老父よ、帰れ
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認知症当事者の心情だけでなく、介護家族の戸惑いなどが、よく分かる作品です 一般書でありながら医療者も是非読むべく名著だと思います | ||||
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認知症診療および高齢者医療に関して多岐に渡って書かれており良書だと感じました。 私も認知症診療に従事しております。同じ医師として共感する部分も多かったです。しかし、懸念される表現もあると感じました。 共感した部分は、「無理に病院に連れて行こうとするのもよくありません(6頁)」、「認知症の介護で重要なのは、感謝の気持ちと敬意(10頁)」、「認知症になっても、心は残っているんです。介護する側が、自分の都合に囚われていると、どうしても介護がむずかしくなります(296頁)」などです。 誤解を生むのではないかと懸念される表現について私見を述べます。 1点目は早期診断・早期治療を軽視している姿勢です。お隣の多谷さん(以前、製薬会社の研究部門で働いていた)の発した言葉として、「いえ、病院に行くつもりはありません(137頁)」、進行を抑える薬は、「実際はほぼ気休め(137頁)」と話す場面があります。検査もせずにアルツハイマー病と決めつけて病院に行かない姿勢だと、治る認知症さえも見逃してしまう危険性があり絶対にお勧めできません。また、治療薬もレビー小体型認知症では著効することがありますので治療の可能性は追求すべきです。 2点目は、茂一の治療方針について話し合うシーンです(247頁)。生誕した年の平均寿命(約50歳)と比べてもう十分に生きた(現在75歳)から治療はせずに…という考え方は論理的じゃないと思われます。このような場合に検討すべき数字は、75歳の人の平均余命ですよね。 3点目は、「(病院で)延命治療を続けると、全身が浮腫んで出血傾向となり血便があふれ、黄疸も出現する(304頁)」と記述されておりますが、現実にはそこまで悲惨なケースは稀であり、穏やかな表情で静かに療養している方がほとんどだと思います。少なくとも私が勤務する療養病床はそうです。 さて、私が最も考えさせられた部分は、人権と安全は両立しにくいという指摘です。 認知症の人の人権を守るということは、多数が不利益を蒙ることがあるかも知れないが人権を守るということはそういうことであり、できれば人権を優先していただきたい(218頁)と認知症医療の第一人者である宗田医師が講演会で語りました。 認知症に関する施策では、「地域共生社会」づくりが大きな課題となっております。しかし、マンションの臨時総会で認知症に関して激しい議論が飛び交う状況を見て、共生社会の実現のためには多数の不利益が避けて通れないのかと考えさせられました。 | ||||
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同じ様な環境にあるため、共感することも多く、反省することも多かったです。 慰められ、これからも頑張ろうと思う気持ちにもなりました。 | ||||
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自宅介護に対する世間の冷たい目と、介護する家族の苦悩の両方を学びました。 | ||||
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リアルに起こりえる日常の介護話であるが読んでいても暗さは感じることは無く 涙あり、笑いもあるが奥が深い介護の現実を垣間見た作品だと思います。 | ||||
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