就職しアパートで一人暮らしを始めた清水真弓は、絶えず隣家からの視線に晒されている感じに悩まされる。

あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。

”原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。

雪に閉ざされた山荘に、UFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女性作家、癖の強い面々が集められた。

梵貝荘と呼ばれる法螺貝様の異形の館。

蒼白い霧に峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登家の人々が住まう「暗黒館」。

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。

新興宗教団体の教主が殺された。

ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。

オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。

ノンフィクション作家・高嶺隆一郎は真犯人に直接インタビューする手法をとっていた。

青葉ヶ丘中学3年A組―悪魔のようなこのクラスを、担任教師が名づけて「沈黙の教室」。

8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか?母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な“異人”の影が彼の周辺に出没するようになり…。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

兄の急死に不審を抱いた医学生・翔二は、元予備校講師・占部の協力を得て事件の真相を追う。

浅草の古びたアパートで絞殺された女が発見された。昼は大手旅行代理店の有能な美人OL、夜は場末で男を誘う女。

埼玉県のとある地域で、女性が次々と猿に襲われる事件が発生。

「私の赤ちゃんを返して!」誘拐された子供を求めて妻は出奔した…やがて子供は戻されたが、妻は行方をくらましたまま。

埼玉県蓮田市、黒沼の畔に建つ二つの名家で起きた一家惨殺事件と失踪事件。

大人気ミステリー「――者」シリーズの原点 多額の保険金をかけた妻を、トリカブトで殺したM。

同僚だった女に持ちかけられた交換殺人の提案に乗り、一面識もないその夫を殺した罪で逮捕された友竹智恵子。

若手ルポライター・笹尾時彦は、新人賞の下読みのバイトで奇妙な原稿に遭遇した。

埼玉県久喜市で新年早々、元校長の老夫婦とその長男夫妻の四人が惨殺された。十日後、再び同市内で老夫婦の変死体が発見される。

奇天烈な洋館に集まった人々は目を疑った。六年前に殺された女流作家そっくりに、その妹が変貌していたのだ。

鮎川哲也の戦後本格の出発点となった里程標的名作。綿密な校訂と著者の加筆訂正による決定版。

同じ車両の乗客が2人とも殺人犯である確率は1億分の1…。新宿発村上行の快速「ムーンライトえちご」で隣合わせた女性客。

実業家の阿久津又造一家が住む「黄色館」は、世界の珍品を集めた秘宝館。

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。

日照りに見舞われ、干上がったダム底から緑山中学校の旧校舎が不気味な姿を現わした夏。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

息子輝久の日記を盗み見た野原実は衝撃を受けた。『てるくはのる』日記には赤裸々ないじめの告白があった。

衆人監視の白木の箱の中から突如消えた“人形の首”。

わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。

日本海の孤島で起こる連続密室殺人事件(『首吊り島』)と都会の片隅で起こる監禁事件(『監禁者』)。

北海道の最北端・宗谷岬に傾いて建つ館―通称「斜め屋敷」。

失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。

迷宮入りが囁かれる一家四人殺人事件の現場で遺族をキャストに再現劇を行い、犯人をあぶり出す。

栗橋北中三年A組の有志八人が埋めたタイムカプセル。誰も会ったことのない不登校の不破勇の小説も中にあった。

建設会社のワンマン会長・丹波竜造が、ヨットでの航海中に遭難した。

労働争議に揺れる東和紡績の常務令嬢敦子と、労働組合副委員長の鳴海は恋人同士。

妻と担当編集者の三人でダイビングに出かけた人気推理作家、風間春樹。

密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。

東京湾の孤島・猿島で、ひっそり暮らす猿谷家の人々。その館にフリーライターの葉山虹子が迷いこんだ。

人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、四階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。

さらし首の名所・暗闇坂にそそり立つ樹齢2000年の大楠。

北アルプスの白馬岳から唐松岳に縦走中、不帰ノ嶮という難所で滑落死した青年・笹村雪彦。

“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。

妄想か、現実か。九転十転の叙述ミステリー推理作家小宮山泰三の幸福荘は、作家志望のあやしい住人たちが住む。

御手洗潔の過去・現在 貫き流れる音楽 次々と壊される便器と美女。

嵐の夜、マンションの十一階から姿を消した男が、十三分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

顔に白頭巾をかぶってひたすらワープロを打ち続ける男。

その森に踏みこんだ者は、二度と帰れない―― 一家が惨殺された樹海のなかの山荘。 禍々しき森の、いまだ解明されぬ事件。

他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。

あの殺人ゲームが帰ってきた。ネット上で繰り広げられる奇妙な推理合戦。