“異端の民俗学者”蓮丈那智。彼女の研究室に一通の調査依頼が届いた。

全面改稿！！ 第109回直木賞受賞作 警察小説の金字塔 21世紀、33歳の新生・合田雄一郎、登場 「俺は今日からマークスだ！ マークス！いい名前だろう！」―― 精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークス。

殺人犯を特定できない警察をあざ笑うかのように、次々と人を殺し続けるマークス。

慶長三年、太閤が薨去した。それは軍師格、黒田官兵衛(如水)にとって好機到来にほかならなかった。

戦国の梟雄・松永弾正は、主君三好家の美姫・右京太夫に邪恋を抱いた。

その試合「負けてやれ」。

「まだ…まだ死ねぬぞ、まだ十人あまりもいる…」死病に冒されながら、世話になった村に巣くう無頼浪人どもの一掃を最後の仕事と心に決め、ひとり剣をにぎる中年の剣客・村松太九蔵。

「親の敵……」夜の闇につつまれた猿子橋のたもとで、秋山大治郎は凄まじい一刀をあびせられた。

「名は秋山大治郎」とわざわざ名乗って辻斬りを繰り返す頭巾の侍。

私の小学校では一階から二階に上がる階段の所に鏡がかけてあった。夜中の二時に鏡の前に立つと、幽霊が映ると言われていた。

もう男なんてこりごり、と思っていた。憧れの彼から思いもかけない誘いがかかるまでは―。

灼熱の夏が永遠に続く国ベトナム。ホーチミンを訪れた「私」は夏の国の男に出会う。

小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。

35歳、デザイナーの麻由美は都内に新築マンションを3800万円で購入する。

独自の痩身美肌法で人気の美容師・環千之介が縊死を遂げた。後を追うように、娘のユキヨが足摺岬の絶壁から投身。

シカゴの高級宝飾店モナークは、かのティファニーと肩を並べるほどの一流ブランド。

一族から離れ、名前も変えられ育ったスカイは運命のいたずらによって宝飾デザインの才能を開花させた。

「密室」とは、不可能犯罪を可能にするための、想像力の冒険である―。

太陽興産社員の古谷伸行は、一億円を横領して北海道に逃走した。

人類史上最凶最悪最大の殺人事件勃発！ JDC最高機密「袋とじ」付き あらゆる犯罪に立ち向かうJDC（日本探偵倶楽部）激震！十億人を殺す者（ビリオン・キラー）が企てる全人類殺害計画“犯罪オリンピック”が始動した。

