父と子の絆に熱い涙。サントリーミステリー大賞・読者賞ダブル受賞作 一度も会ったことのない息子が死の淵に──。

イギリス人カメラマンのイアンは、撮影のため、真冬のウィーンを訪れていた。

家族を失ない、仕事を失ない、そして恋をも失なったイアンは、ただひとつの望みをかけて、マリアンの行方を追う。

新宿のラブホテル。情事の余韻を残す女が逃げるように去った後に、男の変死体が残されていた。

落ちめの弱小電子オルガン業者が、起死回生の策として打ち出した新商品。それは精巧な模造人間の製造だった。

体育館に残された二つの画鋲。それが事件の鍵を握る―。

このミステリの犯人は天使です。しかし探偵役もまた天使が務めます。

クールな女に変身したはいいけど、釣りあげたのはとんだロマンスと殺人事件!? 顔・髪型・服装すべてが地味でさえない図書館司書デイジー。

煙管職人の佐之助は、品物を届けた後、かつての恋人で今は老舗足袋問屋の女房おつなと再会した。

四国八十八ヶ寺取材で徳島を訪れた浅見光彦は、迷宮入り直前の事件に導かれるように吉野川流域の「第十堰」問題にぶつかる。

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。

初老の勤め人の孤独と寂寥を描く唯一の現代小説『早春』。加えて時代小説の名品二篇と随想四篇。

「地下鉄の電車に乗っている人間、ホームにたたずんでいる人間の何人かは、必ず死んだ人間なんだそうですよ…」地下鉄職員の同僚岡田に話しかけられた島崎は、ホームの端にありえないものを見てしまう。

エイズ患者のルポでピューリッツァー賞を獲った新聞記者ジャスティスは、記事が捏造と発覚し職を追われた。

不動産会社で働くレイシーは、ある日死んだ娘の部屋を売りたいという依頼を受ける。

西本刑事は婚約者と長島温泉に泊まった。翌朝、二人が借りたレンタカーが何者かに爆破され、ボーイが死亡する。

東海道新幹線車内で時限爆弾が炸裂、乗客の小柳夫妻が即死した。

特捜刑事・香月功は時価二億円のエメラルド「森の妖精」の行方を追っていた。

それは来日したギター製作家の相談だった。二十年前に工房を訪ねてきた日本人ギタリストを探してほしいという。

男を振りかえらせずにおかない見事な女っぷり。

北アルプス・槍沢のキャンプ場で、中年男性の刺殺死体が発見された!家族に単独行と告げて出かけた被害者だが、彼は女性と二人連れだったのを目撃されている。

「妹が…美鳥が死んだんです。

女の中には『母』と『魔』が棲む、事件の底に潜む様々な『女』の貌。

“ミチビクモノハカケタルツキノナマエ”監視役を解任された香澄は、なんの前触れもないまま、恭介たちの前から姿を消した。

おれの名前はスラクサス。魔法の国トゥライの探偵だ。

事件の発端は西麻布だった!銀座のバー「やしろ」のママが、自宅マンションで絞殺されていたのだ。

まさか自分の娘が!相模署刑事・露木は愕然とした。神奈川県下で相次ぐデート中の男女を襲う強盗強姦事件。

長身、美形の水乃サトルは旅行会社課長代理。だが、度を越した多趣味と奇行から社内では変人の烙印を押されている。

強制労働収容所から非公式に出所した元中国経済部主任監察官の単道雲は、チベット山中にある仏僧の隠遁所に身を寄せていた。

ひよどりが丘の一軒家に住むともえと勝雄はラブラブの新婚。

逃げ場のない恐怖の底に堕ちた村で、深夜、何者かの影が蠢き始めていた。

京都地裁の裁判官・松宮亜紀子は、写真週刊誌やストーカー傍聴人に追われる美貌の持ち主。

テレビのシナリオライターである勝彦は深夜、仕事場のマンションで愛人の圭子と激しい情事に溺れていた。

誰もが大空に憧れ、飛行機ブームに湧いた昭和九年。

その日、郁子が小学校から帰ると、お姉ちゃんが死んでいた。そして通夜の晩、死んだはずの姉から告げられたショッキングな事実。

御手洗潔の過去・現在 貫き流れる音楽 次々と壊される便器と美女。

第３回メフィスト賞のとんでもミステリー 呆れるか、笑うか？　ギャグと謎解きの革命的コラボレーション！！ 空前絶後のアホバカ・トリックで話題の、第3回メフィスト賞受賞作がついに登場！新作『五枚のとんかつ』も併録。

