穂足(ほたる)のチカラ
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穂足(ほたる)のチカラの総合評価:
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2008年に出た単行本の文庫化。単行本とは、ラストが微妙に変わっているという。 キリストという存在を下敷きに、人類が調和し、幸福になっていく世界を描いている。どことなく寓話的で、SFというよりはファンタジーに近いかもしれない。 709ページという分厚さを感じさせず、一気に読み通してしまった。しかし、おもしろいことはおもしろいのだが、こういう世界を是とするかは……。かなり不気味でつまらない日々なのではないかと思う。 | ||||
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親にすすめられて読んで見ました。初めは家族一人一人の苦悩が具現的に描かれ、テンポよく読めたもののシェーク運動だかなんだかが始まるあたりから単調なリズムになり、飽き飽きとしてしまいました。 また、会話の内容や言葉一つ一つも本当に面白みがなく正直つまらなかったです。物語自体も児童文学にありそうな展開、内容でした。 | ||||
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当初バラバラだった家族が、孫の穂足(ほたる)を介して、団結してゆく、という物語。 穂足は不思議な力を持っていて、家族や周囲に、色々な影響を与える。 不思議な現象が次々と起こるという、ファンタジックな面が目立つ。 近年の著者は、一応SFではあるものの、主に、人間模様を描く。 その、特徴は; ・泣かせる ・意外な展開と結末 ・ファンタジック だ。 本作品も、この路線の作品だ。 ただ、著者の、かつての、純粋なSF作品同様、少々理屈っぽいところも面白い。 それにしても、穂足の出生に関連して、3人の老人が、穂足に手を触れる場面には驚いた。 場面そのものよりも、想定されている背景が、宇宙規模のスケールの大きさだ。 そして、次第に、その全容が、明らかになってゆくが、、、。 家族の物語を、ファンタジックな側面を交えて描いている点で、ほのぼのとした印象の本物語。 一刻も早く、続きを読みたいという「ヒキ」が、随所に散りばめられている。 そして、ほうっという、読後感だ。 | ||||
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「おもいでエマノン」という短編があります。 「さんふらわあ号で出会った青年とフーテンの娘のお話」です。 これだけ聞けば誰もSFとは思わないはずです。 でもそんな「さんふらわあ号で出会った青年とフーテンの娘のお話」が宇宙規模の壮大なお話になっていくのです。 著者は梶尾真治先生。 さて梶尾先生最新作、「穂足のチカラ」も、映画『コンタクト』の反対の急激な宇宙的規模のズームアップから始まります。 映し出されるのは熊本の小さな街のある一家の家。 いや、家だった場所に何も無い・・・。 そこに住んでいたのは「海野家」。 認知症の祖父、十三夫、リストラ寸前のうだつの上がらない父、浩、家族に隠れてパチンコ依存症の母、月代、引き込もりで高校に行ってない長男、太郎、父のわからない男の子を産んだ長女、七星。 そしてそんな崩壊寸前の一家を繋ぎとめる愛らしい三歳児「穂足」。 老若男女きっと海野家の中の不幸の一つに必ずや共感出来る事でしょう。 そこで何だ世知辛いお話かと思いきや、 この作品は「奇蹟系群像劇」。 その穂足が大怪我で入院、意識を無くした時から、何故か家族の大逆転が始まります。 家族全員の全てが良い方向に転がって行くのです! そして勿論SFです。 この奇蹟としか思えない出来事の数々には、どうやら穂足が関係しているようなのだが・・・・・・。 起死回生な気持ちの良い展開はSFの醍醐味。 しかし「大いなるチカラ」には「大いなる責任」がかかってくるわけで・・・・・。 このお話も熊本の小さな街の一つの家族のお話から地球規模いや宇宙規模に壮大になります。 そして優しいお話です。 梶尾先生は今作は「穂足」の幼年期編とおっしゃっており、シリーズ化を目論んでいらっしゃるようですよ。 ちょいと疲れている方全員のお薦めいたします。 元気が出ます。 PS.この作品は熊本の新聞の連載小説でした。キングの『グリーンマイル』の月一発売に興奮した経験もあり、連載で読んでワクワクしたかったと悔やまれます。 しかもこちらの地元紙である「神戸新聞」にも連載されてたと知り、落ち込みましたね。 | ||||
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海野家に起きた奇蹟の前半は、運命がどのように変化してゆくのか興味をそそられるし、 展開も早いので気がそがれることがない。 でもその変化の原因である穂足の出生の秘密が明らかになってからは、 慈悲の精神が蔓延してどうにも引いてしまう。 人類に欲が皆無となる平和な世界を楽園と思えるか否で、この作品への評価が変化するのかもしれない。 海野家に集まった修羅を穂足が飛ばしてしまうものの、再び家が戻って云々のラストが拍子ぬけなのも評価を下げる要因だ。 | ||||
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