金ナシ職ナシ家族ナシ。

「ねぇ、じいじ、事件のお話して」かわいい孫のおねだりに、難事件、怪事件を語るのは元刑事・君原の至福の時間。

この社（やしろ）と町は、私たちが守る。よそものも、しょうがないから守ってあげる。

異世界“レト・セマーニ”と地球の玄関口である都市・サンテレサ市。

月1日東京・杉並。小学校の校門に男児の切断された頭部が置かれていた。

都内で、不法薬物を製造していたと見られる場所からの火災が連続していた。

二宮光二郎、七十五歳。趣味は分解――バラバラにして、きれいに磨いて、元に戻すこと。

偶然、僕が病院で拾った１冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。

昭和四十四年、鳥取県・青谷海岸。学生運動が燃えさかる激動の時代。

純喫茶「昭和堂」の店主・霧子は、美人なのに、ちょっとぐうたらな不思議系。

出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー 「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。

両親を早くに亡くしたあかねは、５人の過保護な兄と暮らしている。

静かな海辺の街で暮らす和佐泉は、毎朝の日課で海岸を散歩中、ひとりの男と出逢う。

士分を捨てるか、妹を売るか。どちらかを選ばねばならぬ。

下落合で弔いを専門とする墓寺、青泉寺。

紅葉の美しい京都、旅行作家の茶屋次郎は取材のため、東福寺を訪れた。

真珠の養殖で知られる志摩半島の英虞湾。風光明媚なその海に、男の他殺体が浮かんだ。

昭和の初め、日本の精神医学界を黎明期からリードしてきた養父院長が作り上げた愛宕市の葦沢病院。

使降が担当する元漁師の老鼠忠介は、クジラとの壮絶な格闘の果てに仲間内で語り継がれてきた「幽霊烏賊」と遭遇した。

大和の神々の子孫である「鬼」と貴族たち「人」が争う平安京。

イケメン警部・音無美紀は、今日もぬいぐるみ片手に謎を解く。音無警部率いる個性派刑事たちに加え、あのお騒がせキャラも登場。

第二次大戦末期、密命を帯びてヨーロッパへ向かった海軍中佐関谷は、上陸したドイツで、親友の駐在武官矢部の死を知らされる。

十三歳で遊女となるべく売られた少女。“緋桜”と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。

リーマンショック直前、鷲津政彦はアメリカ経済を長年牽引した超巨大企業、アメリカン・ドリーム社の奪取を目論んでいた。

ストラスバーグにアメリカン・ドリーム社買収の妨害工作を仕掛けられた鷲津政彦は、アメリカに宣戦布告する。

公安調査庁の主任調査官新井創が撲殺された。渋谷署生活安全課の三上謙に、遊軍捜査の特命がくだる。

ありすお嬢様の元を去ってから約1年後。

元プロゴルファーの殺害を震源に、複数の死者や行方不明者が周辺にいると判明して事件は多層化、松谷警部らを翻弄する。

「襲撃犯を抹殺する。それだけだ」台北にいた傭兵・藤堂浩志を突如襲った弾丸は、傍にいた恋人美香に命中した。

若き留守居役瀬能数馬の後ろ盾は、岳父となる”五万石の陪臣”本多政長。

