秘伝の声
- 遺言 (82)
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池波正太郎自身の短編、剣法一羽流の設定や人物をアレンジし引き伸ばして上下二巻にした小説でした。 この小説自体楽しめましたが、剣法一羽流を先に読んでいた事も有り内容が読めてしまったので2つ程評価を下げました。 | ||||
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池波先生の小説は読んで面白いのが特徴ですが、私にはこの作品それほど面白くて読みたい小説でもなかった | ||||
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二人の主人公、白根岩蔵と成子雪丸を囲む周辺の人々とのかかわりと、二人の友情(兄弟愛?)が物語を紡いでいった。次から次へとストーリーが生まれ、読み応えがあった。 | ||||
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二人の主人公、白根岩蔵と成子雪丸を囲む周辺の人々とのかかわりと、二人の友情(兄弟愛?)が物語を紡いでいった。次から次へとストーリーが生まれ、読み応えがあった。 | ||||
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つい最近「剣客商売」シリーズを読み終えてしまい、「その関連かな?」と思って手に取ってみた著者最後期らしい一作。 秋山小兵衛も名前だけ登場し、あの牛堀九万之助、大阪の柳嘉右衛門も主要人物として登場。 江戸のはずれ角筈の田舎道場で共に稽古にいそしんで育った二人の青年剣士が、師匠の逝去を機に相異なる生き方をしつつも、師の教えを心底では守り、賢明にひたむきに生き、人の善意を大事にしつつ生き抜く姿を簡潔な文章の中に描く。 「剣士として名を挙げたい」とのぞみ、師の秘伝書を持ち出して出奔した岩蔵。偽名を名乗りつつも己れの強さにおごらず、質実誠実に生きる姿に、出会う人々のさまざまな助けを受け、ある老剣客から道場の後継者として後を託される。 一方、「師の教えに忠実に」「育ててもらった名主や村人たちに少しでも恩返ししたい」と師の道場を引き継ぎ、これも誠実に質朴に稽古を続ける雪丸。 「秘伝書を自分と一緒に埋葬せよ」と命じた師の遺志に背いた岩蔵を、雪丸は少しも恨まず、心の奥底では信じている。その岩蔵も、人々の善意に支えられ、道が開ける中、やはり書を返しに訪れ、二人の交誼は再開したのだが。 岩蔵の道場に入り込んだ女刺客のおたか。手練の色仕掛で岩蔵を篭絡するが、岩蔵の温かい心根に打たれ、ついに己の正体を告白し、岩蔵もこれを許す。 江戸で岩蔵を食客として迎えた島田九兵衛。元は武家の出であるようだが、その正体は不明で、今は大名や旗本と広い交流を持ち、大金を動かす金貸しであるらしい。岩蔵のまっすぐな心根、なれどどことなく苦悩の見える有り様に親しみを覚え、「若い頃の自分を見るようだ」と、交流を深めてゆく。 短い瞬間・期間であっても行きかう人同士の運命を変えてしまう出会いというもの、人の誠意というものの不思議さを痛感します。 そして、人の誠意は、受けた人から次の人へ伝わることもあるのだ、ということ。 あるいは「伝わらないかも知れないが、伝えていきたい」と思い決めて生きること。 人の世で一番大切なものは、誠意・やさしさであるかも知れない、ということ。 それは男女の愛情だけでなく、師弟、親子、友情も含めた広い意味でのやさしさなんだ、ということ。 そんなことを、物語最後、悪に立ち向かう雪丸と島田九兵衛の二人の働きを見ていて、強く思いました。 | ||||
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