ネゴシエイター
- 交渉人 (15)
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全1件 1~1 1/1ページ
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登場人物が多くてややこしい。 | ||||
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ジョージ・H・W・ブッシュを、ジョン・コーマック大統領に置き換えて本書『ネゴシエーター』を読むとどうしても違和感を覚えてしまいます。 この誘拐事件を主人公のクインが解決する1991年12月には、ソビエト連邦大統領ミハイル・ゴルバチョフの辞任に伴い、ソビエト連邦が解体されたのです。 細部に拘る作家フォーサイスといえども、めまぐるしく歴史が動く時代だったから、たった1年先でも予測することが難しいということをこの小説を読んで実感することができました。 でもフィクションとして読めばフォーサイスのストーリーテリングの手際のおよさに毎度ながら感じ入ってしまいます。 が、読み手によっては荒唐無稽な話と言ってこの小説を低く評価するかも知れません。 読者を楽しませるエンターテイメントとして捉えたらまあまあのサスペンスノベルだと思いました。 難を言えば大統領の一人息子の誘拐というプロットがいまいちかな、と思いながら『ネゴシエーター』下巻を読み終えました。 | ||||
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読んだ記憶のないフォーサイスの『ネゴシエーター』を読むことにした。 誘拐された少女を救出寸前予期せぬ地元警察の介入で交渉人の目のまえで死なせてしまったというプロローグで始まる。 アメリカ大統領のジョン・マーコックとソ連のミハイル・ゴルバチョフは、武器削減法案「ナンタケット条約」の計画を策定して批准を進めていた。 テキサスのバングローブ石油オーナーのサイラス・ミラーは、軍産複合体へ供給する石油が削減されるのを阻止したいがため「ナンタケット条約」結結を阻止するために暗躍し始める。 この条約に反対するソ連国防軍参謀総長イワン・コズロフは極秘に枯渇する石油を確保するためイランをソ連の傘下にするよう画策する。 当時は天然ガスなど産出していなかったから違和感を覚えるが、当時のロシアの現実として物語を読むことにする。 この物語は、ホワイトハウス、クレムリン、ダウニング・テン、ソ連国防軍参謀総長コズロフの暗躍、サイラス・ミラーの画策、ミラーの下で活動する元CIA工作員アービング・モスとロバート・イースターハウス(大佐)、サウジアラビア投資銀行員アンデイ・ラング、スペインの片田舎で背の高いアメリカ人がワイン造りしている謎の男、オックスフォードへ留学しているジョン・マーコックの息子サイモンなどの描写を断片的に時系列で章を区切ってパラレルで進行する。 サイモンが何者かに誘拐されてホワイトハウスやイギリス当局やアメリカ大使館内のシークレットサーヴィス、FBI、CIAなどがパニックに襲われる。 ホワイトハウスでは、アメリカの危機管理委員会が急遽招集され、喧々諤々の話し合いの末オデル副大統領が「わたしは世界一の交渉人はだれだと訊いたんだ」と苛立って云うとディビット・ワイントロープCIA工作本部長代理が「世界で最も実績のある人質奪回の交渉人は、クインという男です。彼のことはよく知っています。いえ、かって知っていたというべきかもしれませんが」という。 隠遁して行方知れずのクインを探しあてたのがスペインの謎の男であり、プロローグで臍を噛んだその人であった。 ワイントロープがクインを迎えにいったときの描写から物語の方向が見えはじめ俄然面白くなっくる。 40年も昔の小説だが、フォーサイスのストーリー作りの上手さにページを繰る手が早くなりながら上巻を読み終えた。 | ||||
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フォーサイスの本ははずれが無い | ||||
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ネゴシエイター(交渉人)を主人公にすえた小説や映画が欧米では数多く見られる。 日本でも『踊る大捜査線』のスピンオフ映画で交渉人を描いたものがあったようだが 交渉専門のプロは現実にはいないだろう。このような専門職が必要とされるのには、 欧米の事情がある。それは営利誘拐をビジネスとするプロの犯罪者集団が跋扈して いることにある。一時期よりは減っているようだが、世界ではまだ頻発しているのだ。 そうなるとなんでも保険にする欧米のこと、ロイズなどが「誘拐保険」を設定販売する。 保険会社はできる限り、保険金を値切りたいので、被害者の生命に危険が及ばない 範囲でその金額を交渉する。それには卓越した駆け引きの能力と、犯罪者の心理を 読む鋭敏さが求められる。かくして民間人の交渉専門のプロが誕生するというわけだ。 本作の主人公クインもそんな交渉人のひとりだった。かつては名うての交渉人として 世界で活躍していたが、痛恨の失敗をきっかけとしてスペインの片田舎で隠遁生活を 送っていた。そんな彼に前代未聞の誘拐事件の交渉の依頼が舞い込む。それは耳を 疑う内容のものだった。アメリカ大統領のたったひとりの子息がロンドンで拉致されると いう信じられない営利誘拐事件である。捜査権はむろん英国にあるが、米政府も手を こまねいて見てはいられない。FBIやCIAの要員を送り込んだうえ、交渉人を米国人に することを英政府に承認させる。クインは粘り強い交渉で取り引きの成功にあと一歩 までこぎつけるが、不用意な捜査陣の動きによって、交渉は危機に瀕する。このまま では大統領の子息が危険と判断したクインはたったひとりでの闘いを決意する。はた して子息サイモンは無事にコーマック米大統領夫妻のもとに帰ることができるのか? | ||||
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冷戦が終わる目前に書かれた国際的な展開がある小説。KGB、CIA、MI5などが出てくる本格的なサスペンス。 前半は多少重い感じがするが、徐々にスピード感が出て一気に読ませる内容。最後の数ページは非常に感動的なものに。 購入してから18年ぐらい読まないで(何故かは不明だが)本棚に埋もれていたものを取り出して読んだものだが、本格的なスパイ小説などの実績のある著者の真骨頂が発揮されていると思う。最近はあまり読まれなくなった感があるが、この様な大御所の小説をじっくり読むのもいいなと改めて感じた。 | ||||
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