祝葬
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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代々医師である土岐一族。彼らは、なぜか皆、早死にしているという特徴があります。それぞれ、どういった理由で死を遂げたのか、5つの章に分けて描かれる話です。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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死があるから生きることが輝く、と聞いたことがあるがそれは長さではないことはわかっている。わかっているけど長らえることにこだわりがちになる。終わりをむかえるのはやはり怖い。誰もが未経験だし、経験者の話も聞けないから。 | ||||
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実際の医療現場では口に出せない、医者の本音が詰まっているように感じられた。 病気を得るなどして死が迫ったときほど多くの人が生きることに執着すると思うが、そのこと自体に疑問が投げかけられる。 がん治療のあり方、延命措置の実態、そして長寿社会における人の死に時とは。 小説として十分に楽しめる内容でありつつ、深く考えさせられる点が多くあった。 | ||||
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いつも新作を楽しみに してます! 短編なのでサクッと 楽しく読めました 続編も期待君です。 よろしくー | ||||
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昨年夏に購入したまま積ん読になっていたが、昨今の悲惨な事件を見るにつけ改めてこの本を読みだした。 元々ドクターが自分の専門領域を活かして書かれた作品なので、専門用語が多数入っているにもかかわらず筆者の 生と死にかかる冷静な見方が通底していることも相まって一気に通読した。 小生も常に思うことだが、生物が生きる限り死は不可避である。ただ、死を恐れるという意識も自覚しているか否かは 別にしてどの生物も持ち合わせている。だから同種同士、異種同士の生存競争がある。 現代医療は一見、死の恐怖から我々を開放しつつあるように見えるが、そこには重大な「条件」がある。 まず、経済的に医療が成立すること。つまり患者が費用負担に耐えうること。また費用負担させるに相応しい存在であること(特に延命治療の場合)。 ついで、死を忌み嫌う文化的宗教的素地があること。死を自然にあるがままに受け入れるような文化ではそもそも医療自体「延命」ではなく「癒やし」に近い存在になる。シャーマニズムがその好例。 あとは、当の本人の「頑張り方」。ほんのちょっとした怪我でもすぐに医者に駆け込むような者は、正直自己メンテナンスが全く出来ず、医療に自らを投げ出した、医者にしたら「安くて美味しい」金をむしり放題の客。 小生は冷静に、自分自身の生き方を今後共マネージメントしていきたいと考える。 | ||||
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医家としての土岐一族の創始者である、明治生まれの曽祖父が55歳で 死んだのなら、当時の平均寿命からすると短命ではなかったと思う。 その子孫は比較的短命だが、それは「運命」や「DNA」のせいと言う より、彼らの異様と思える人格が原因なのではないだろうか。 死に強く惹かれながら死を恐れていた佑介、妻に異様な「愛?」を注いだ伊織、 自分が「死に至る病」に罹っているいることを知りながら放置していた覚馬、 これとは真逆に「治療のため」に死の直前まで患者を手術で切り刻み自分も切り 刻まれて死んだ冬司。なんとも気味の悪い短編小説を読んでしまった。 なお、最終章の「忌寿」は、『長生きは良いことか良くないことか』を 問うているが、それはすでに現在深刻化している問題であり、数十年後と いう時代設定にした意味が分からない。数十年後には、逆にそういう問題は 解決ないし緩和されているのではないかと思うのだが。 | ||||
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