森村誠一(もりむらせいいち)の作品一覧

始まりは新宿発、松本方面行きの最終列車、急行「アルプス号」だった。

都心の一戸建てに住む津田正吾の許に、深夜、痴漢に襲われたという若い女が飛び込んできた。

竹井和夫は大型ベッドを売る営業マン。毎日過酷なノルマに追いまくられていた。

埼玉県武州市の沼で、美人ホステスが愛猫と一緒に水死体で発見された。事故死と思われたが、ホステスの“猫”仲間が、突然失踪。

警察官桐生が気づいた時、惨劇はもはや終わっていた。下宿先の少女は凌辱され骸を晒していたのだ。

中央線沿線の韮岡で青酸中毒死体が発見された。被害者は、証券会社の経理部に勤める原田京子であった。

白馬岳の山荘では週一回、売上金を麓の銀行員が徒歩で運び下ろすという。山頂でその話を小耳に挟んだ三人の若者がいた。

ニュースを見ていた笹村慎介は息が止まるほどの衝撃を受けた。

落ちこぼれの天田呑一がやっとの思いで入学したのは、近年レベル低下で悩む名門女子校、小町学園だった。

新名は作家になって20年。ある程度の経済的余裕と社会的名声を得て、世間的にみれば恵まれた環境にいる。

連続殺人の真犯人はこの中に!箱根のリゾートホテルに1年に1度集まる「七夕の会」のメンバーが次々と怪死する。

沢田義信は大手興信所専属の調査員だ。尾行が得意なことから“尾行屋さん”と呼ばれている。

人気作家・北村が迷い込んだ麻薬パーティに参加予定の政界黒幕が、ホテルで不審な突然死。

上等の夫と健康な子供に恵まれ、

多種多様な人間が去来集散する巨大駅。その周辺では、絶えず事件が発生している。

厚木の山中で無惨に殺された亡き姉に生き写しの美女が、雑誌の挿し絵に描かれている!文芸誌の編集者・亜希子は、犯人を求めて絵の謎を追ううちに、OLだった姉の背後に潜む、恐ろしい闇に気づ...

新婚旅行先で妻が暴力団にレイプされた。どうにも助けることができなかった夫に妻は卑怯者の印として白い羽根をつきつける。

「牧場」と名付けて林の中でこっそりカブトムシを飼う少年が、その夜、目撃した残酷絵図とは何か?都会の緑の片隅を、カブトムシの放牧地にしようとした彼の夢。

女をチンピラから助けたことで交際が始まった。初対面のはずなのに、二人の心の奥底に愛の記憶が蘇る。

飛び込み自殺をはかった女が死の直前に人生を逆行しながら再体験する「環状彷徨者」や、善悪正邪の転倒した世界に踏み込む謎物語「もう一人の自分」ほかSF的掌篇集「異次元の夜」と、サラリ...

博多発東京行のひかり116号で、不動産ブローカーが刺殺された。

ロンドン‐ベニス間を走る“夢の列車”オリエント急行。

不開屋敷、と地元軽井沢で呼ばれる別荘にひと夏現れた美貌の女。正体不明の彼女に誘われ、沖村という青年が消えた。

江戸時代から現代へ、不思議な竜

イベント列車「銀河鉄道」に乗って旅立ったはずの恋人・高沢吾一が盛岡市内の北上川で殺されて発見された。

都会の安アパートで孤独な日々を

平野汎―名前通り平凡な高校生で

サラ金地獄で首が回らなくなった男が企てた高利貸しの老婆の殺人計画―社会問題化する生活破綻の実態をリアルに描いた表題作「花刑」をはじめ、定年を迎えた男がかつて通勤電車の窓から目撃し...