今から25年前、学園紛争の終わった西北大ではカリスマ演出家率いる小劇団「ペガサス」が人気を集めていた。

人形のようなよい男、おなじみ佐七親分は、神田お玉が池で親の代から十手捕縄を預かる御用聞き。

早川明子は、「在原業平の寺」といわれる京都の十輪寺で細川和也と出会う。

現在、最重要のミステリ作家は?今もっとも危険なアメリカ作家は?答えはひとつ―ジェイムズ・エルロイ、“アメリカ文学界の狂犬”。

北アルプス・槍ヶ岳からのSOSを受けたアマチュア無線家から、長野県警豊科署に連絡が入った。

ある米軍駐屯地で、精神科医でもある少佐が一通の手紙の差出人である兵士を訊問した。文面があまりに異常だと思われたからだ。

三人の妊婦が妻として登場した家で始まった本妻捜し。女子高生の出産騒動。

「ごめん。もう、会えない」。

古都・京都。五山送り火の翌夜、ウィークリーマンションの一室で男が刺殺された。

高校二年生の村木ルイは、暗い森をさまよう夢に繰り返し悩まされていた。その悪夢には結末がない。

新幹線に乗り遅れたと、東京駅から新潟までタクシーを飛ばした女は、好物のはずの夕食の蕎麦をなぜ残したのか?―「乗り遅れた女」。

本事件の真犯人は最初から二名に絞られている。

話半ばで目を閉じ、眠ってしまったかに見える父だが、油断はできない。

老人介護のボランティアをしている仁科理佳は、寝たきりの老婆・幸枝の様子を見てきて欲しいと頼まれる。

新シリーズ「赤×ピンク」の第1巻。躁鬱の激しいブルマ少女、まゆ14歳（実は21歳）。

“クソは変わらず日付が変わる”をモットーに、メイン州の町デリーで育った、ジョーンジー、ヘンリー、ビーヴァー、ピートの4人組。

無数の不思議な光。一斉に森から逃げ出す動物たち。

愛媛県警の大鷹鬼平は、廃線跡を旅するため、友人とともに新潟・親不知へと向かう途中、海沿いの線路跡で殺人事件に遭遇した。

17歳の障害騎手ベンが突然厩舎を解雇されたのは、父親ジョージの策略だった。

慶長十九年。この年、七十三歳の家康は悩んでいた。

盲目の武士をやさしくいたわる托鉢僧――旅の途中で出会った、年老いた二人連れが何故か秋山大治郎の心に残った。

足軽という身分に比して強すぎる腕前を持ったがために、うとまれ、踏みにじられ、孤独においこまれた男。

藤沢文学を代表する超人気シリーズ! 江戸小伝馬町の牢獄に勤める青年医師・立花登。

心優しき青年医師の痛快捕物帳! 登の柔術仲間、新谷弥助が姿を消した。

娘の病を治したお礼にと、登に未解決事件の情報を教えてくれた男が牢の中で殺された。

子供をさらって手にかける老人の秘密。裁きを終えた事件の裏に匂い立つ女の性。

木剣で叩き割られた頭蓋。だが、そこに鋭利な刃物でスパッと斬られたような痕があった。

初秋の西穂高のキャンプ場で日系ブラジル人が刺殺された。

「あなたが、私の夫になる人です」警視庁の片山刑事は、駆け寄ってきた女子高生の言葉に絶句した。

深夜、コンビニを襲った二人組の強盗にアルバイト店員が殺された。被害者の恋人は独自に犯人を追う。

浜名湖東岸の温泉街で、土産物屋のおかみ・いくが首つり死体で発見された。

加賀温泉郷のホテルで、男が心臓マヒで死んだ。三カ月後、同じホテルで、また男が心臓マヒで死んだ。

野村映子の夫・昭夫は、車もろとも宇治川に突っ込み、謎の転落死を遂げた。

「死体を見つけちゃったんだ!」―それは、お正月気分もまだ冷めやらぬ仕事始め。

35歳になった男は義理の妹の媚態が頭から離れない。

人は誰しもその心に闇を住まわせる。そしてまた一人、暗い闇を育てる者が―。

幕末から明治の初めにかけて一世を風靡した歌舞伎役者がいた。三代目・沢村田之助。

東京駅を発ち、三浦半島の久里浜へ向かう横須賀線が大船に停車したとき、乗客の中から悲鳴があがった。

十津川警部の部下・西本が宮崎でお見合をした翌日、桜島行フェリー内で殺人事件が発生。

徳川幕府の最新鋭にして最強の軍艦=開陽丸。艦長の沢太郎左衛門は、嵐を突いて北へ向かった。

作家の高橋哲哉とその妻・佐知子は友人が所有していた屋敷を借りて住み始める。

