【人気シリーズ第2弾、文庫化! 解説:恩田 陸】 いったいこの書類はどこから送られてきたんだ? いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。

【北欧ミステリの最高峰 「ガラスの鍵」賞受賞作! 】 その手紙は、ビンに収められたまま何年間も海中にあり、引き揚げられてからもすっかり忘れ去られていた。

女は裸で波間にただよっていた。脳裏をよぎるのは、陵辱されたことではなく手指の骨を折られたことだった。

未解決だった難事件を次々と解決、やっと日の目を見つつある特捜部Q。だが捜査を待つ事件は増えるばかりだ。

母親と妹を切り刻み、それをまた人間の形に並べて、台所の床に血みどろの抽象画を描いた女。

官僚の失踪事件の鍵を握る少年。巨悪の魔の手から彼を救うべく、特捜部が立ち上がる。

住宅建設地で発見された、人間の肋骨の一部。事件にしろ、事故にしろ、どう見ても最近埋められたものではない。

静まり返った森の一画で、二体の黒焦げの人骨が発見された。

霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。

邸の氷室は十八世紀に小丘を模して造られた。

売春婦殺害の疑いがある男に拉致監禁されてしまったコニー。

雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。

ドーセットの寒村シェンステッドに、死と暴力が不穏な空気をもたらしていた。

「あなたがどんな命令を受けているかはわかっています。

ミアンゲイト館でいったい何が起こったのだろう、かつては笑声に満ちていた貴族の館に?ソンムの会戦で帰らぬ人となった父。

英国で実際に起きた事件を基に執筆された表題作と、偏見がいかにして悲惨な出来事を招いたかを暴く「火口箱」を収録。

讒言で会社を追われ、元の部下で現国防次官ダイサートの世話でロードス島の別荘番として酒と倦怠の日々を送る中年男ハリーの前に現れたのは清楚な娘ヘザー。

警部補に昇進したデッカーだったが、忙しさは相変わらずで、リナや子供たちともすれ違いの日が続いていた。

ある不穏な噂と少女の失踪が人々を変えた。封鎖された団地での二千人規模の暴動、監禁、そして殺人。

夏の盛りの黄金色の日暮れ時に、私は四十代半ばの美しい女性と出逢った。暫し言葉を交わした見知らぬ旅人。

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか？　退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。

新婚旅行で西海岸を離れ、デッカー刑事はNYの一廓を訪れた。

ダイアナの父、辣腕で鳴らすチャーンウッドは、我々の企みをすべてお見通しだった。

ロンドンの住宅街の一角で、浮浪者が餓死しているのが発見された。

独房からは信じがたい静寂が漂ってきた。獄内の静けさを残らず集めたより深い静謐が。

退職目前、古参社員ケラウェイが命じられたのは社史編纂のための記録探し。

世界シリーズ累計2000万部突破。

夏の休暇を楽しみに待つヴァランダー警部。そんな平和な夏の始まりは、一本の電話でくつがえされた。

雪の予感がする早朝、小さな村から異変を告げる急報が入った。駆けつけた刑事を待っていたのは、凄惨な光景だった。

夏至前夜、三人の若者が公園でパーティーを開いていた。18世紀の服装、料理、ワイン。

資産家の老婦人、マチルダ・ギレスピーは、血で濁った浴槽に横たわって死んでいた。

正当防衛とはいえ、人を殺したことに苦しむヴァランダー。警察官を続けるか否か悩む彼のもとへ、友人の弁護士が訪ねてきた。

父親との旅行から戻ったヴァランダーを待っていたのは、無人の花屋への家宅侵入と老人の失踪の通報。

スウェーデンの田舎町で、不動産業者の女性が消えた。

19歳と14歳の少女がタクシー運転手を襲う事件が発生。逮捕された少女たちは金ほしさの犯行だと自供、反省の色はない。

ママはどこ? 置き去りにされた三歳の幼女、公園で発見された赤ん坊、ひき逃げされた女性。

眠るようにベッドに横たわる母と二人の幼い子ども。だが喉の傷と大量の血が、彼らが殺されたことを物語っていた。

シェトランド島に夏がやってきた。人びとを浮き足立たせる白夜の季節が。

シェトランド署のサンディ刑事は、帰省したウォルセイ島で、祖母ミマの遺体の第一発見者となってしまう。

嵐の直撃で交通が途絶したフェア島で殺人が発生。故郷である島に偶然帰っていたペレス警部の捜査が始まる。

外海に流されようとしていた死体は地元出身の若い新聞記者だった。

スウェーデン南部の海岸に、一艘のゴムボートが流れ着いた。

斜陽の領主一家と屋敷を静かに襲う、不幸な“事故”の数々。

発見された団地でないとしたら、赤ん坊はどこに住んでいたのか。

彼女は脱ぎ捨てられた服のように横たわっていた。

もうすぐクリスマス!ジェーンはあわてふためいていた。

情報屋のケンドリックから数枚の写真を見せられたのは、八月の暑い盛りのことだった。

飛び降り自殺に偽装された女性の死。その背後にはさまざまな事件と、二重三重に塗りかためられた嘘があった。

ホロコーストを生き残り、アメリカ大統領顧問をつとめた著名なユダヤ人が射殺された。

地位も名誉もある男たちの事故死。病院に入院している少女の不審死。

老婦人宅に見知らぬ男の死体。

ふだんは平和なドイツの田舎町で、殺人事件発生。だが殺された食品開発技術者の周囲からは、動機も容疑者も浮かばない。

今年もクリスマスがやってきた。各種催し物の開催を初め、用事は山盛り。

銃撃戦で相棒を失い自らも重傷を負った刑事スコット。心の傷を抱えた彼が出会った新たな相棒はシェパードのマギー。

あのフロスト警部が、デントン署を去るときが来た? 自らのヘマが招いた事態とはいえ、マレット署長や新任の主任警部の目論見どおり追い出されるのは業腹だ。