一流商社の部長職を辞め、名門ホテルで第二の人生を送ることになった畑中教司。マラソン中に眼前で社長の犬飼が誘拐された。

銀座のナンバーホステスから、製薬会社の特殊な接待社員に転身した杉村加代は、絶対的だと思えたワンマン社長と秘書課長との関係がある日逆転していることに気づく。

今、人気上昇中の女優、小月さゆりが殺された。そのニュースは村岡智子に衝撃を与えた。

「敵を愛し、迫害する者のために祈れ」(新約聖書マタイ伝)人類に対する永遠の課題ともいえる、この「山上の垂訓」がねじ曲げられ、血に塗れるとき―そこには空前絶後の殺人プロジェクトがあっ...

自他共に認める二流評論家・河合は、あるとき講演に出かけた先のホテルで奇妙な拾得物をする。それは1挺の拳銃だった。

大手建設会社の営業課長家田幹朗は、常務の懐刀として社内で最も汚い役を一手に引き受けている。

智美の満ち足りた新婚生活はつかの間だった。

OLの細川澄枝は社員のボーナス二千万円をタクシーの中に置き忘れる。

男には奇妙な趣味があった。

食品売り場で転んで怪我したという女性客の対応に追われる大手スーパーの「後方担当課長」、いわゆる苦情処理専門係や清掃員、人探し屋、有線放送の技術員など社会の裏方とも言うべき人々が...

