駅
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片岡鶴太郎さんが長年やられていたテレビドラマ『終着駅シリーズ』の原作での第1作、牛尾刑事の初登場作です。ドラマのシリーズでも映像化されていますが、その際は通算9作目ということもあってか、牛尾の息子・慎一が妻・澄枝の姪に変更されていましたね。原作ではその慎一が殺害されて湖に沈められるとあってドラマ版以上に牛尾夫婦にとって悲しい物語になっています。タイトルの「駅」はJR新宿駅(執筆当時はまだ国鉄でしたが)のことで、そこで出会った牛尾刑事を含めた数名がやがて起こる事件を通じて因縁で繋がってゆくのは読み応えがありました。ただ終盤に牛尾があまり活躍していないのが少々物足りないかもしれません。取り調べの場面でも牛尾ではなく那須警部が担当していますし…。 ちなみに私が購入して届いたのは集英社文庫の初版でしたが、カバーの粗筋で何故か慎一が「純一」になっていました。なので星4つとさせていただきます(笑)。 | ||||
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これはいかにも酷い。 一見「人間の証明」に似ているが、内容が薄すぎると思う。 なんだか、本の量産をしている感が否めない。 情緒がない。 奥行きがない。 心に残るものが、何1つない。 | ||||
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駅を文字通りの出発点として、様々な人間関係が繋がって行く物語です。 都会に職を求めて上京しホームレスになった中年、彼と同じ様な境遇の若いデート嬢、 そのホームレスを殺害する三人の少年、それの事件を追う刑事、そしてその刑事の息子、 デート嬢と旅をする会社の金を横領(未遂)した男、三人の少年を束ねる大物政治家 の息子。。そして、猪の「片牙」 以上のような登場人物達が、必然に、そして偶然に絡み合っていきます。 意外な所でつながる人間関係。まず、三人の少年を殺した犯人は彼らに殺された ホームレスの関係者で、 その復讐の為に三人の少年を殺害していった、と思いました。 しかし、そこに刑事の息子の死、そして本来生き残るであろう、そして実は真犯人としての フラグが立ってもおかしくないデート嬢の死が重なり、読み手は深い謎に包まれると思います。 この作品の良い所は、そういった読者のある種の既成概念をぶっとばして いる所です。こういったミステリーの肝は犯人の罪を犯す「動機」であり、人間だからこそ 生み出される情愛や怨恨が深く絡まって物語を形成していく と思うのですが、 本作品に関しては読者をミスリードする為にその「動機」 の部分を極端に軽く (ボンボンの男が軽薄に、特に何の理由も無く傍若無人な ふるまいを起こした結果、 それを隠蔽する手段として次々と殺人を犯していく。 そこに深い因縁やドロドロした情念、 人間臭さなどは何も無い)それが 結果的に他に類を見ないミステリー大作になったと感じました。 複雑に絡んでいそうで絡んでいない、結局その絡みは偶然の重なりでしか 無かった。。。。 不条理ですけどそれが面白かったです。 | ||||
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事件解決となる前のところまでは非常に良くできた作品だなと感心しました。 数年前、この物語に出てくる人物たちが人混みの途絶えない新宿駅で偶然にも行き違いになっていて、その後それぞれの生き方の中で共通した事件に巻き込まれるとは驚きのストーリーです。 これだけの物語を作り上げるのは大変だと思います。 しかしながら、最後事件解決の場面で犯人が犯行を自供するところで、これまで起こした数々の殺人事件の経緯や行動性が曖昧に感じられる箇所があって、物語の中で謎だった部分が十分に解き明かされてないのは残念です。 犯人が自供しながら事件の全貌を解いていくストーリーは推理小説には付きものですが、何かこういう手法だと作品自体が軽く感じられてしまいます。 もっと時間的な間隔を置きながら事件を解明していくやり方が出来なかったのか、ちょっと残念に思います。 また一人息子を失った牛尾刑事の辛い気持ちや犯人に対する怒りといったことが強く感じられなく、これでは警察に付く者としてあまりにも無惨でなりません。 犯人を追及する場面で牛尾刑事の言動や行動が姿に表れないのがなんとも虚しいです。 最後の場面で、牛尾刑事の妻の我が子を思いやる行動や心理に泣けてくる思いがしました。 | ||||
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大都会の拠点駅では、雑多な人々が、様々な想いをかかえて通り過ぎる。 本書の云う駅とは、具体的には東京新宿駅を指していると見て良い。 そこでは、都会の喧噪の中で、個人の都合のみで、人々が行き交い、 他人の身の上などは、まるで眼中には無い。 繰り広げられる出来事は、哀しい。 出来事は、主に、新宿歌舞伎町で繰り広げられる。 遊び半分で少年に撲殺されたホームレスに、花をたむけたコールガールが、 今度は絞殺死体となって、ホテルで発見されたりする。 大都会の「駅」とは、こんなにも哀しい。 牛尾刑事の一人息子の運命も同様だ。 当初はそれぞれが別々の事象であっても、実は有機的なつながりがある。 本書は、人間の情に訴える、繊細な推理ドラマだ。 しんみりとした哀しさが湧き上がる。 | ||||
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