京都府下、雨の保津峡で男が墜落死した。目撃者によると、犯人は現場近くの無人駅から京都行き嵯峨野線に乗り逃走したという。

女は出雲の日御碕で殺されていた。同時刻、容疑者は寝台特急「出雲」に乗っていた。

久々の休暇にかみさん連れで京都旅行へ出かけた赤かぶ検事。だが事件は旅先まで追ってくる。

画家志望の少年が自宅で殺された。

推理トリック研究家の久我京介のところへ、女子高生から手紙がとどいた。「父が青酸カリで毒死、警察は自殺と断定しました。

山頂から滑走してきたソリの上に、人間の首が!開校初日のスノーバード・スキー・スクールは大混乱に陥った。

京都・桃山城近くのマンションで二十三歳の独身OLの毒殺死体が見つかった。

上野発青森行き寝台特急「ゆうづる3号」車中で起きた殺人、しかし容疑者は同時刻遠くはなれた「鳥海」の寝台にいた。

夫に性病をうつされ、それが不治の病いと知ったとき、若妻は狂った。

推理小説界長老の変死を発端に連鎖する殺人事件。推理作家たちが次々と殺され、最後に残ったのは…。

デザイナー・北川翠が三鷹のマンションから墜落死した。北川の部屋は密室状態にあり、警察は自殺と判断。

京都化野の念仏寺で薬剤師・岸田マキが毒死。傍に愛用の恋人形がないことから、キャサリンは他殺を主張した。

半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。

「トリック・オア・トリート」(いたずらがいいか、もてなすか)―ハロウィンの日子供たちはこう言って家々を回ってはお菓子をせしめる。

三角関係を精算するために、恋敵の池川由利のアパートを訪ねた世間知らずのお嬢様・神野祥子は、ふとしたはずみから由利を殺害してしまった。

嵐の夜、マンションの十一階から姿を消した男が、十三分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。

11月15日、坂本龍馬命日、その墓前で切腹事件!―京都霊山護国神社の境内で、龍馬研究会の会員・坂本竜が割腹死した。

信州・諏訪湖畔の毒殺死体は、殺人で指名手配中の永沢洋三だった。

消灯後の内科病棟。ある植物人間の病室に何者かが侵入、病人の殺害を図って発見され逃亡した。

魅力的な謎、破天荒なトリック、緻密な論理、奇矯な人物、衒学趣味、毒に満ちたユーモア、意外な解決…。

1985年4月、国鉄が誇る〈水晶特急〉が、上野から酒田まで、マスコミ関係者を乗せて処女旅行に出発した。

“捜査一課のアイドル”こと警視庁刑事・烏丸ひろみの許へ一通の招待状が届いた。差出人は〈トリック卿〉。

真夏のある夜、キャサリンと浜口は宏壮な屋敷に住む莫大な資産家の未亡人、水尾マユの晩餐会に招かれた。

晩秋の木曽川流域、岐阜県・恵那峡で若い人妻が絞殺された。

南紀・白浜で女性が毒殺され、その所持品から呼び出しの手紙が発見された。差出人はT・H。

私立探偵の牧原慎介は、資産家の兵藤慶一から妻・理絵子の不倫調査を依頓された。

四国松山の名門中学出身の少女が東京で殺された。

女優の卵―中川亜矢子の恋人が、取材旅行へ行ったきり消息を断ち、その後、惨殺死体で発見された。

ゴルフ場建設反対運動のリーダーで老人ホーム所長・由利勝が変死した。事故としか考えられない状況だ。

被害者はトラベル・ミステリーの第一人者。

羽田発札幌行の大型旅客機が岩手山ろくで墜落した。遭難者名簿の中に、愛人と同姓同名の女性を発見した男は首をかしげた。

「泥濘荘」の住人が次々と殺されていく…。気鋭の新人が読者に仕掛ける二重三重のトリック。

殺された男が死亡推定時刻に電話をかけていた。その男は四年前の謎の焼死事件にも関与していたことが判明。

