病の世紀
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この作品はSFであり、ホラーであり、ミステリーでもある。 つまり、医学微生物学フィクションであり、内容が怖く、ここで呼ばれる「神」とは誰なのか? という、色々な要素が絡み合う、エンターテインメント小説だ。 人体が発火するという、おどろおどろしい現象から始まり、様々な怪現象が続く。 それらの描写は、適度に怖いが、必要以上に猟奇的ではない。 最も怖いのは、この一連が企てられる理由だ。 こんな理由で、大量殺戮が計画されたという事に、ある種の皮肉が込められている。 それは、作品の最終部分で示されるが、かなり腹立たしい内容だ。 本書は、後味はあまり良くない。 「純粋な悪意」に対して、不快感を感じる。 しかし、発想と展開や、登場人物の個性などが面白い。 一刻も早く、先を読みたくなる。 | ||||
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著者の本は初めて読みましたが、一気に読めてなかなかストーリーも面白かったと思います。 最初は謎の病原体による院内感染から事態は展開に展開をみせ、黴や寄生虫などの症例の少ない発病者が増え…… 途中でどこが黒幕かはわかるのですが、ある人物が関わっていたことには気づかなかったのでちょっと驚きました。 サイコホラーというかんじですが、厚みもけっこうありますし、薄いちょっとしたホラーものよりは重厚なかんじでした。 ウィルスとか感染系が大丈夫な方は読めると思います。 | ||||
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残虐な描写や仮想病名や施設それに伴ううんちくの数々、 聖書を引用した事件など牧野ホラーらしさがでていていいのですが、 物語中盤まで行くとラストの展開が想像できてしまうのが残念です。 もうちょっとひねりがほしかったです。 | ||||
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著者の本を読んだのは本作は初めてですが、そこそこ楽しめました。 幾つか登場する奇病は、独創的なだけでなく、それらしいリアリティも与えてあるので、奇病に冒された患者や、奇病と闘う医学者達がメインの前半はぐいぐい引き込まれました。しかし陰謀論的な展開を見せ始める後半が、月並みというか、底が浅い内容だったので、全体としては「そこそこ楽しめた」程度の印象で終わりました。 無理に陰謀論的な味付けをせず、単純に「次々と現れる奇病と患者達」vs「奇病に立ち向かう医学者達」のまま話を進めていれば、もっと面白い小説になっていたのではないかと思うと、残念です。 追記ですが、『天使の囀り』が生理的に受け付けなかった方は、本作も避けたほうが無難かと。寄生虫系の病も登場しますので。 | ||||
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恐い本です。 ホラー小説は、推理小説的謎解きの要素があるのでくわしくは書けませんが、病原菌、猟奇的殺人、洗脳(マインドコントロール)、カルト宗教サイト、メル友犯罪等等、現代社会の病理と犯罪とがクロスオーバーする世界です。 細部で恐縮ですが、主要登場人物で、黄色人種に対する極度の差別意識を隠そうとしない、それどころか誇りにしているアメリカ人が出てくるのですが、その男が日本語を全く知らず来日したので、主人公が詰問すると「下水道の中に入る時に、ねずみの言葉を勉強するのかね」とのたまうのです。ここまで徹底されると爽快で、最もインパクトの強い人物です。 | ||||
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