ヒート
- マラソン (22)
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| 堂場瞬一の『チーム』を読んで、箱根の駅伝がおもしろく感じた。その中で、ただ走ることだけに全部集中している男、山城悟が、なんとも言えない味を出していて、孤高のマラソンランナーとは、こんなふうに走りながら考えるのかとその心理的な動きがなんとも言えない味がある。 テレビ中継のマラソンを見てしまうが、それよりも、やはり小説の方が、マラソンランナーの心のつぶやきが垣間見ることができるので、楽しい。 ものの始まりは、神奈川県知事は、箱根駅伝の選手であった経験を持ち、現状の男子マラソンで、日本記録が世界記録からかけ離れていることに歯止めをかけたいと思っていた。なんとか世界最高記録を作るためのマラソン大会「東海道マラソン」を考え、県庁職員で、箱根駅伝を走ったことがある音無太志に、そのマラソン大会を成功させよと命じる。 そして、東海道マラソンの主役は、日本記録をもつ山城悟。そして、30キロまで安定して走ることができる甲本剛に、ペースメーカーを依頼する。甲本はまだ現役なので、ペースメーカーは、現役では通用しないと言われた感じがあり、音無の誘いに断るのだった。しかし、ペースメーカーの報奨金が1000万円という高額に、目が眩む。甲本は、所属していた実業団が解散し、母校のグラウンドを借りて練習する身だ。お金も乏しい状況だ。そして、母校の監督中西が急に死んでしまう。後ろ盾になってくれていたのだが、また中西はペースメーカーで走ることを要望していた。箱根駅伝の学連選抜チーム吉浜監督に、別に30キロでペースメーカーをして、その後も走ればいいじゃないかと言われ、納得する。 とにかく、県職員の音無は、世界最高を出すために、コースの高低差、そして、ビル風、川風などあらゆる対策をして、万全の準備をする。そして、山城を口説くことができず、学連選抜チームのリーダーだった、浦に頼んで、浦は、嘘をついて、山城を東海道マラソンを走らせる。 この浦と山城の関係が実にいい。そして、山城は30キロで棄権しようとするが、甲本がペースメーカーの役割である30キロを超えても走り続けるので、山城は闘争心に火がつくのだ。 男のプライド、マラソンランナーの矜持がいい頃合いで、一気に本が読めるが、マラソンを走った気にもなるので、いい本だ。 | ||||
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| 不勉強でマラソンのペースメーカーの存在をまったく知らず、今年の東京マラソンで話題になり検索したところ この電子書籍がヒット。どの説明を読んでもピンとこなかったペースメーカーの役割、重要性が瞬時に理解できました。 何より面白い。 | ||||
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| 都会の真ん中でマラソンの高速コースを作り選手に記録を狙わせることは、複雑な条件が多く難しいだろうが、何となく出来そうに思える。ペースメーカーの選手と世界記録を狙える選手とが一騎討ちになるという構想も面白い。選手と運営側の心理を詳細に表現している作品である。 | ||||
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| マラソンの表舞台と裏方の話しで、展開が予測できず、読んでて飽きず、スラスラ読める本でした。 | ||||
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