鬼面村の殺人



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

6.00pt (10max) / 3件

6.00pt (10max) / 15件

Amazon平均点

4.00pt ( 5max) / 3件

楽天平均点

0.00pt ( 5max) / 0件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
6pt
サイト内ランク []C
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

5.00pt

41.00pt

18.50pt

10.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1989年02月
分類

長編小説

閲覧回数3,460回
お気に入りにされた回数2
読書済みに登録された回数31

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

鬼面村の殺人 (光文社文庫)

1993年07月01日 鬼面村の殺人 (光文社文庫)

「あいつを殺してやる!」黒星光警部は、フリーライター・葉山虹子と訪ねた鬼面村で、そう呟く異様な女に遭遇した。なぜか村人はその言葉に震え上がる。翌朝、奇怪な事件が起きた。五階建ての合掌造りの家が、ひとりの男とともに一夜にして消え去ったのだ。大消失トリック、密室殺人、驚天動地のドンデン返し。黒星と読者を迷宮に誘う本格推理。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

鬼面村の殺人の総合評価:7.00/10点レビュー 6件。Cランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

テンポのよいストーリー展開

山奥の鬼面村で発生する奇怪な殺人事件に黒星警部と作家の虹子が挑むというもの。軽快なテンポでストーリーが進みます。消えた家や消えた死体や密室の謎と盛りだくさんでしたが、トリックはウーン。ただ、それらの個々の謎解きよりも実はもっと大きなトリックが!しかし、黒星警部、解決までどんだけ気絶すんねん。また、虹子も可愛らしく描かれており、シリーズもののようなので楽しみです。

タッキー
KURC2DIQ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

叙述トリックでない折原ミステリもいいなぁ。

黒星警部シリーズ第1長編。新本格作家がよく付けるような実に衒いのない題名がついているが、ノベルスで刊行された当初は『鬼が来たりてホラを吹く』という実にふざけた題名がついていた。

さて本書もまっとうな本格ミステリ。山奥にある鬼面村(ちなみに読み方は「おにつらむら」)に訪れた黒星警部とフリーライターの葉山虹子が合掌造りの家が一夜にして消失するという奇妙な事件に巻き込まれるというお話。この作者は基本的にもうトリックは既に出尽くしているという認識が強く、これからのミステリは過去の先達が生み出した素晴らしいトリックを別の手法で料理した本格ミステリしか生まれないというスタンスにある。したがって『七つの棺』もそうだったが、本作でも過去の名作のトリックを模倣している。いわゆる本歌取りという手法なのだが、本書ではクイーンの中篇『神の灯』がそれ。そして未読の方が注意して欲しいのは本書では本家のトリックをばらしているということだ。幸いにして私の脳細胞はさほど優秀ではないので、その内容はすでに忘却の彼方にあり、多分クイーンの作品は前知識なしで読めるだろう。

黒星警部シリーズはその三枚目なキャラクターのせいもあって、ドタバタ劇風になっており、案外楽しく読める。パートナーの虹子と警部とのやり取りもほとんど漫才(ただの親父ギャグの連発だという向きもある)。殺人も起こるがどこか牧歌的に物語は進行する。
本書で起こる事件は先に述べたように、あえて前例を踏まえた上で作者なりの味付けがなされているわけだが、そのせいもあり、トリックだけでなく、舞台設定も借り物という感がしてしまう。
ただ大団円を迎えた後のツイストが効いている。これは敢えてある黄金期の作家がある作品でやった趣向を逆手に取ったものだろう(題名を書くとそれがそのままネタバレになるので止めておく)。この一つ手間をかけた味付けを私は買う。

こうやって書くと、私はどうも折原氏の真骨頂と云える叙述ミステリよりも、正統な本格ミステリである黒星警部シリーズの方が性に合うようだ。なんかまた読みたくなったなぁ。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(4pt)

元ネタが知らなければ退屈なだけ

本の紹介文を読むとトリックをウリにしているようだが面白くない。
読んでいて分かるが昔の作品のオマージュである。
その作品を知っていれば少しはニヤリとするがそれ以外は退屈。

Voxt
2E86AIVK
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(3pt)

★★★☆☆

★★★☆☆
鬼が来たりてホラを吹く―鬼面村殺人事件 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:鬼が来たりてホラを吹く―鬼面村殺人事件 (カッパ・ノベルス)より
4334028020
No.2:
(5pt)

非叙述トリック系のユーモア本格ミステリー

折原氏と言えば倒錯シリーズに代表される叙述トリック系で、癖のある人物やダークな雰囲気な作品というイメージがあるが、本作は初期に展開していたユーモアミステリー系のドタバタ黒星警部ものの初の長編作。
黒星警部とフリーライターの女性との凸凹コンビぶりが楽しい一編。
コメディ調ミステリーと言っても折原氏のことなので、家消失から密室殺人までやはり凝った趣向が次々と連発されて飽きさせない。まあ、大仕掛け物理トリック本格推理の常としてトリックが明かされるとバカバカしい・・と思ってしまうのが常だが、作品のタッチがドタバタ調なこともあり、トリックのバカバカしさがすんなり受け入れられてしまう。しかも話が終わったと思ったところで更に・・という折原氏ならではの展開も堪能できる。コメデイーミステリーとしてはかなり面白い作品。
鬼面村の殺人 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:鬼面村の殺人 (光文社文庫)より
4334717233
No.1:
(4pt)

蜃気楼のごとき家屋消失

折原氏の作風は大きく分けると次の3つになる。
(1) 表芸とも言える叙述トリックもの。
(2) 古典のパロディもの。
(3) 「沈黙の教室」を代表とするサスペンスもの。
勿論、この組み合わせもある。
本作は(2)で、対象はクィーンの「神の灯」。他の古典パロディものは原題を活かしたタイトルを付けているのに、本作はその点では異色。更に元々は「鬼が来たりてホラを吹く」というタイトルだったのだが、関係者から苦情でも来たのか、途中から現在のタイトルに変えている(平凡なものになってしまいましたねぇ)。
初期の頃書かれたせいか、"若書き"の感じがし、黒星や虹子の人物設定も曖昧など不満も残るが、家屋消失の大トリックに正面から挑んだ心意気が素晴らしい。湖がポイントですね。作者は、酒を飲んで頭が朦朧としている時に、このアイデアが閃いたらしい。作者の気宇壮大な構想が楽しめる初期の傑作。
鬼面村の殺人 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:鬼面村の殺人 (光文社文庫)より
4334717233



その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク