死者に祈りを
- リナ&デッカー・シリーズ (7)
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心臓移植手術の名医が殺された。 多くの人の命を救い、病院を立て直す事で地域社会にも貢献した高潔な人物ーしかし、捜査を進めるにつれ、医師でなく一人の家庭人としての彼が明らかになっていく。 こどもは6人ー最初の子供が三つ子で3人とも男。次に長女、四男、次女と続く。注意してほしいのは、例によってカバーを折ってある所に人物紹介があるのだが、「登場人物1」「登場人物2」と分かれており、普通なら著者の作品などが書いてあるような裏表紙を折ったところに、「登場人物2」が書かれている事だ。はじめから2ページ目の見開きの登場人物紹介を見ていればよかったのだが、いつもカバーの人物紹介を見ているため、登場人物に続きがある事に気づかなかった。そのため、最初に登場した四男と次女は表表紙のカバーに記載がなく、 「ぬっ!書いてある子供の中にはマイケルとマギーなんていないぞ!こいつら、子供でもないのに、被害者の子供を名乗っている!」 といらぬ詮索をしてしまった。登場人物紹介が表カバーに入りきらずに裏カバーに載っていただけで、正真正銘実の子供でした、ハイ。 で、そんなこども達(と妻も)、父親の死を知るとパニクり、ひたすら 「ブラムに連絡を!ブラムに連絡を!」 と叫ぶ。どうやら、兄弟の中で一番頼りにされているのは三つ子の1人のブラムらしい。悲しみ動揺しながらも、遺体を確認し、家族を落ち着かせる。三つ子の残りのルークは元麻薬依存症。もう1人のポールは父親に無心しまくり。美貌の長女エヴァも夫の事業がうまくいかず父親に連帯保証人になってもらっている。父親であり被害者の医師アゾーは厳格なキリスト教原理主義者。夫はユダヤ人で、そう熱心なユダヤ教徒ではないが、エヴァがキリスト教原理主義に改宗するよう迫っても頷かない。そりゃ夫婦といえども信仰は自由なんだから、好きにさせてあげりゃいいのに、ユダヤ人の悪口を撒き散らすエヴァはちょっと不快。ファザコン気味?そんなエヴァをたしなめるのは、元麻薬依存症のルーク。達観したような感じの人で、一家の中では汚点のような経歴なのに、一番シンパシーを感じさせる。 四男のマイケルは父親のコネこみの医学生、次女のマギーは大学生。 ブラムによると、母親のドリーは鎮静剤を使用しているけれど、それは元気が有り余っての事らしい。(どゆこと?) 父親の同僚によると、長男のブラム以外は父親に依存した小判鮫らしい。 厳格なキリスト教原理主義の一家の中で、ブラムは家族の意向に従わず、カトリックの神父の道を選んだ。父親をひたすら崇拝する家庭内において、長男が責められながらも別の道を選んだのは何故? 家族は別の信仰を選んだブラムを責めまくっていたのに、なぜいざとなったら依存する? この家族には、何かがある。 冒頭で登場するアゾーに手術を受けるグレイスという謎の人物も気になる。 アゾーの同僚のレジーは皮肉屋で正直でゲイ。同じく同僚のリズの夫はショボバンドのベーシストで、一見ダメなヒモ夫だけど、自分を飾らないし、会話もウィットに富んでるし、まだ読んでいる最中だけど、今のところ私のお気に入りはルークとレジーとリズの夫。 本当に、この作者の台詞は秀逸ですねー。 | ||||
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1年ぶりぐらいのリナ&デッカーシリーズの最新刊。今回は、前作の翻訳から比較的早かったが、まだまだ、未訳のものがたまってる。 まだ、上巻だけど、ユダヤ教の信者のデッカーとリナ、キリスト教根本主義者の被害者、被害者の息子であるカソリックの神父と、なにやら宗教絡みの事件のにおい。面白くなりそうだ。 しかも、リナと神父のただならぬ関係(!?)。興味は尽きない。 | ||||
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