人生、なかなかこの木のようには……。 練達の筆がとらえた人の世の哀歓。

笹尾平三郎、それが弥太郎の本名なのか。執拗に弥太郎を狙う土岐家にいったい何があったのか。

盗賊の小頭、雲津の弥平次は、山奥の湯治場で思いもつかない「ひろいもの」をする。

時は十二世紀末。鎌倉に通じる藤原泰衡に追われた九郎坊は、大和坊と共に、奥州の山中をいき、粗末な荒家に一夜の宿を乞う。

事件の謎より難解なその女の正体とは!?御茶ノ水署・生活安全課の新任刑事は、女でしかも位が上!迷走コンビ、斉木斉と梢田威が出くわす、追いつ追われつの恋と事件の顛末。

ホームズと結婚したメアリのもとへ、かつてエリコで出会った女性考古学者のラスキンが訪ねてきた。

カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。

その男、羽生丈二。伝説の単独登攀者にして、死なせたパートナーへの罪障感に苦しむ男。

北海道で撮影旅行中の動物写真家・吉本はある日、巨大なヒグマに襲われ、九死に一生を得る。

噛ませ犬。現役時代、武藤順次はそう呼ばれた。

その夏、世紀のポップスター・ジョンは軽井沢で過ごした。家族との素敵な避暑が、ひどい便秘でぶち壊し。

エホバの命を受け万民を救う夢に燃えた光芒。

「メドゥサを見た」と書き残し、自らを石像に封じこめた作家の死。

西北大学の仏文講師、高取浩司は、ある日突然、相手の顔がないことに気づいた。

夫を殺した、と女はダイヤモンド警視のもとに自首してきた。酔っている夫に物を投げ、殺してしまったという。

人体を発火させる黴、口腔に寄生し人を人肉喰いに走らせる蠕虫、そして性交渉で感染し、人を殺人鬼に変える「666」に似た形体の謎のウイルス。

ジャンボ機が標高1000メートルを越す山中に墜落。日本赤十字の七人の看護婦たちが急遽現場へ向かうことになった。

警告、秋田には魔物が棲んでいる…浅見光彦、女性副知事のボディガードに!兄・陽一郎の密命を受け、秋田杉を巡る謀略事件に名探偵が挑む!秋田県の副知事として着任予定の女性官僚のもとに二通の不吉な警告文が…。

俺は20歳のバーテンダー。夢はクルーザーを駆って海原を疾ること。

母と子の絆は、引き離された二人を再会させるのか。その答えがこの本の中にある!秘蔵写真を初公開。

五歳になる一人娘の加奈子を交通事故で亡くした桐原容子は、夫の信樹と“加奈子の魂”と三人で暮らしていた。

クラスの女生徒が家出した夏、やくざになったかつての教え子・本間伸尚が殺された。

夏といえば、海やプールや花火大会もいいけど、やっぱり部屋を暗くしてホラービデオ!ところが、軽井沢の別荘で待っていたのは、本当の怪談?半年まえの、ある演出家の死の謎を追うことになった麻衣子たち。

