第四の核
- 映画化 (231)
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「悪魔の選択」のほうが数倍も面白かった いまとなってはジョン・マッケンジ監督「第四の核」がうまくできてるように思える 昔読んだときはもっと面白く感じたんだけどなあ | ||||
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イギリスは、1982年3月に起きたフォークランド紛争を3ヵ月で収束させたばかりだった。 鉄の女宰相サッチャーの断固たる決断は、国民の支持を得て保守党の政権も安泰に見えた。 その4年後、労働党の巻き返しを影で謀るソ連KGB(事実は書記長直属の部下だけ)のとんでもない計画を進める物語をフォーサイスはこの「第四の核」という小説に仕上げている。 評者は、本書上巻のレビューでこのストーリーには時間的な齟齬があり、リアル感を欠いていたから残念だとレビューに書いた。 が、当時の東西冷戦時代の世界情勢などや核開発の進歩などを俯瞰しながらこの小説を読み進むと、スーツケース大の核爆弾「第四の核」という驚異の時代を迎えた現実を直視したフォーサイスの警告とも思えたから、この小説を単なるフィクションとして読み流すことができなくなってしまった。 1991年、ソ連邦が崩壊したあとの東西冷戦後の世界は、サミエル・ハンチントンの予想通り民族や宗教対立からの紛争が絶えない。 東西冷戦の10年後に、世界貿易センターに突っ込んだジャンボ機に、この第四の核が搭載されていたら、などと考え身震いしてしまったのです。 この小説はイギリスの危機を主人公のプレストンの活躍で終えているが、で詳小型核爆弾の製法なども本書しく知り(こんなに簡単にと思ってしまった)フォーサイスの警告として今にも通じるのです。 もちろんプレストンだけの活躍で危機を回避できたわけでなく、陰でMI6チーフのナイジェル卿とKGB管理総局のカルポフ中将との密約があつてのことだったのです。 MI5で次期長官のハーコート・スミスに冷遇されていたプレストンが、MI5を辞職したあとナイジェル卿の計らいで財産保全会社へ転身し、給料は、MI5時代の倍以上で、めでたしめでたしでエンディングを迎えます。 ハーコート・スミスも抜け目なくシティの大銀行に天下りしているからムカつきましたが。 37年も昔にフォーサイスが書いた『第四の核』下巻を、古臭いフィクションだと思うことなく興味津々で読み終えました。 | ||||
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イギリス諜報機関の汚名を世に知らしめた「ケンブリッジ・ファイヴ」の一人でその中心人物のキム・フィルビーが1987年の新年を迎えて75歳(一月一日生まれだから)になったところからこのストーリーが始まっている。 1984年に出版された本書は、3年ほどだけ先を予見してフォーサイスが書いた未来小説なのです。 フォーサイスは、ソ連の書記長をユーリ・アンドロポフの後を継いだコンスタンティン・チェルネンコを想定して書いているようですが、本書が刊行された後の1985年3月にチェルネンコも病死し、1985年3月からミハイル・ゴルバチョフがソ連書記長になっています。 ゴルバチョフは書記長に就任してからわずか8か月後に米ソ首脳会談を行い核軍縮交渉に積極的に参加することで冷え込んでいた米ソ間の関係改善に向けて動き始めます。 ゴルバチョフは、1986年4月には「ペレストロイカ」を提言しています。 たった3年ほど先を予見してフォーサイスが書いた小説も残念ながらリァリティを感じない物語になってしまっています。 フォーサイスでも激動の時代の3年先を予見することなどは難しく、この本が出版された7年後にはソ連邦が崩壊するなど「神のみぞ知る」ことだから、さすがのフォーサイスでも予見の外であったと思います。 それはそれとして、イギリス諜報部MI5のプレストンが主人公の活躍に引き込まれてついページを繰る手が早くなってしまいました。 プレストンが南アへ行って調べる描写などは、フォーサイスが現地へ取材に行って書いていること間違いないと思いながら楽しく上巻を読み終えました。 | ||||
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楽しい本です。 | ||||
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楽しい本です。 | ||||
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