「夫の死の真相を暴いて」高校の同窓生・雅子の言葉が損保の損害査定員・千野を巨大企業の闇へといざなった。

夫の上司の妻から散々虐げられてきた女がふとした偶然から手に入れた一挺のコルトガバメント。

戦後第七三一部隊の研究成果は米陸軍細菌戦研究所に受け継がれ、朝鮮戦争にまで影響を与えた。

まさか自分の娘が!相模署刑事・露木は愕然とした。神奈川県下で相次ぐデート中の男女を襲う強盗強姦事件。

神奈川県警の刑事・朝枝の高校生の息子が単独でバイクツーリングに出た後、変わり果てた姿で発見された。

一九八二年九月、著者は戦後三十七年にして初めて“悪魔の部隊”の痕跡を辿った…。

わが国最大の兵器メーカー国武重工業の本工場にある豪華接待館。接待嬢の麻利は、その“幸せの間”で消されたのか。

校内暴力で荒廃し、不良生徒に牛耳られる都内S区の公立中学校。ついに、女生徒が公園で殺害される事件が発生。

鳴かず飛ばずの新人作家津村は、ホテル殺人に遭遇した体験を描いた『捜査線上のアリア』で、突然売れっ子になった。

住民の八十パーセントが歴史と伝統のある浦島重工業の関係者で占められる浦島市では正社員、工員といった身分差別がいまだに厳然とあった。

若い芸者の殺害事件が発生した―

“世の中には、死にたがっている人間がいる一方で、殺したがっている人間もいる”少年時代、幼女を殺した波多野と的場。

前橋病院の一人娘で清純な心を持つ香保里が、人生の落伍者である青年に誘拐され、家族は身代金を求められる。

銀行員の三尾健治は東京転勤を機に消息を絶っている高校の同級生を探すことになった。

不況のさなか、ようやく警備会社に再就職できた中年男四人が命じられた、老人と可憐な少女のガード。

ある日、浅見隆司の平凡な人生は唐突に終わりを告げた。

元零戦の操縦士でその日暮らしを

日本最大の暴力団の組長が襲われ重傷を負った―この狙撃事件は、たまたま犯人に個人的恨みを抱く、3人の男たちの運命をも狂わせて行く…。

アベックが集まるので有名な沼のほとりで、若い男女の死体が発見された。

都内の大手デパートから文具メーカーに振り込まれるはずだった売掛金が銀行オンラインを駆使した巧妙な詐欺によって奪われた。

ロサンジェルスで上流階級の女相手のセックス・パートナーとして定職ももたず気ままな生活をしていた弦間康夫は、日本へ帰る飛行機の中で、若い女性と出会った。

粘着力を帯びた不気味な液体はしきりに瘴気を立ちのべていた…。

名門私立高校の教師を勤める峯岡は、何の不足もない順境の中で物足りなさを覚え、抵抗する妻を説得し、夫婦交換に参加した。

平凡なOL貴浦志鶴子には幼児期の記憶に空白がある。

鏡の部屋に乱舞する猟奇の果ての密室殺人。ミステリー選集。

極秘訓練中の自衛隊機が、南アル

東京都内の空地で大学生が殺され

その不動産会社は、立川が入社した際から怪しかった。東北限定、買占め一本槍という奇妙な社である。

財閥・紀尾井グループ会長の令嬢姉妹が搭乗していた小型飛行機が、北アルプス後立山で消息を絶った。

日本の不動産王で黒ビルグループ会長の黒河内慎平が、不仲の息子にマンション10階から突き落とされた。

犬吠埼の沖合で若い女性の溺死体が発見された。黒潮の流れから、事件発生は御蔵島と八丈島の中間当たりの水域と考えられた。

生まれたばかりの長女をねずみに噛み殺され、家庭を破壊された有田修は生涯の怨敵・ねずみを捕る会社を設立、成功する。

管理社会の底辺に生きるサラリーマン木崎は、三倍の給料を保証され転職に応じた。

クリスマスイブの夜、オープンを翌日に控えた地上62階の高層ホテルの壁面に、巨大な光の十字架が浮かび上がった。

団地の2DKで妻と子と暮らす井沢は幸せな日々を過ごしていた。

OLが旅先で拾った恋が地獄の入口とは。

「あ、あなたは…」千秋は凍りついた。本州の最北、青森で新婚生活に浸る千秋を訪れた男は、秘した彼女の過去から来た。

魚住と山下の両刑事は小学校教師の中原みどり殺害事件の聞込み捜査で、被害者の元同僚だった井川英一を訪ねた帰り、バッタやキリギリスの羽や首をバラバラにして、穴に葬っている児童に出会...

高校・大学を共にしたライバルと同じ会社に入社、相手は都心の花形営業所長に、自分はその下で副所長になるという屈辱を味わった男のひそやかな憎悪を描く「競合社員」、社内ではまったくう...

山村で起こった大量殺人事件の三日後、集落唯一の生存者の少女が発見された。

ベルビュー化粧品は、業界トップの業績を維持するために、小売店のチェーン化と手厚いディーラー・ヘルプスを行っていた。

いまわのVサインは何を意味するのか?財川財閥の御曹司が、新婚旅行先の伊豆で謎めいたダイイング・メッセージを遺して惨殺された。

それは不思議な力を持った凶器であった。それを手にした者に自信を与え、内攻した積年の怨念をはらす勇気を与える―。

熊谷の荒川で子供達が悲鳴を上げた。発見された溺死体の男は八高線鉄橋から落とされたのか。

北アルプス・槍ケ岳の観光開発を

霧の中、公園でデート中のカップルが、暴漢に襲われた。二人を助けようとした警察官は、逆にナイフで刺殺されてしまう。

妻は、あの幻の女ではないのか。立山の宿で一夜熱く貪り合った謎の女…おぼろな残像を見合い相手に重ねた魚住は結婚した。

「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」。西条八十の詩集を持った黒人が、ナイフで胸を刺されて殺害された。

東北から上京してきた出稼ぎ三人組のうち一人が死体で発見された。その数カ月前、三人はある邸で女の絞殺現場を目撃していた―。

「三人もが変死している!」私立探偵片山は呆然とした。米国の実業家ハサウェイからの依頼であった。

井沢節子の恋人が北アルプスで消息を断った。

何一つ不自由のない家庭に育った子供が起こした「いたずら」。そこには恐ろしい意味が隠されていた―。

失業し失意の底にあった北沢勝平は顔見知りの赤松に誘われ、石山という男と強盗殺人に加担してしまう。

「私を消して下さい。しかも、むごく静かに…」“事故処理屋”を自称する殺しのエキスパート・星名五郎の許を訪れた奇妙な客。