母親の遺品整理のため田舎を訪れた男が、農道ですれ違った般若の面をつけた女―記憶と時間が不穏に交錯する「面」。

「家族」「恋人」「友人」言葉で表せることだけがすべてではない… 桜のつぼみが膨らみ始めた頃、隣の音野市で拳銃盗難事件が発生した。

警視庁に次々と送りつけられる白骨。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

自らの特殊能力―男をひと目で見抜く―を生かし、東京で女ひとり闇のコンサルタントとして、裏社会を生き抜く女性・水原。

北町奉行所例繰方同心の白縫半兵衛は元岡っ引の半次を伴い、かつて手先を務めていた役者崩れの鶴次郎の墓参に下谷大興寺を訪れた。

美貌の実力派女優・鈴子は人気絶頂のなか、年上のちょっと冴えない脇役俳優・由崎克彦と結婚。

水上碧の通う学園の保健室に早乙女俊子が赴任してきた。

第21回『このミステリーがすごい！』大賞・文庫グランプリ受賞作です。

石室敬三の元へ一年以上前に失踪した妻から突然電話がかかってきた。

誰かの夢の中に入り込めるとしたら? 毎晩、同じ世界の夢を見ることができるツキコ。

なにもかもが奇妙に歪んだ地、この世ならぬ異境で“黒衣の男”を追い続ける孤高の男がいた。

清貴が上海に旅立った数日後、葵は利休、好江とともにニューヨークの地にいた。

幕末、名高い道場主の息子でありながら次男であるが故にその才を隠し生きてきた伊織。

裏切り者を消せ! ――組合を崩壊に追い込んだスパ イとさらにその恋人に誤認された女性が相次いで 殺され、事件は容疑者の事故死で幕を閉じる。

湖畔にある洋館を友人と一緒に訪れた月島。殺人事件の犯人を当てる、脱出型の謎解きイベントが開催されるという。

編集者の田中聡とライター・さとうゆうは幼なじみ。聡がファンだった小説家・小川満里花との仕事をきっかけに交流が復活する。

時は鎌倉時代末期。足利家の家宰・高師直は、幕府より後醍醐帝追討の命を受け上洛の途に就く。

法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。

クリスマス商戦のさ中、デパートのおもちゃ売り場でアルバイトをする十九歳の女性テレーズは、美しい人妻と出会う。

ボブの分析をもとに割り出されたジューバの拠点にイスラエル軍が急襲をかけるも、軍はすんでのところで彼を取り逃がしてしまう。

あなたに四〇〇ポイント差し上げます―ろくでなしの失業男ペテルソンは絶頂にあった。

明治17年、全国に拡大した自由民権運動は、日に日に急進化しつつあった。

もう少しで夏休み。新太は公園で、真っ黒な服を着た不思議なおじさんと話をする。

日常の謎の名手・北村薫による自選集!表題作「遠い唇」のその後とは――? コーヒーの香りで思い出す学生時代。

エスタ。この、出生の謎をもつ美少女の語りを軸として展開する多彩な物語。

これまでに数々の難事件を解決し、その見た目の良さもあいまって時代の寵児と謳われる名探偵・志谷禄郎。

「消息を絶った密偵を捜してほしい」―縁切り寺慶光寺の御用宿「橘屋」の用心棒・塙十四郎は、元老中の楽翁こと松平定信から密命を受けた。

倒幕の機運が高まる鎌倉末期。

バナナ・ダイエット中のクィラランは、しぶしぶとバナナを食していた。

80万部突破『罪の声』を超える圧巻のリアリズム小説! 「聞きたい、彼女の声を」 「知られてはいけない、あの罪を」 ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から、 辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。

