天界の殺戮
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
天界の殺戮の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
天界の殺戮の総合評価:
9.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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偶然遭遇した異星の宇宙船は、主人公達の宇宙船に良く似ていたが、千年以上前に遭難したらしい。残っていたのは遺体と記録だけ。彼らも母星を破壊されて報復の旅を続けていたが、何らかの問題が起こり、絶望の果てに次々自殺したらしい。主人公たちは、自分たちの未来にも暗い影が落ちていると感じる。
しかし、予定どおり合流した第二の《法律の船》に乗っていたのは、酸素呼吸する群体生物。ヒモ状の単純な個体が合体してクミヒモのような複合知性体を形成する。彼らも故郷を滅ぼされて報復の旅を続けていたが、独特の数学や、嘘をつくとか架空の物語を語るということのない文化を持っていた。群体生物だけに一人称代名詞がなかなかユニーク。匂いによって感情を表現する。地球人の中には彼らに生理的嫌悪感を持つものもいるが、おおむね良好な関係を築いて目標星系に向かう。
最後の第三部は、レヴァイアサン星系での出来事。
星系内には複数の有人惑星があり、検出された元素の組成や、技術水準も地球を破壊した殺戮者の手掛かりに酷似していた。さらにその星系は、星系全体を未知の技術で偽装していた。
主人公たちは、地球からの報復部隊と知られないように自分たちの宇宙船を偽装してその星系に進入し、住民との接触を図る。第四惑星スリープの住民は複数種の知性体だったが、その中の一種は、前作『天空の劫火』で謎の宇宙船から現れたのとそっくりの頭部が司教冠のような形をした爬虫類だった。
主人公たちが仲間を失いながら長く苦しい旅を続けてきたのは、宇宙の《法》に基づき、地球を破壊したロボットを作って送り込んできた凶悪な文明に報復することだったが、ここがその目的の星系なのか?
何の証拠を持ってそれを確認するのか? また、確認できたからといって星系を破壊することができるのか?
主人公たちの中でも、意見が分かれる。
正義を執行することの問題、倫理とリーダーシップの問題を執拗なまでにこだわって描いた宇宙小説。
主人公たちは二十歳前後と思われるけれど、これって成長小説なのか? SF版『罪と罰』?
ちんぷんかんぷんな異星のテクノロジーや、壮大だけどイメージしにくいカタストロフシーンは、やっぱりベア。
読みにくいけど、読みごたえがあります。