マイアミシティ、六月。

親友ユミの結婚式に出席したのが縁で麻矢はユミの義兄杉原太郎と結ばれる。豪華な挙式、京都に一泊して外国へのハネムーン。

真夏のニューヨーク、マンハッタン。

窓際の中年社員が楽しむ唯一の趣味はプロはだしのハーモニカ演奏。

致命率７０パーセント、エイズよりも恐ろしいという、国際伝染病「エボラ出血熱」。その男性の真性患者が、東京で発見された。

若手歌舞伎俳優が、公演中の劇場から忽然と消え、小道具商の蔵の中から死体で発見された。

絵本や童話の世界でのルパンの名推理と大活躍。

「6月23日に、特急『あずさ』で松本へ行ったことにしてほしい」殺された女は、かつての恋人に偽の証言を依頼していた。

愛もなく野望もなく…エリート・コースからはずれて都会を浮遊する主人公良一。

大学時代の同人誌仲間・阿部からの誘いに応じ、矢代と妻の由紀は原田とそのフィアンセとともに、五年ぶりに水戸を訪れた。

トラベルライター瓜生慎と愛妻・真由子のおしどり探偵コンビが、またまた厄介な事件に巻きこまれた。

タロット占いの名手・二階堂日美子の友人・京子が、柳島ロミを連れて日美子を訪れた。

昭和8年、満洲をほぼ掌握した日本軍部は、来るべき全面戦争に備えてタクラマカン砂漠に住む自由の民東干との提携を策した。

古代日本では、琥珀が岩手県久慈から奈良の都まで運ばれていた。

すべての生命が死滅した惑星で抗争を続ける2つの機械群。

なんと美しい娘だ―元ピアニストのローアルは、偶然見つけた一世紀前の写真の女を愛してしまった。

お元気してますか?八手真名子は16歳になりました。

〈私〉には、奇妙な依頼がお似合いのようだ。マイケル・キスカドンという若者が、父親の自殺の動機を調べてほしいという。

秋風だつバラクラヴァ。早朝から床みがきをしていたローマックス夫人は、猫のエドモンドがくわえてきたものを見て仰天した。

有能な警官だつたカーヴァーは、強盗に膝を撃たれて杖に頼る身となり、私立探偵に転身した。

野々村珠子の13年の穏やかな結婚生活は、突然の来訪者によって一変する。

柴木俊子はすでに26歳、売れない女優だったが、幸運はある日突然やってきた。

二年ほど前まで売れっ子推理作家だった柳生照彦から「小説世界」の編集部員花積明日子に持ち込み原稿の電話があった。

若手タレントの双葉サユリは、帰宅途中何者かに命を狙われ、ダルタニアンと名乗る男に助けられた。

真杉伸子は小学校の同窓会で、かつて彼女を思慕していた宮田治夫と再会。

オズワルド叔父は、その巨万の富とたいへんな漁色癖で、昔から一族の伝説的存在だった。

詩人・画家であるウィリアムス・ブレイク描くところの〈大いなる赤き竜〉。

2月下旬から5月にかけて、静岡県沼津市内で、一人歩きの女性を狙った「夜の狼」が出没し、世間を恐怖に陥れた。

宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎は、師の遺言に従い江戸・吉原に赴く。