“算盤侍”唐木市兵衛は、公儀十人目付筆頭片岡信正の依頼で、下総葛飾を目指していた。

金杉惣三郎の肩口が存分に斬り下げられ、血飛沫が舞った。惣三郎はお杏の目の前で川に落ち、消息を絶った。

正式に探偵社に入社した井上雅也。だが、地味な仕事続きで不満気味。

かつて学生運動に身を投じ、いまはキャリア警察官として埼玉中央署に勤務する二条実房。

フリーライターの真以が書斎がわりに使う、東京郊外の寂れたファミリーレストラン。

池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。

やはり、このお邸は普通じゃない――。 大日本帝国憲法発布前夜の伊藤博文邸。

横浜・伊勢佐木町で風俗店『ピーチドロップス』を営む大学生・早瀬俊。 彼は進藤翼という少女と二人で暮らしていた。

神戸の住宅街に住む古畑夫妻と娘の香が、生きたまま焼かれるという猟奇的殺人事件が起こった。

手妻と太神楽。寄席・神楽坂倶楽部には謎がいっぱい 華麗な手妻を披露する美貌の母娘。

名家・篠崎家の三姉妹に兄のような存在として受け入れられている長女の婚約者・金井。

加賀友禅についての資料を集めに金沢を訪れた男が、かつてこの地を一緒に旅し、翻弄された女性に思いを馳せる(「鳥瞰図」)。

日本推理作家協会で主催する「日本推理作家協会賞」を受賞した作家たちの傑作短編を集めた新シリーズ第二弾。

東京巣鴨の安宿で、男の死体が発見された。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

窃盗犯を担当する警視庁捜査三課の警部補・萩尾秀一と、部下の女性刑事・武田秋穂。

柳原通りの斬り合いに、門弟が巻き込まれたという報を受け、現場に馳せ参じた彦四郎。

「今日から、あなたたちは鈴木さんです」。巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められた。

剣は一流だが道場には閑古鳥の鳴く弥市。武士の身分を捨て商家に婿入りした喜平次。

売れっ子作家の本谷要は、作家になることに反対し、音信不通となった商社マンの父・総一郎の訃報を聞き、心ならずも、遺品の整理をすることとなった。

出産直後に殺された若い女の骸が発見される。

菊太郎の恋人・お信が娘のお清を連れ、神妙な面持ちで「鯉屋」へやってきた。

私立探偵の葉山俊二は、青江糸子という若い女性から失踪した内縁の夫、花紋鶴吉の捜索を依頼される。

都心に広大な敷地を誇る代々木公園。

「さあ、最後の対決だ。星野一輝くん」“O”は手を広げる。

八咫烏が支配する世界山内では次の統治者金烏となる日嗣の御子の座をめぐり、東西南北の四家の大貴族と后候補の姫たちをも巻き込んだ権力争いが繰り広げられていた。

上州の水呑百姓の家に生まれた藤吉は、下男奉公先で米作りや馬の世話、雑用など何でもこなす毎日を送っていた。

橋岡は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とはオレ詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。