蘭之助は阿蘭陀通詞(通訳)であった父譲りの才がありながら、戯作で生計をたてる気ままな身の上。

東大駒場キャンパスには七つの迷宮がある。

赤かぶ検事は富士山麓・朝霧高原で首と胴体が切り離された死体を発見。

有田順二は通勤電車で「痴漢」の濡れ衣を着せられた。

風光明媚な田舎町キャルベイの海から、少年の死体があがった。

馬の脚が切断されるという残忍な事件が続発した。

観光船から恋人に書き送った手紙には出港からの船客たちの動きが詳細に書きとめられていた。

オリーヴ・マーティン―母妹を切り刻み、それをまた人間の形に並べて、台所に血まみれの抽象画を描いた女。

抗いきれぬ宿命ならば、恐れるものは何もない。男は再び札幌へ戻った。

「この街を、海にする。汚れきった街に本当の美しさを教えてやる。

“2年前の未解決殺人事件を、再調査してほしい。

十津川警部&亀井刑事必死の追跡!身代金二億円を持ってカシオペアに乗れ!誘拐された娘を救うため、犯人の指示に従った父親も身代金も消えた…。

東京・上野公園のホームレスのテントが燃え、十六人が焼死した。

警視庁捜査一課の西本刑事の父親が、岐阜の下呂・高山の間で交通事故死。

能登半島・恋路海岸で一発の銃弾が女を襲った。

一通の手紙「降霊会のお知らせ」、すべてはそこから始まった。富士山麓の山荘に集められた一見何の接点もない人々。

ウラジオストクからモスクワへ向かうシベリア急行。その車内で作家・桐原剛造が殺された。

比叡山の山奥に隠棲する白樫家は、一点に収斂する家系図を持つ“閉じられた一族”。

パソコン通信で知り合った互いの本名も素性も知らぬ七人の男女。

旅行作家茶屋次郎は仰天した。千曲川沿いの温泉宿に茶屋の名を騙る男が投宿、著書に署名をして配ったという。

本書は、著者自身による自伝『少年』のつづき。

マンションの一室で、女装した大学教授の首吊り死体が発見される。

A demented hijacker... A master of aviation suspense, author John J. Nance thrilled the country with his explosive bestsellers,

A demented hijacker... A master of aviation suspense, author John J. Nance thrilled the country with his explosive bestsellers,