“劇団Z”の観劇に赴いた片山兄妹とホームズ。

有明海の三角湾に、著名な風景画家大田垣信也の水死体が上がった。

午前五時五十七分、小田原発東京行普通電車。いつもの通勤電車に乗り合わせる四人の男女。

京都化野の念仏寺でキャサリンと知り合った大学病院の薬剤志岸田マキが毒死。

犯罪心理学者の高倉孝一が「高倉犯罪相談所」を開設した。

世界遺産の里で猟奇殺人。

恋人の誠意を確かめてほしい―メリッサと名乗る、地味で気弱な中年女性の依頼は、たやすい仕事に見えた。

破天荒な映画監督J・ヒューストンに、そして「白鯨」に翻弄された若き日のブラッドベリ。

トラブルやたくらみに巻き込まれて、お人好しが右往左往。助けを求められたなら、放っておくことはできやしない。

9月。台風が近づいてきている中、山間の町に住む高校2年生の須川安奈は、母とともに体育館へ避難する。

秋沢紗矢香は、夫・亮の母親の墓参りの帰りに、娘・真希と三人で甲府昇仙峡を見物した。

神保町の一角で、駆け出しシェフの千晴が開店した喫茶ソウセキ。看板メニューは「漱石カレー」だ。

「なんでここにいるの？もしかして動いた？死んでるのに？」 どこまでもロジカル、限りなくポップ。そしてほんのりクレイジー。

二之浦ゆり子は青年医師・里見に誘われ、瀬戸内海の小島巡りに同行するが、その際、ひとつの無人島を目にしたことで、過去の悪夢が甦る。

陥没した頭蓋骨には豆腐がぎっしり。他に凶器は見当たらない。

相棒エイダルフに殺害容疑が 処刑は翌朝。

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。

ルネサンス華やかかりし15世紀イタリア。ヨーロッパの街々を信じられない冒険譚で彩った一族がいる―その名はボルジア家。

この本がなければ禁止シリーズは生まれなかった――幻のデビュー作復刊! 受け取った人が次々と謎の自殺を遂げるというメールが高校2年生の津田楓のもとに届いた。

発見された死体と書き換えられた遺言書。遺された財産を巡る人間模様。

飼い猫・テヌーの足跡を見て、自身の「大いなる欠け」を知った天才弁護士・百瀬太郎。

六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。

それは、君を守るための 青春のすべてをかけた嘘だった――。 高校二年、春。

「俺は邪悪な話術を使う、悪魔なんだよ」死体マニアの変人ながら、天才的頭脳で若くして犯罪心理学の准教授を務める男、犬飼。

「零崎一賊」―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一族。

富豪の元に送られてくる脅迫状、身代金目当ての誘拐事件、密室で発見された女の死体。

おやつは甘い派? しょっぱい派? 和菓子の魅力、銀座の名店から量販店のスナックまで美味しく語り尽くす! 単行本未収録小説も。

陸上自衛隊第一空挺団特殊部隊員、新宿のやくざ――。

闇夜を震わせる激情。狩りの悦び。

暴力団狩りのプロ・西城秀夫、沖縄へ―。

西ノ丸の大手門前で御家人が抗議の自刃を遂げた。

初めてだった。これほどに、自分を認めてくれる教えは。

小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。

遠沢加須子は、夫の遺した中部光学というレンズ製造会社を諏訪で経営している。

売れない脚本家・三林草生介は、人気大物監督に頼まれ、内田裕也・樹木希林夫妻を主人公にしたホームドラマの脚本を書くことになった。

戦前の本格派を代表する三作家の一長編一中編五短編を収録した。

土地の不正取引で、環境保全団体の活動家が惨殺された。容疑者として逮捕されたのは、ワイオミングの捜査官アントンの兄。

人間の知性を超越する人工知能の研究を行っている天才科学者ウィルは、公私にわたるパートナーの妻エヴリンと共に、飢えも貧困もない良き未来の実現を目指している。

幼馴染みのおまつとの約束をたがえ奉公先の婿となり主人に収まった吉兵衛は、義母の苛烈な皮肉を浴びる日々だったが、おまつが聖坂下で女郎に身を落としていると知り…(「夜明けの雨」)。

雨は、哀しい過去を思い出させる。

幽霊が出ると噂のバー・ゴーストに、ある日一人の老人が来店した。

1934年上海。「魔都」と呼ばれるほど繁栄と悪徳を誇ったこの地に成功を夢見て渡ってきた日本人の青年・吾郷次郎。

直木賞受賞作「蛍の河」の文学界の重鎮が今なお営々と書きつづける悲しき兵隊戦記。

巡査部長チャンドラーが勤めるオーストラリア西部の小さな警察署に、土埃と血に塗れた男が駆け込んできた。

夏休み。琴美の家に、子供たちの謎を解決してくれる青年がやってきた。

モース主任警部は不摂生がたたって入院生活を余儀なくされることになった。

東京湾に突き出す巨大なガントリークレーンから吊り下げられた〓人形。その中から男性の刺殺体が発見された。

通称“座敷牢”。関東シティ銀行・人事部付、黒部一石の現在の職場だ。

『殺竜事件』『紫骸城事件』などで、伝説的シリーズとなっていた、戦地調停士シリーズが帰ってきた! 誰も傷つけられなかった、「無傷姫」。

片山義太郎は幼なじみの白井の結婚式に招かれた。

僕、宮野隆也が通うさいたま工科大学附属高校の選抜クラスに、転入生としてやってきたのは二足歩行のロボットだった。

三十人ほどの人間と百匹以上の猫がのん気に暮らす通称「猫島」。

ナルが、ついにやられた。日本海を臨む断崖の上に建つ吉見家は、代替わりのときに必ず怪異が起こり、多くの人が死ぬ。

雑誌編集長の椎名沙智は、アルバイトをしていた保坂奈美枝の結婚披露パーティーに出席するため、福井県小浜市へと向かった。

ホテルの客室係・田無時子は、オーナーの娘・益美からダイヤの指輪を盗んだ疑いを掛けられた一週間後、アパートで死亡した。

被害者は、空から降ってきた。落下したと思われたフラットの五階の部屋は無人で、玄関ドアは内側から釘と板で封じられていた。

理系女（リケジョ）で悪かったわね！（律）教授、わたし、ついてゆきます！！（理緒）…ヘンクツ大学院生と前向き小学生、理科乙女二人が難事件に挑む!?

国際会議のため来日した、ゾエザル王国の外務大臣・ジュサツ。

江戸城内の見廻りを終えた勘兵衛のもとへ、急報が飛び込んできた。番町で使番が斬り殺されたとのことだった。

謎解きを通し〈古典部〉メンバーの新たな一面と出会う、シリーズ最新刊! 奉太郎が省エネ主義になったきっかけ、摩耶花が漫画研究会を辞める決心をした事件、えるが合唱祭前に行方不明になったわけ……。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。

時は元禄。旗本、津軽采女は小普請組という閑職がゆえ、釣り三昧の日々を送っている。

徳永に恨みを持ち、特能係をスクープしたルポライター、小柳朋子が突如姿を消した。

赤ちゃんが生まれるまで、ひと夏の間、親戚の家に預けられた少女。

「私には、なぜ人の不幸な未来が見えてしまうの?」これ以上考えられないほど最悪の誕生日を迎え、悲しみのどん庭にいた仁美。