「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。

もと新聞記者クィラランのいま一番の関心は、昨年爆破され、ようやく新装オープンしたホテルと、そのスイートルームに宿泊する謎の宝石商のこと。

龍臥亭で出会った里美と石岡に新たな事件が降りかかる。上京してきた里美に勧められるままに、英会話学校に通うはめになる石岡。

エイルフォードの小村で牧師の夫と幼い息子と三人で暮らすフェイス。

厳格な私立学校に進学したトムは、マジックに熱中する同級生デルと友達になった。

学年の終わりの夏休み、トムとデルは、デルの伯父に会うため田舎町へ列車の旅に出た。

京都にいる恋人の平瀬玻奈子から、除夜の鐘を一緒に撞こうと誘われた宮之原警部は、大晦日、京都へ向かった。

真冬の八甲田山で4人パーティが吹雪にまかれ、3人が疲労凍死した。

連邦政府が戦闘マシンとして開発した遺伝子操作人間・マックス。

小函を抱えて今泉探偵事務所を訪れた奥田真波は「火夜が帰ってこないんです」と訴える。

軽井沢の不開屋敷と呼ばれる別荘に東京からやって来た美女が地元の青年を誘い、駆け落ち同然に上京するが、その後二人は姿を消してしまう。

琉球王家から伝わった彦根の名物行事「ブクブク茶会」のニュース番組を担当した琵琶湖テレビの湯本聡子は、沖縄から茶会に参加した美女・式香桜里から不思議な予言を受ける。

『そろそろ時間切れです。

千曲川の河原で死亡推定時刻がほぼ一致している男女の死体が発見された。

アメリカで超常現象研究チーム『セクションO』が忽然と姿を消し、日本では著名なUFOライターが殺された。

一人の男が道端で爆死した。製作中の爆弾が暴発し、死体は15mの範囲に散らばっていた。

私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ―。

どこの家庭でもありそうな、でも他人には言えない妻の悩み―夫との冷え切った関係、姑との対立、病死した一人息子への想い、受験生を抱えるつらさ、あるいは生活費の工面や、男友達との密会だったり…。

ある日、目細の安吉一家に客分として現れた、時代がかった老侠客。

雪深い東北の山奥で、主婦が野犬とおぼしき野獣に喰い殺されるという凄惨な事件が起きた。

秋山小兵衛の若き日の愛弟子が斬り殺された事件と、江戸市中の三か所で女が殺され、陰所と左の乳房が抉られていた事件。

二人そろって朴念仁(ぼくねんじん)ゆえ、らちがあかぬ……。

蓼科に建つ私設博物館「人形の館」に常設されたステージで衆人環視の中、「乙女文楽」演者が謎の死を遂げた。

東京から、父のふるさと、瀬戸内の小さな町に引越してきたヒロシ。アポロと万博に沸く時代、ヒロシは少しずつ成長していく。

恋多き妻に捨てられた石川泰生は、魅力的で聡明な美女・三浦希美子と恋に落ちる。

天保十一年、晩春の江戸で若い巫女が襲われた。

ロンドンの富豪マギル卿は、息子の経営するベルファストの紡績工場へ行くと称して邸を出たまま消息をたってしまった。

四十年ぶりに復活する鉄道で客車が消える!?たしかに、推理小説には列車が消えるという作品はいろいろあるけれど、これは、現実の事件予告電話なのか?それとも悪戯?しかし、四十二年まえ、婚約者を乗せたままほんとうに客車が消えたのだ、という男性が現れた―つまり、車両

太平洋戦争勃発直前の昭和十六年の夏、日本・中国・アメリカの五人の若者が、槍ヶ岳頂上に立った。

昭和二十年六月、アメリカ人のヘンリーは、沖縄で洞窟に立てこもった残兵と住人に投降を呼びかけていた。

宍道湖の湖畔に建つホテルで、横浜の会社員・落合和彦が「殺される!」という悲鳴とともに転落死した。

幸福な結婚生活を送っていた阿川澄江に届いた差出人不明の一通の手紙。

二転三転、これぞリーガル・サスペンス！

二転三転、これぞリーガル・サスペンス！

和戸君一家に降って湧いた騒動を見事収拾、保住君の新学期は好調な滑り出し。

現実にあった、『冷血』を上回る残虐な連続殺人事件と刑事の絶望的な戦いを描く中篇「手彫りの柩」。