凛とした人間の生き方。明晰な生命観、世界観が横溢する傑作短篇小説集。

殺すなかれ!少年たちよ―。僕は少年たちに言いたい。

「出勤の必要はなし、街に出て若者の嗜好を探れ」―時間も金も自由になる不思議な社命を諸橋直之は愉しんだ。

不倫の現場を資産家の妻に目撃され、はずみで妻を殺害してしまった島崎は、これを「完全犯罪」にすべく死体を車のトランクに積んで奥丹沢の山中へ運んだ。

ロッジ「碧い風」にドラマロケのため滞在していた若手人気俳優マモルは、従業員仁美と恋に落ちてしまう。

日本海でクルージング中の大学生・黒枝真也たちが奇妙な死に方をした。

かつての名声を捨てきれず、酒に溺れる女性オペラ歌手。厳格な祖父と優秀な姉にコンプレックスを感じ、家を飛びだした少女。

無言の110番がかかってきた。現場へ急行すると、モリネシア領事館の通訳が殺されていた。

湾岸戦争の帰還兵ジョーは、失踪した兄を探してシアトルに向かっていた。

1917年から20年間にわたり発表した68編の捕物帳!もと岡っ引の半七が語る数奇な捕物の数々。

両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。

百物語とは、同好の士が集まり、それぞれが持ちよった怪談を披露しあい、百の怪談を話し終わると異変が起きるというものだ。

このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。

どこにでもある新興住宅街のアパートで、その前代未聞の事件は起った。

新宿・歌舞伎町のホテルから男が謎の転落死を遂げた。被害者は大蔵省審議官。

事件の背景がつかめてきた。北海道を舞台に展開された、リゾート開発をめぐる不正融資に関連してひきおこされたものらしい。

米国ジョージア州デラノ。

天使の顔と心を持ち、歩んだ暗黒の道。

「俺、帰りたくなくって」29歳の専業主婦・諸藤典子は、インターネットの掲示板で知り合った中学生・浅生遼介から、オフ会の帰りの新幹線の中で別れ際にそう告げられる。

異形の旅人。美脚を酔わせる魔物。

殺人鬼ミッドナイト・アイの魔手が真夏の街を氷の惨劇に陥れる！ 〈神はかく言いたまいけり〉。

麻薬王のブレーンとして完璧な犯罪計画を立てる―おれにとって犯罪はビジネスだ。計画を売るだけ、実行はしない。

恋人にふられたバーニイは、傷心を癒すため、古い屋敷を改造した片田舎の英国カントリーハウス風ホテルへ―もちろんそんな殊勝なバーニイではない。

叔父から巨額の財産を継いだ岡島瑛子は、旅先のロンドンで、濃霧立ちこめる夜、甲高い笛の音とともに悪夢をみる。

警視庁捜査一課の烏丸ひろみに届いた一通の招待状。差出人は「トリック卿」。

SF作家・高橋哲哉とその妻・佐知子は友人から借りた別荘でひと夏を過ごすことになる。

表と裏の顔をもつ二人の男がいる。秘密の部屋で花形女子アナウンサーを飼育するゲームクリエーター・宝城哲。

1809年、フランス占領下のウィーン。

書下ろし新・探偵物語 カタギの仕事なんざ園長に頼まないよ。

カウンセラーの榊原久美子は、患者の少年加藤信二から恐るべき事実を知らされた。

誘拐犯の目的は、カネではなかった。脅迫状にはただ一言。

舞台は横浜・山手、人情味あふれるミステリー。天涯孤独の有吉葡萄と謎めいた初老の女の周辺に怪事件が起きる。

まいった。大学教授で作家のグレイディは危機に瀕していた。

浅見光彦の母・雪江が四国霊場めぐりの途中で、交通事故に遭い、記憶喪失に陥った。

ミステリー作家の吉本紀子は、週刊誌に連載を持つことになった。

7年ぶりに神尾修二が帰ってきた!!2キロのコカインをめぐり欲と欲とがぶつかりあうベイエリア、神尾の赤いマセラーティが疾走する。

臨時新幹線ひかり号の車中で発見された男の刺殺死体。凶器の果物ナイフと捨てられた黒い革手袋を手掛かりに捜査は進められた。

血液中の氷片、胴体に均等につけられた平行する傷痕。

月曜日、セーヌ川の遊覧船の舳先に飾られていた年若い女性の生首。

「期限切れの倉庫から出てきた品物に興味はありませんか?あなたに関係した品物のようですが」ある朝キンジーのもとにかかってきた一本の電話が、とっくの昔に封印したはずの思い出を甦らせた。

収賄事件でK島の診療所長に飛ばされた元国立病院内科部長の神崎は、ひそかに“ゼロ計画(プラン)”なる犯行を企てた。

1945年8月15日、日本敗戦。国内外の日本人全ての運命が大きく変わろうとしていた―。

敗戦とともに、お国のための「任務」は「犯罪行為」とされた。国家による戦犯追及。

この巻に収められた三つの長編は、ある種の逸脱と自己循環にあふれている。

主要な三人の登場人物の長い独白の聞き手は、一般的な人物である。

「ここに三月以外に入ってくる者があれば、そいつがこの学校を破滅に導くだろう」―湿原の真中に建つ全寮制の学園に、二月の終わりの日に転入してきた水野理瀬。

業界初(のはず)の話題(のはず)の個人文庫、第二回配本分にして堂々の完結巻はミステリ短編を集めた「謎の巻」です。

十数年前、本書を読んだ時、クィネルはベトナム戦争に従軍歴がある人物だと思っていた。

警視庁警護課員として佐崎が警護する政府要人が襲撃された。凶弾に倒れたのは同僚のSP、義兄でもある大橋だった。

廃墟と化した雁国の復興に励む延王・尚隆と延麒。

サスペンス映画の傑作『サイコ』を見事に彷彿させる表題作「101号室の女」、夕暮れの公園で空のベビーカーを押す男の謎に迫る「眠れ、わが子よ」、凶暴な脱獄囚が別れた女に刻々と近づく恐怖を描く「網走まで」等、全九編を収録。

旅先のインドで、橋場亜希人が不可解な「密室」死を遂げた。

東京で連続幼女殺人事件が発生、長野県上山田温泉で将棋の名人戦に挑戦中の宗方が捜査線上に。