幸村鏡子は、長野県軽井沢の外れにある花折町で小さな文学館の管理人兼案内人 の仕事をしながら独りで暮らしている。

男が出社すると、会社が倒産していた。それを恋人に告げると彼女が出て行ってしまった。

上野公園で女性の死体が発見された。

朝の通勤ラッシュ時に、満員の乗客を乗せた電車が脱線した。

おれの名は朽網康雄。この街でただひとりの探偵。

幻の狩猟民族の末裔を探索して北海道・知床半島で消息を絶った鴫沢澄夫。

正月特番用のバラエティ番組収録中、巨大迷路内でタレントが殺された。

スクールカウンセラーを勤める薬師寺香澄は、天才的な頭脳をもつ美貌の男性・桜井京介と共に下町にある大学教授の自宅に寄宿している。

壁に向かってオートバイで全力疾走する度胸試しのレース、トマト・ゲーム。

口八丁の若者・健哉は、「竹島」に関する江戸期和本を入手。

2010年、宮城県仙河海市。軽音楽部の扉を叩いた高校生・匠は運命の少女・遥と出会った。

陸の孤島・藤ヶ谷台村にピクニック気分で訪れた高校生・智樹たちは驚愕の事件に巻き込まれてゆく。

損害保険代理店を営む志摩平蔵は元刑事。警察官の妻を事故で亡くし、子育てのため転職したのだ。

ブラック過ぎる探偵社で ヤクザ社長、悩殺美女、童貞探偵が大活躍!? ヤミ金社長に脅され、ブラック企業以上に ブラックな探偵社で働くことになった飯倉良一。

死者を蘇らせる刑事・神野現人は部下・小野皇子と難事件に挑む。それは５年前に最愛の恋人を惨殺された女性の再起を賭けた捜査。

無限の悲しみはどこまでも僕を埋め尽くす。いまを生きる人々の「生」と「性」を浮き彫りにする６編の物語。

俺は君を食べるし、食べたし、今も食べてるよ――。魔に立ち向かい、往還する愛と祈り! 友達の部屋に現れた黒い影。

日本中が開国と攘夷に揺れる時世。

密室殺人。犯人は、病気(アイツ)だ。

あの頃の僕らは、誰かのヒーローになりたかった。クリスマスを目前に控えた階段島を事件が襲う。

新栄橋完成に沸く大黒屋に、深浦の船隠しを監視する眼を報告してきたのはおこも姿の忠吉だった。

容疑者は、ごく平凡な主婦――のはずだった。 殺人と巨額詐欺。

命を弄ぶ凶悪犯に立ち向かうのは、 命を助ける術しか持たない、救急隊! 舞川市中央消防署・警防課救急第二係の隊長・真田健志。

汚職と政治が巡る渾身の社会派ミステリー 建設会社の技師・青山は精神異常を装い、妻帯者でありながら、親友・大場と義妹・冬子に、資源開拓公団総裁の娘・理恵子を婚約者だと紹介する。

ねえ、四号室の山本さんって、何者なの――いつかあなたは「それ」に出会うモダン・ホラーの鬼才が描く、9つの恐怖!

謎の人物により呼び集められた三人の男女｡他人同士の彼らへの依頼は､「仮面の家族」となり､湖畔のロッジ〈霧〉で一カ月を過ごすこと！　仮面の下の真相をホームズたちが追う､シリーズ第38弾!

四谷のお岩稲荷の近くで銃声が響いた。左腕を撃たれた男は、運転免許証から吉良義久だと分かったが、本人は記憶を失っていた。

丸の内のオフィス街で爆破事件が発生。現場の物流企業で事情聴取を行った一之瀬は、企業脅迫事件と直感する。

戸山大学に入学した坂月蝶子は痩身の文学青年・神酒島先輩から声をかけられ、“スイ研”―酔理研究会に入ることに。

江戸深川で頻発する夜鷹殺し。亡き姉の影におびえ、おいちに救いを求めてきた男は下手人なのか、それとも―。

高校生の木崎奏が近ごろ親しくなった年上の友人・御劔耕助は、物語を考え、絵を描き、自分で上演する紙芝居屋だ。

人間業とは思えない首斬り殺人事件が発生。

妖怪の集まるところに笑顔あり！　笑って泣ける、平成あやかし譚―― 作家として人生崖っぷちな妖怪小説家・緒方司貴が訪れたのは、妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家荘」。

旗本家次男の角次郎は縁あって米屋の大黒屋に入り婿した。

ゴールデンウィーク明けのある朝、出勤した警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。

地球最期のとき 旅立った3万人と、残された70億人 太陽のフレア膨張による地球消滅から逃れるため、アジソン米大統領と選ばれた３万人だけを乗せた世代間宇宙船ノアズ・アークが、密やかに出航した。

邂逅する人類たち 待ち受けるのは災厄か、あるいは? ノアズ・アークは172光年の旅を終え、約束の地・エデンの遷移軌道上に辿り着いた。

2つの人類の運命 172光年の旅路と、創世される新世界 滅びの地球から脱出した、２つの人類。

夜の町で女子中学生・有田文江が殺された。 彼女は生前、ＴＶ局のプロデューサーらしき人物に声をかけられていた。

あらすじ 　妖しき大夜会に君臨する黒衣の美女がいた。女の左腕には、怪奇な黒い蜥蜴の入墨があった。

あらすじ 郷田三郎は引っ越したばかりの下宿で、偶然、屋根裏への入口を見つける。

警視庁公安部の「アンタッチャブル」と捜査一課の「落ちこぼれ」コンビが爆破テロの脅威に挑む。