退屈な日常がキレる。怒り、殺意、逆襲…。

釣部渓三郎のもとに、前触れもなく届いた入院中の男の壊死した右足。その足の持ち主は、いくつもの事件に関係しているらしい。

図書館の本にまつわる三つの約束事。一、図書館にある『持出禁止』の本は、できるだけ読んではいけない。

材木商伊勢屋忠兵衛からの度重なる申し出に心揺れる、深川芸者のお文。

その事実を知る者は、この村の一握りの人間のみ。

鮎川哲也の戦後本格の出発点となった里程標的名作。綿密な校訂と著者の加筆訂正による決定版。

格別の評価を得る推理小説の一大傑作。

銀行の現金輸送を襲え。目標金額は一億円―。

「探偵」は、創刊号(昭和6年)こそ、甲賀三郎、横溝正史、浜尾四郎といった豪華メンバーだったが、しだいに犯罪実話が増えていく。

現代が喪失した「聖性」に文学はどこまで肉薄できるのか。舞台は異端信仰の嵐が吹き荒れる十五世紀末フランス。

私は大浦高校空手部の二年生、羽山秋楽。

テロリストたちの目的は、ホワイトハウスで行なわれるアメリカとロシア両大統領の記者会見の場でロシアの大統領を暗殺することだった。

女性弁護士のベス・コンヴェイは発作で倒れ、急遽、心臓移植手術を受けた。

この人を見つけて下さい。

22世紀。無国籍都市・大阪。

逮捕された!?殺人容疑!?相棒・直次郎は、受話器の向こうで、助けを求めている。

逮捕された!?殺人容疑!?相棒・直次郎は、受話器の向こうで、助けを求めている。

もと新聞記者のクィラランは莫大な遺産を継いで、ピカックスに移り住むことになった。

出版社に勤める笹谷美緒は、博多発の寝台特急「あさかぜ4号」で帰京することになった。

185センチ・柔道部出身の「ウラ」、小柄ながら空手有段者の「イケ」。凸凹刑事コンビの共通点はキレやすく凶暴なこと。

雨の夜、長野県警豊科署の刑事・道原伝吉の自宅をひとりの少女が訪れた。少女の名は草刈晴花。

新しい仲間三人と組んで銀行を襲撃したパーカーは、見事千二百万ドルの強奪に成功する。

「コビトワニのグッチ君を見つけだして欲しいんです」ドーベルマンからハリネズミまで、珍ペットなんでもござれの刃狩動物病院に舞い込んだ、これまた珍妙な事件。

合同捜査という名目とは裏腹に各国の思惑が交錯し、虚々実々の駆け引きが展開される。

妻の不貞が原因で離婚し、三十数年勤めた会社も辞めた北尾俊也は旅に出た。

異常気象で溶けたシベリアのツンドラ。その下から、後頭部を撃ち抜かれた男女三名の死体が発見された。

ご存じ大貫警部の名推理が冴える!?テレビ出演中に殺人事件発生の連絡を受けて、N学園に乗り込む大貫。

結婚5年目の冷めきった夫婦の「噂」、赤い手袋をはめて街に現れる娼婦の「噂」、不幸な事件で夫を亡くした美女の「噂」、奇妙な癖を持つデパート店員の「噂」…。

落ちこぼれ白人ハップ・コリンズは、夜毎クラブの用心棒をしつつ、親友レナードと恋人ブレットの好意に甘えて生きる毎日。

よりによって私が殺されるなんて！ 極秘指令を受けて、不正の巣窟に単身乗り込んだ銀行員に迫る危機 本店から地方支店へ突然の異動を命じられた銀行マン。

ハンサムな容貌と深みのある甘い声で十代の少女を誘惑し、連れ去る男―闇の徘徊者(ナイト・クローラー)と呼ばれる殺人鬼による犠牲者が、マイアミ周辺で次々と報告されるようになった。