ユーモアとサスペンスあふれる、軽快な都会派ミステリーの魅力。

焼却炉の中から死体で発見された女が残した1枚の手紙。そこから判明した消防士・有本の殺人動機。

ミステリー研究家久我京介先生は、またまた、めんどうな事件に巻き込まれてしまった。

横浜のマンションで大学浪人生がガス自殺を図った。

暮美たち、女の子ばかりの高校演劇部員が夏合宿にやってきたのは軽井沢の山奥のステキな洋館。でもこの洋館、ちょっと変だった。

陽子ちゃんの恋人・大橋さんが大学に合格した。

「三百歳探偵団」の一員、由兵衛がウォーターフロントの洒落たビルで占いを始めた。

1986年冬。「私」はパリ=ダカールラリーが終了したばかりのフランスで、不思議な女に出逢った。

飛び交う揚羽蝶を目隠しのまま斬る秘剣の持主が、人妻と脱藩した。

喫茶店主・高井由子と水産会社の社長夫人・山川美代子は、ともに私設気象予報官・岩谷啓一に魅かれていた。

ふとした拍子に助けた少女が、なんと人気絶頂のアイドル歌手細原ゆかりだった。

大邸宅に住むハリウッドの若き女性脚本家ヒラリー・トーマス。華々しい成功を目の前にした彼女を突然の侵入者が襲った。

深傷を負い絶命したと思われた男がまたしてもヒラリーの前に姿を現わした。

生物兵器の開発では世界の最先端を行くイギリスのモードン研究所。

アレクサンダー大王の末裔が住むというアフガンの秘境を、2人の日本人学者が学術踏査した。

自動車修理工場あとで、高校生が殺された!死体は背中を刺されているのに、現場には凶器がない。

亡父から真面目だけを取り柄に育てられた西並玄一郎。

前作『大きな枝が折れる時』の「ラ・カーサ」での事件から15カ月―もと小児専門精神医アレックス・デラウェアの前に再び事件が起こった。

リンは受話器を取った。「ハーイ」「もしもし…ドーンかい?」「そうよ」相手の男がひと呼吸おいた。

杉原爽香、十六歳の夏。高校生になった爽香は、ブラスバンド部の合宿で、高原に来ていた。

セーラはため息をついた。

水爆実験地で幼時被曝し、東大研究生として来日した若いアメリカ女性ジュディ。

人類生存の夢「ドーム」を創ろうという世論が大きく沸きあがっていった。

ニューヨークのコンクリートの上の生活におさらばして、陽光のカリフォルニアで病んだ心臓をいたわるつもりだった元NY市警刑事のブライアン・マーフィーだが、そこで知り合うのは一癖も二癖もある“元ナントカ”ばかり。

有楽町で、白昼堂々、三億円強奪事件発生!犯人は外人グループか?フリーライター・滝恭介は、女優の不倫の張り込み中、怪しい外人を目撃し、事件にくらいついた。

殺された3人の男たちは、なぜ同じようにキャッツアイを呑みこんでいたのか。

警視庁名物警部伊勢波邦彦は、1メートル80センチの長身を黒のスーツとシャツで包み、銀色のネクタイに紫色のサングラスという格好で、短く刈り込んだ坊主頭を撫で回しながら、歩いてくる。

