のような真っ赤な塗料で「5」の文字が書かれていた。

会計の次は税金だ! あの『女子大生会計士の事件簿』待望の続編! 私立芙藍(フラン)学園「会計探偵クラブ」に属する高校生、アンリとキロリ。

長男の不祥事により所轄へ左遷された竜崎伸也警視長は、着任早々、立てこもり事件に直面する。容疑者は拳銃を所持。

ハワイ帰りの飛行機事故。目が覚めると、そこはド田舎の村。

蝉丸にとり憑いた妖女の正体は?晴明の呪、博雅の笛とともに平安の闇を祓う蝉丸の琵琶。

光の球が江戸の空を飛ぶとき、人々の心は、なぜかざわめく。

数えるから、足りなくなる。それは、はかなくも美しい、もうしとつの「皿屋敷」。

恐怖はココロの隙間に入り込む―「君の『願望』は―何だね?そして、君の『絶望』は―」満開の夜桜の下、思わず見とれるほど妖しく綺麗に佇んでいたのは、密かに憧れていた従姉だった。

「真相はここに書いてあるわ」私立芙藍(フラン)学園―憧れのヨット部に入部しようと、期待に胸を膨らませてその門をくぐった杏莉だったが、ヨット部は突然の廃部!彼女の前に現れた謎の美女は、自分が潰したのだと言って、1枚の紙切れを手渡した。