犠牲者の友人による証言や、犯人が地元の新聞社に送りつけた詩のような謎の犯行声明から、「闇の徘徊者」がイギリス人である可能性が出てきた。

二月最後の日曜日の午後、五歳の少女が、バレエスクールに向かう途中、頭にボウガンを撃ち込まれ、意識不明の重体になった。

突然、女から受ける毒――それは男の宿命なのか？ 女たちに潜む妖しい情念と官能。

殺害されたトラベルライターが遺した箱根の観光地図には「一つ二つで、人殺し/三つ四つで、仇討ち…」という奇妙な文句が記されていた。

守山小学校5年の香葉子と歩は、巷を騒がす通り魔を探し出すため、仲間とともに探偵団を結成した。

連続する凶悪犯罪に次いで、州東部タンジール島ではバージニア州からの独立を求める住民反乱が勃発。

バージニア州警察署長ジュディ・ハマーは苦悩していた。トラック運転手を惨殺し略奪を繰り返す強盗団が横行。

弁護士・菊間武郎夫妻の子供が誘拐された。犯人は身代金三千万円を要求し、手にする。

“いが茄子男”を探しているつもりが、岡山藩のお家騒動に利用されていた岡っ引半次。

棟梁に褒められ有頂天になる大工、盗賊としての過去を隠した扇職人、対人恐怖症で五千石を棒に振った旗本の次男坊、玉の輿に乗る娘など、この江戸下町の長屋にはさまざまな人たちが暮らす。

年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。

大店の娘にしびれ薬を飲ませ、貞操を奪った「いが茄子男」を見つけ出せ――御奉行からの密命を受けた岡っ引半次は、岡山松平様お付きの足軽が犯人らしいとの情報から参勤交代に加わって、東海道を抜け備前岡山まで殿の荷を担ぐことに。

医学博士柏木陽一は柏市にある病院の院長で探偵としても凄腕と評判である。

日下千尋が北野天満宮の近くで死体を発見、そして、水谷孝夫もまた、三芳野神社で!一日違いで、二つの神社で起きた殺人事件は、たんなる偶然なのか?しかし、遺留品は、新たなる第三の殺人をほのめかす…。

京都・太秦の古風な洋館『蛇姫荘』に滞在していた美人女優の妻と会社経営者の夫。

東京の宝石店外商員・北野敬の死体が、城崎温泉を通る円山川で発見された。

「こいつはすこぶる興味深い」小説の中から甦った浪漫探偵・朱月宵三郎は予想外の事態を前にそう呟いた。

妻を犯したならず者・錠吉を殺して出奔した燐之助。

大手銀行の支店長が殺害された一ヵ月後、事件を目撃した女子大生が絞殺死体で発見される。

タバコ屋の榎木康之が神人に選ばれた。

刑事を辞めた田辺は、大阪で私立探偵を開業するが、なかなか客がこない。そこへ、娘と佐世保に行ってほしいとの母親からの依頼。

資産家の未亡人が自宅で殺された。逃亡する犯人を目撃した家政婦の証言から、外車セールスマンの浦上が逮捕された。

元スター女優・二条ゆり子が首吊り自殺した。死亡広告を見た検視官・江夏冬子は、その死に疑問を抱く。

わたし・倉西美波は、知人が紹介してくれたアルバイトを始めたの。

祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。

警視庁の片山刑事は、夜の盛り場で女子高生・立石千恵と出会った。

整体院を営む私に、私立探偵の能代が患者を紹介してくれた。黒岩豪。

緑豊かなニュータウンを騒然とさせた九歳の少女の殺人事件。