(短編集)

祝葬



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    祝葬
    祝葬 (講談社文庫)
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    初公開日(参考)2018年02月
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    短編集

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    祝葬 (講談社文庫)

    2020年11月13日 祝葬 (講談社文庫)

    自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで急死した医師・土岐佑介。代々医師の家系に生まれた佑介は、生前、自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられていると語っていた。彼らの死は運命だったのか?人生100年、簡単に死ねなくなった時代に「長生きは本当に幸せか」を問う戦慄の5篇。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

    祝葬の総合評価:7.64/10点レビュー 11件。Dランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
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    (4pt)

    早死にの医師一族

    代々医師である土岐一族。彼らは、なぜか皆、早死にしているという特徴があります。それぞれ、どういった理由で死を遂げたのか、5つの章に分けて描かれる話です。
    長生きしすぎることへの是非を問うことの多い作者、本作においても同じメッセージ性が強かったです。あらすじを読めば、それぞれの一族の死に首謀者が関与しているミステリを期待したいところですが、残念ながらそういった話ではありません。元々、作者がミステリを書くイメージがなかったので、ある意味予想どおりでした。
    ただ、章によっては嫉妬や憎悪など、醜い人間ドラマの要素があり、読み応えかありました。
    特に、『希望の御旗』という章の話が私は好みでした。
    絶対的正義はなく、見方を変えればどちらも正義に思える場面はよくあります。一見酷いことでも、ある意味その人のことを想ってした行為など。このお話は、がん検診に対する二つの主張が対立して描かれ、しかも医療の雑学なども詳細に述べられ、とても面白かったです。相手のことを想ってしているのに、結果的に悲惨な事態を招き、生かそうとすることが殺してしまう皮肉な話で、恐ろしい内容です。

    ですが、全体を通してみれば、やはり物語としての満足度は低かったのが残念です。どうせなら、描かれていない他の早死にした人の死の顛末も描いてほしかったです。

    bamboo
    NU17PFML
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.10:
    (5pt)

    生きることは死ぬこと

    死があるから生きることが輝く、と聞いたことがあるがそれは長さではないことはわかっている。わかっているけど長らえることにこだわりがちになる。終わりをむかえるのはやはり怖い。誰もが未経験だし、経験者の話も聞けないから。
    祝葬Amazon書評・レビュー:祝葬より
    4062207729
    No.9:
    (5pt)

    医者の本音

    実際の医療現場では口に出せない、医者の本音が詰まっているように感じられた。
    病気を得るなどして死が迫ったときほど多くの人が生きることに執着すると思うが、そのこと自体に疑問が投げかけられる。
    がん治療のあり方、延命措置の実態、そして長寿社会における人の死に時とは。

    小説として十分に楽しめる内容でありつつ、深く考えさせられる点が多くあった。
    祝葬Amazon書評・レビュー:祝葬より
    4062207729
    No.8:
    (5pt)

    祝葬

    いつも新作を楽しみに
    してます!
    短編なのでサクッと
    楽しく読めました
    続編も期待君です。
     よろしくー

      
    祝葬Amazon書評・レビュー:祝葬より
    4062207729
    No.7:
    (4pt)

    死とは何か、改めて考えるきっかけとなる

    昨年夏に購入したまま積ん読になっていたが、昨今の悲惨な事件を見るにつけ改めてこの本を読みだした。
    元々ドクターが自分の専門領域を活かして書かれた作品なので、専門用語が多数入っているにもかかわらず筆者の
    生と死にかかる冷静な見方が通底していることも相まって一気に通読した。
    小生も常に思うことだが、生物が生きる限り死は不可避である。ただ、死を恐れるという意識も自覚しているか否かは
    別にしてどの生物も持ち合わせている。だから同種同士、異種同士の生存競争がある。
    現代医療は一見、死の恐怖から我々を開放しつつあるように見えるが、そこには重大な「条件」がある。
    まず、経済的に医療が成立すること。つまり患者が費用負担に耐えうること。また費用負担させるに相応しい存在であること(特に延命治療の場合)。
    ついで、死を忌み嫌う文化的宗教的素地があること。死を自然にあるがままに受け入れるような文化ではそもそも医療自体「延命」ではなく「癒やし」に近い存在になる。シャーマニズムがその好例。
    あとは、当の本人の「頑張り方」。ほんのちょっとした怪我でもすぐに医者に駆け込むような者は、正直自己メンテナンスが全く出来ず、医療に自らを投げ出した、医者にしたら「安くて美味しい」金をむしり放題の客。
    小生は冷静に、自分自身の生き方を今後共マネージメントしていきたいと考える。
    祝葬Amazon書評・レビュー:祝葬より
    4062207729
    No.6:
    (2pt)

    早死を招いたのは一族の異様な人格が原因では?

    医家としての土岐一族の創始者である、明治生まれの曽祖父が55歳で
    死んだのなら、当時の平均寿命からすると短命ではなかったと思う。
     その子孫は比較的短命だが、それは「運命」や「DNA」のせいと言う
    より、彼らの異様と思える人格が原因なのではないだろうか。
     死に強く惹かれながら死を恐れていた佑介、妻に異様な「愛?」を注いだ伊織、
    自分が「死に至る病」に罹っているいることを知りながら放置していた覚馬、
    これとは真逆に「治療のため」に死の直前まで患者を手術で切り刻み自分も切り
    刻まれて死んだ冬司。なんとも気味の悪い短編小説を読んでしまった。
     なお、最終章の「忌寿」は、『長生きは良いことか良くないことか』を
    問うているが、それはすでに現在深刻化している問題であり、数十年後と
    いう時代設定にした意味が分からない。数十年後には、逆にそういう問題は
    解決ないし緩和されているのではないかと思うのだが。
    祝葬Amazon書評・レビュー:祝葬より
    4062207729



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