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老父よ、帰れ
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老父よ、帰れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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認知症当事者の心情だけでなく、介護家族の戸惑いなどが、よく分かる作品です 一般書でありながら医療者も是非読むべく名著だと思います | ||||
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認知症診療および高齢者医療に関して多岐に渡って書かれており良書だと感じました。 私も認知症診療に従事しております。同じ医師として共感する部分も多かったです。しかし、懸念される表現もあると感じました。 共感した部分は、「無理に病院に連れて行こうとするのもよくありません(6頁)」、「認知症の介護で重要なのは、感謝の気持ちと敬意(10頁)」、「認知症になっても、心は残っているんです。介護する側が、自分の都合に囚われていると、どうしても介護がむずかしくなります(296頁)」などです。 誤解を生むのではないかと懸念される表現について私見を述べます。 1点目は早期診断・早期治療を軽視している姿勢です。お隣の多谷さん(以前、製薬会社の研究部門で働いていた)の発した言葉として、「いえ、病院に行くつもりはありません(137頁)」、進行を抑える薬は、「実際はほぼ気休め(137頁)」と話す場面があります。検査もせずにアルツハイマー病と決めつけて病院に行かない姿勢だと、治る認知症さえも見逃してしまう危険性があり絶対にお勧めできません。また、治療薬もレビー小体型認知症では著効することがありますので治療の可能性は追求すべきです。 2点目は、茂一の治療方針について話し合うシーンです(247頁)。生誕した年の平均寿命(約50歳)と比べてもう十分に生きた(現在75歳)から治療はせずに…という考え方は論理的じゃないと思われます。このような場合に検討すべき数字は、75歳の人の平均余命ですよね。 3点目は、「(病院で)延命治療を続けると、全身が浮腫んで出血傾向となり血便があふれ、黄疸も出現する(304頁)」と記述されておりますが、現実にはそこまで悲惨なケースは稀であり、穏やかな表情で静かに療養している方がほとんどだと思います。少なくとも私が勤務する療養病床はそうです。 さて、私が最も考えさせられた部分は、人権と安全は両立しにくいという指摘です。 認知症の人の人権を守るということは、多数が不利益を蒙ることがあるかも知れないが人権を守るということはそういうことであり、できれば人権を優先していただきたい(218頁)と認知症医療の第一人者である宗田医師が講演会で語りました。 認知症に関する施策では、「地域共生社会」づくりが大きな課題となっております。しかし、マンションの臨時総会で認知症に関して激しい議論が飛び交う状況を見て、共生社会の実現のためには多数の不利益が避けて通れないのかと考えさせられました。 | ||||
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同じ様な環境にあるため、共感することも多く、反省することも多かったです。 慰められ、これからも頑張ろうと思う気持ちにもなりました。 | ||||
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自宅介護に対する世間の冷たい目と、介護する家族の苦悩の両方を学びました。 | ||||
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リアルに起こりえる日常の介護話であるが読んでいても暗さは感じることは無く 涙あり、笑いもあるが奥が深い介護の現実を垣間見た作品だと思います。 | ||||
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介護に関する様々なケーススタディーがここに掲載されている。 重々しい介護問題を比較的ライトタッチに触れている。 決してきれいごとではないその日常生活。 本人の人権尊重と、周りの安全確保の視点。 自分の都合に合わせずに。 ”断・捨・離”のこころに、”虚心坦懐”に接することを力説している。 | ||||
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読み進むにつれて自分と老父の姿が重なり、次第にのめり込んでしまうほどのシナリオのうまさに脱帽。 本の内容は、親孝行な長男が、“ホームにいる認知症の親父を自宅で、そして自分が介護したい”と連れ帰り、仕事も放りだして親を一生懸命介護するという感涙もの。 医学の知識として認知症やガンなど老人にまつわる病について筆者が医者の視点からの分かりやすく解説するのも心地よい。 また、認知症の親父の介護の実態については生々しく、想定外のことが多々展開され、まさに手に汗を握るシーンの連続だった。特に排泄のくだりなどは絶句である。 “認知症の基本は相手に対する感謝と経緯である”というメッセージに共感し、また筆者が一貫しているところの、“老いては病気と共存して生きてゆく”という、考えには毎度共感を覚える。 | ||||
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現在もこれからの高齢者社会にとって考えさせられる内容でした。 | ||||
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認知症で施設に入所してもらった父を 介護休暇をとって、家で介護する決心をした長男の好太郎の奮闘。 介護の内情をやんわりとした文章でなく、厳しい現実の言葉で知れることで これから老後を迎える私たちと重なり切なくなる。 でも、一番重要なことは介護を受ける前の自分が 家族や周りの人に、今までどんなふうに接してきたかということ。 意地悪で嫌な人間が年老いたからと言って優しくしようとは誰も思わない。 つくづくそう思った。 | ||||
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自分の親のことを思い浮かべながら読みました。あと数年すると同じように介護が必要になるでしょう。老いって嫌だなーと思います。避けては通れない道です。 | ||||
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筆者は介護で手を汚さぬまま観察や聞き込みで仕上げた感じ ライトでも一文字残さず読みました。完読1日 | ||||
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日ごろの食事や入浴、排泄介助に加えて、トイレ立てこもり、徘徊、デイサービスでのトラブル、尿閉など、様々な苦労が当事者目線で描かれていて、認知症の介護がいかに難しいかがよく分かる物語だった。 また、父親の介護以外にも、家族との関係、隣人関係、マンション管理組合など、認知症患者の周囲とのトラブルもリアルに描かれており、実際にこんな問題も起こる可能性があるのだと改めて実感した。 特に介護者の「自分の都合」という考え方が印象的だった。 認知症という現実は介護者の都合に全く関わりなく進む。がんを治したい、自分の名前を覚えてほしいという、自分の気持ちを優先して自分の都合に合わせようとするから気持ちが乱れる、という考え方は納得できた。 認知症の家族にがんが見つかった場合、治療するのか、何もしないで見守るのか。正解がない問いに対してどうすべきか考えさせられる話だった。 | ||||
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どうにも自分には分からないのが「自分の名を呼んで欲しい」「自分を自分だと分かって欲しい」という心情らしい 治らない人の「生活」を支えるのにいかに膨大な労力が必要かと考えると気が遠くなる 「生活」が出来なくなったら「終了」でいい筈じゃないかなあ 今のトコ認知症ではないが、遠からずして「生活」が困難になるのが確実な病持ちにしてみると つまんない技術更新だの心の持ちようなんざどうでもいいから、「楽に死ぬ」の選択肢をくれ。 と、思った 個人の事情により、読み方偏ってます | ||||
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