冬なお暖かく、陽光あふれるカリフォルニアのコスタメサ。

突然、泉が街なかにできて、その中に入った男が、引きこまれるように沈んだ…。

今日もまた、どこかで謎に満ちた殺人事件が発生。警察は、まったくお手上げの状態である。

タクシードライバーの栂野朔次は、深夜の国道で記憶を失った女を拾った。

「私を助けて!」稚内行き下り急行「天北」の車中で、隣席の若い女性が矢代に救いを求めてきた。

ニューヨークの画廊でデビューしたての新進画家が麻薬の打ち過ぎで死んだ。

猫のチャーチがひょっこり戻ってきた。腐った土のにおいをさせて、森の奥から戻ってきた。

都会の競争社会を嫌ってメイン州の美しく小さな町に越してきた、若い夫婦と二人の子どもの一家。

デュマレストは、地球の手がかりが得られそうな1冊の書物を手に入れた。が、その喜びもつかのま、殺人のぬれ衣を着せられた。

酒場のカウンターで、年下の男から突然見せられた妻にあてた「ラヴレター」―。

さる高貴な奥方の寝所に、蜂太郎が忍んだことに端を発したお家騒動。

“女盗っ人”の風来坊・蜂太郎、今日も両国の雑踏で、武士に追われた若い女スリ・お蝶を助けたはいいが、荒れ寺に連れ込み、手篭めにして悦に入っている。

アメリカからやって来た、青い目の銭形平次。

タロット占いの名手・日美子は、友人の芳乃が開いた、中国料理店〈流鏑馬〉に招待された。しかし、日美子が出向くと彼女は留守。

花形事件記者が何の因果で美術記事など書くはめになったのか。しかも今度はインテリア雑誌の編集ときた。

効外団地の共済会主催のバザー会場で、旧住民をなぐり殺した男は正当防衛を主張して様々な工作をする。

一二三警部補や笛吹警部補に別れを告げ、赤かぶ検事こと柊茂は、名古屋を振り出しに、飛騨高山・下関と移った次の新任地の松本へやって来た。

新年早々、京都二年坂で、首と手首のない男の死体が発見された。

光源氏の生母、桐壺が殺されたのに始まり、奇妙な殺人事件が相次ぐ。夕顔の死も、葵の上の死も、どれも変死であった。

エリート商社員が謎の失踪を遂げた。

2月2日は、グラウンドホッグデー。

ダルグリッシュ警視が休暇でサフォークの叔母を訪ねた日、両手首を切断された男の死体が、小さなボートに乗って近くの海岸に流れついた。

静岡県藤枝市で起った“食堂一家殺害事件”の犯人として逮捕された岡野保は、一貫して無実を主張したが、死刑が確定。

フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある男を探してくれと頼まれる。

サントスとダイヤが埋められたギター「カディスの赤い星」を追ってスペインに渡った漆田は、ラモスの孫娘フローラの属する反体制過激集団FRAPのフランコ総統暗殺計画に巻きこまれる…。

「エコ、エコ、ザラワク、エコ、サワラク」幼いころ、無気味な呪文を聞きながら、黒魔術の洗礼を受けた記憶をもつ中道鴾子。

It was two days before Christmas when Kinsey Millhone received the bank slip showing a credit for $5000. The account number was

エヌ博士の研究室を襲った強盗。金のもうかる薬を盗んだのはよかったけれど…。

あたしはとっても幸せ。この世でいちばんすてきな旦那さまがいるし、おなかには二人の赤ちゃんも。

推理作家の朝見は編集者を伴って、東北へ取材旅行に出た。

東京駅23時25分発の大垣行345M列車に乗っていた女性デザイナーの絞殺死体が小田原駅近くの線路で発見された。

ユニオン・クラブの談話室で三人のメンバーが雑談に花を咲かせていると、傍らで微睡んでいたグリズウォルドがやおら目を覚まし、奇想天外な挿話を語りだす。

「その結婚はおやめなさい。

東京四谷の雑居ビルの放火事件で若い警備員が焼死する。不審な死に警察の捜査が始まった。

“戯作者”の精神を激しく新たに生き直し、俗世の贋の価値観に痛烈な風穴をあける坂口安吾の世界。

1945年5月、ナチ敗北の歓喜にわいていたころ、総統の“黒幕”ボルマン、ユダヤ人問題の首謀者アイヒマン、ゲシュタポ長官ミュラー、アウシュヴィッツの主任医師メンゲレら数千人のナチ戦犯は、処刑を恐れて巧みに行方をくらました。

鳥取の砂丘でテレビCM撮影中の舞妓に毒が盛られ、祗園花見小路では同輩が殺された。

「だ、だれか来てくれ!殺される」松江・宍道湖畔のホテルから落合和彦が墜死した。

関ヶ原を通過中の新幹線車内で、中年女性が毒殺されていた。輸入ものの珍らしいジュースを、何者かに飲まされたらしい。

「1億円を出さなければ乗客を殺す!」前代未聞の脅迫に、国鉄当局はうろたえた。標的は人気列車、東京発寝台特急「さくら」。

神戸で殺された女の人が、同じころ横浜に現われてたなんて…。ウソよ。