バイ貝
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日常の中で 非日常な気持ちが面白いです。 | ||||
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本文に,以下のようにある. そう.私は刑務所に入り,官費で生活をする訳ではなかった. 私は自分でカネを稼ぎ,自分で生活をしていかなければならないのだった. カネを稼いで鬱を溜め,その鬱を散ずる為にカネを遣い,ハッピーと鬱を細かく調整しながら, なんとかやっていかなければならないのだ. さて,そんな私は,自分の快,不快を,カネの嵩に換算して, 増えた,減ったとわちゃわちゃするのだが, その過程で,読者は笑い,時に俺のことかしらと訝り, そして社会のあり方に異議を申したくもなるのだけれど如何ともし難く, 作中の私がようやっとたどり着いた境地に 一服の清涼を得る. あと,スポーツに興味が持てないひとっているよね. それは,色んな理由があるんだろうけど, 本書を読んで,あっ,こんな感じでスポーツ見てる, これが理由で無関心なのだなと得心した. 惜しむらくは,バイ貝(売買)とあるのだから 買うのみでなく売る方も書いて欲しかった. 本書の場合,主人公はyowai50になろうかという小説家なので 若い編集者とのやり取りとか,売るエピソードも欲しかった. それにより本書に希薄な他者との関わりが描けたと思う. 本書は珍しく,解説から読んで楽しめた一冊. 町田康ファンには,既視感のある表現が散見されるも 夫婦茶碗以来,久々に声を出して笑った一冊. | ||||
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カネを稼ぐのは辛く苦しく、カネを遣うのは楽しくて気色がよい。 あまりに多く鬱があるようであれば一定程度カネを遣い、その鬱を散じておく必要がある。 と考えて「鎌」を買った。 という具合に、「鎌」の購入から始まる本書、その後「宝くじ」「鉄の中華鍋」「カメラ」の購入へと発展していくのだけれど、そこはまさしく予想どおり、一時は減じるかとみえた鬱も最終的には増加の一途。 特に「中華鍋」ではかなりの奮闘ぶりをみせる(焼きめしの調理場面では、実際焼きめしが食べたくなる具合の良い描写です)だけに、思惑通りに行かず物事を中途半端に終わらせたがための脱力感。 しかしながら、のどが渇き、目が充血し、唇が震え、手も震え、足もガクガクし、胃がキリキリと痛み、脂汗が流れ、フケが大量に出る、みたいな価格のカメラを購入するあたりからなにやら突き抜けた感が出てきます。 本書は、この主人公の非常に小さな世界における「悩みとふっきり、そしてまた悩み」のスパイラルを楽しめるかどうか、という作品で、そこそこ面白いですが「告白」や「宿屋めぐり」のようなずしりとした読み応えはありません。 でも本書には続きがあるみたいですね。そちらに期待です。 | ||||
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町田康さんらしい言葉使いですいすい読めました。さらっと読めるので待ち時間などに最適立と思います! | ||||
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全体的に低評価のレビューが多いが、私的にはかなり笑った 町田康作品を読むのは初めてで他の小説も読んでみたいと思う この男は計算高く合理的に散鬱しようとするのだが、根本的にそこに損得勘定を見い出すのが間違っている 鬱の心情がよく表れていると思う 私的にツボにハマったのは磯カンドのくだりと、カメラ選びに際して、妙な喩えを連発し結果的に間違った判断をしてしまう所や(ガソスー大事でしょ!) カメラのレンズの伸び縮みを、陰茎に喩える所等が爆笑だった こんなに笑ってしまうのは最近少々鬱気味だからなのかもしれない… | ||||
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