(短編集)
カネと共に去りぬ
- 遺言 (82)
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面白いのイチゴにつきます。 | ||||
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表題作の他、「医呆人」、「地下室のカルテ」、「予告された安楽死の記録」、「アルジャーノンにギロチンを」、「吾輩はイヌである」及び「変心」という古典の題名・テーマ・主人公の性格や姓名・全体構成などをもじった7つの短編から構成されるブラック医療エンターテインメント。真面目な医療ミステリを書く作家、という私の先入観を覆すもので少々驚いた。 読んで見ると、パスティーシュとして非常に凝っている(例えば、「医呆人」で、主人公が異邦人っぽい性格をしていたり、「太陽が...」という地の文があったり)。だが実際は、医師が医療現場で直面する問題を鋭く抉っているのだ。延命治療(手術)の是非、病院内序列、医者は本当の意味で患者に共感を持てるのか、"善意"の医療とは、自己保身、安楽死問題、医者という優越感、動物実験、新研究の安全性と先陣争い、疲弊した女医の"心"がもたらす歪んだ視点と希望(「変心」は他の短編と趣きが異なる)、高級高齢者施設での人間模様(表題作も全体の傾向から外れている)といった諸問題をシニカルに描き出している。また、医療を題材としたベストセラー小説(実名)に対する辛辣なコメントも目立つ。 パスティーシュとしての出来は「吾輩はイヌである」が一番だと思うが、作者の主張は「医呆人」に一番良く出ていると思う。古典のパスティーシュを装いながら、医療現場の暗黒面をブラックかつシニカルに描いた秀作だと思った。 | ||||
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どの作品も面白くてアッという間に読み終わりました。カネと共に去りぬも本編?の「風と共に去りぬ」の映画を思い出しながらビビアン・リーもクラーク・ゲーブルも年をとったらこうなってたのかなと想像するとおかしかったです。しかし、他人事ではないのであまり大笑いしてるわけにはいかないなと、身につまされもしました。 | ||||
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「廃用身」で衝撃を受けて以来、著者の大ファンで、発行されている本はすべて読んでいます。以前の作品と比べ、 キレがなくなったように感じますが、それでも、まぁ、おもしろいです。 | ||||
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皮肉たっぷりに医療業界の実態を描いた短編集。 治る見込みがないにも関わらず自己満足だけの治療、誰もが羨む安心した安楽死、認知症だけにはなりたくないという大学病院の教授の末路、治験として扱われる実験動物のイヌ、など、著者独自の視点で医療業界の実態が生々しく描かれていて楽しめた。 個人的には「医呆人」と「アルジャーノンにギロチンを」が好きだった。 「医呆人」は、気休めも言わず親身にもならず正直なことしか言わない医者の話。正直過ぎてまともな恋愛も難しい主人公の言動が最後までおもしろかった。 「アルジャーノンにギロチンを」は、認知症だけにはなりたくないという大学病院の教授が尊厳を保つためにどんな行動をし、どのような結末を迎えるのかを描いた話。何も知らないことの方が幸せということを実感できる内容だった。 | ||||
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