命の横どり
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| 故渡辺淳一氏のダブルハートという作品があるがそれと対比して読むと興味深いです。脳死の人に命はあるのか、胎児のときは命があるのか同質の問題を抱えていて重い。臓器移植は再生医療の進化を促進して人工臓器による移植を早く達成すべきです。豚の組織はしょせん豚の組織ですから。 | ||||
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| 全方向に分かり易く、全方向にそっち側だとしたら そらそうだよなと腹落ちさせる説得力 そこそこ知識ある方だと思ってたが 摘出はスケジュール外作業だとか 診療報酬の部分だとか 労力掛けて赤字になる医療だとは知らんかったよ… 脳死や臓器移植に関して個人的な見解は別として 多分一番バランス取れれて賢明なのは千恵なんだろうな みみっちい自分としては↑になる為にゃやみくもにプレゼントは出来ず 贈る相手を選別させろと言いだしかねんが 大変興味深く面白く読みました …が、「他人事ではない」の帯は興が覚める それを声高に叫ぶのは完全に「他人事」の人らばかりだと知ってるから | ||||
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| 読後の第一印象ですが、まず、この本は読者の背景というか経験によってかなり感想が変わるだろうということ。 臓器移植とは全く縁のない人、反対に、臓器移植のドナーやレシピエント(移植を受ける側)、その家族、そして、医療従事者でも臓器移植にかかわっているひととそうでない人ではこの本の読後感が大きく違ったものになることは間違いないです。 メインの登場人物は、心臓の臓器移植を待つフィギュアスケーターの女性、その担当医師、と移植コーディネーター、ドナーの家族。 そこに臓器移植の是非を巡って、直接関係のないコメンテーターやら評論家が加わってきて、当事者たちの心はひどく揺れ動きます。 このあたりの心情が丁寧に表現されていて、とても心に沁みました。 様々な立場から特に「脳死後の臓器移植」をとらえています。 「脳死後」と「心臓が停止した後」との違い(移植できる臓器が異なる)で臓器移植の是非を問うているところも、注目すべきポイントですね。 臓器提供意思を生前に表明していても家族の反対で上手くいかなくなることもある。 レシピエントのみならずドナーの家族も、移植後に不満ややるせなさが生まれることもある。 後半にかけては、一部の文言の切り取りを最大限利用した、マスコミや弁護士による情報操作や偏向報道など、移植の議論に世論を巻き込もうという目論見が生まれ、事態がどんどん複雑に。 私個人的には、18歳の池端麗が精神的に不安定すぎるというか、幼すぎると感じると同時に、臓器移植コーディネーターの立花真知の苦労を推して知るべし、と思いました。 今までよく知らなかった臓器移植に関する知識と背景情報を、小説という読みやすい形で教えてくれたこの本に感謝です。 | ||||
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