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鬼面村の殺人



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鬼面村の殺人の評価: 6.00/10点 レビュー 3件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

テンポのよいストーリー展開

山奥の鬼面村で発生する奇怪な殺人事件に黒星警部と作家の虹子が挑むというもの。軽快なテンポでストーリーが進みます。消えた家や消えた死体や密室の謎と盛りだくさんでしたが、トリックはウーン。ただ、それらの個々の謎解きよりも実はもっと大きなトリックが!しかし、黒星警部、解決までどんだけ気絶すんねん。また、虹子も可愛らしく描かれており、シリーズもののようなので楽しみです。

タッキー
KURC2DIQ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

叙述トリックでない折原ミステリもいいなぁ。

黒星警部シリーズ第1長編。新本格作家がよく付けるような実に衒いのない題名がついているが、ノベルスで刊行された当初は『鬼が来たりてホラを吹く』という実にふざけた題名がついていた。

さて本書もまっとうな本格ミステリ。山奥にある鬼面村(ちなみに読み方は「おにつらむら」)に訪れた黒星警部とフリーライターの葉山虹子が合掌造りの家が一夜にして消失するという奇妙な事件に巻き込まれるというお話。この作者は基本的にもうトリックは既に出尽くしているという認識が強く、これからのミステリは過去の先達が生み出した素晴らしいトリックを別の手法で料理した本格ミステリしか生まれないというスタンスにある。したがって『七つの棺』もそうだったが、本作でも過去の名作のトリックを模倣している。いわゆる本歌取りという手法なのだが、本書ではクイーンの中篇『神の灯』がそれ。そして未読の方が注意して欲しいのは本書では本家のトリックをばらしているということだ。幸いにして私の脳細胞はさほど優秀ではないので、その内容はすでに忘却の彼方にあり、多分クイーンの作品は前知識なしで読めるだろう。

黒星警部シリーズはその三枚目なキャラクターのせいもあって、ドタバタ劇風になっており、案外楽しく読める。パートナーの虹子と警部とのやり取りもほとんど漫才(ただの親父ギャグの連発だという向きもある)。殺人も起こるがどこか牧歌的に物語は進行する。
本書で起こる事件は先に述べたように、あえて前例を踏まえた上で作者なりの味付けがなされているわけだが、そのせいもあり、トリックだけでなく、舞台設定も借り物という感がしてしまう。
ただ大団円を迎えた後のツイストが効いている。これは敢えてある黄金期の作家がある作品でやった趣向を逆手に取ったものだろう(題名を書くとそれがそのままネタバレになるので止めておく)。この一つ手間をかけた味付けを私は買う。

こうやって書くと、私はどうも折原氏の真骨頂と云える叙述ミステリよりも、正統な本格ミステリである黒星警部シリーズの方が性に合うようだ。なんかまた読みたくなったなぁ。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(4pt)

元ネタが知らなければ退屈なだけ

本の紹介文を読むとトリックをウリにしているようだが面白くない。
読んでいて分かるが昔の作品のオマージュである。
その作品を知っていれば少しはニヤリとするがそれ以外は退屈。

Voxt
2E86AIVK

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