厳寒の黒部、スキーに来ていた娘の目前で父親が忽然と消えた。

東京、冬。出版記念会の席上に届けられた一本の真紅の薔薇から、惨劇の幕が開く。

女流作家・砂村悦子が、死の直前に書いた自伝的小説。

「私たちが死ぬのと、中原美由紀って人が死ぬのと、どっちがいい?」返すあてのない借金に切羽詰まつた若夫婦は、殺人を請け負う。

美貌の夫人の死には医師の死亡診断書も添えられ、異常な様子は見当らない。しかし、何かがおかしい。

特急「あさしお3号」で刺殺された作家沢田功は十津川警部の友人だった。

渓谷を走る7輛編成の列車から、6輛目だけが抜きとられ、36人の乗客と共に消えた。

夕暮れの最上峡、東北の小駅で陸羽西線の上りと下りが交錯した直後、地元素封家の娘・中司靖代が殺害された。

スーパーマーケット・チェーンの会長が結婚式前夜、地下室のジムでエアロビック・サイクルにもたれて奇怪な死を遂げていた…。

因習の村に伝わる奇妙な子守唄、その歌詞どおりの連続殺人劇が、通称八馬鹿村と呼ばれる山間の寒村に繰り広げられる。

晩秋の猪苗代湖畔で、正体不明の謎の美女と詐欺師の、二つの死体が発見された。

新宿西口地下街の喫茶店のウェイトレス純子は、向いのケーキ屋の猿の人形が気掛りだった。

地下室の扉が再び開かれるのは72時間後。人工的に“孤島”を作り、その中でミステリー講座を開催する。

学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。

光岡珠子18歳。小劇団の女優だったが、北海道旭川で解散の憂き目に会った。

平塚の七夕まつりの夜、その商店街のはずれで、自称文芸評論家の岡野の死体が発見された。

寝台特急「あけぼの1号」で上野を発った壮と美緒が北津軽の太宰の「斜陽館」に着いた頃、同じく前夜の上野発「北斗星5号」が男の刺殺死体を乗せて札幌に着いた。

天の橋立に向う急行みやづの車中で、東京の会社員田辺義彦が殺された。

五年前、首都ワシントン郊外の緑豊かな住宅地でソーンダーズ夫妻の双子の娘が誘拐されるという事件が起こった。

霧のロンドン―。テムズ川にかかる橋に、イタリア最大の銀行頭取が吊るされた。

東京湾に浮かぶ自然島、猿島―そこには世間との交流を絶って暮らす、猿谷家の人々の館があった。

経済研究所所長江森欽司は、金融業者の浪川恒平から、一流会社の振り出した4千万円の手形10枚を、額面の半分、2億で換金してほしい、と頼まれる。

浮気、交通事故、遺産相続…平凡な日常生活を送っていた人間に突然、不幸な事件が起こり、しあわせな生活が一瞬のうちに、ひとすじの闇の世界になってしまう。

浜名湖で同時にみつかった3つの死体―2人は男女の溺死体、1人は男の絞殺死体であった。

若い女性の間でブームの古代裂れ―織物業界の5人の実力者、大山紫舟、細川幻花、沢泉、堀内秀、浅井次郎はルーツを求めてバリ島へ…。

犯人は双子の兄弟に違いない。しかし滋賀県の余呉湖畔で殺された時、夫である兄は博多に、弟は酒田にいたという鉄壁のアリバイ。

僕が5歳のとき信州の別荘で起こった忌まわしい事件は、僕自身の記憶と両親を奪い去った。それから10年。

1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。

栗谷村の村おこしマラソン大会の最中、忽然とランナー13人が消えた。

精神病院を殺人鬼が徘徊する。狂気と正気が交錯する、驚天動地の毒殺トリック。

戸根市にはびこる二つの暴力団・北浦組と大門組は、ことごとにいがみ合い、まさに一触即発。

豪華絢爛たる西陣織の老舗の当主小林総佐衛門。その周囲で連続殺人事件が次々と起こる。

首都圏近郊のアパートで、1人暮らしのOL・平沼美奈子が襲われた。

乱診乱療の糾弾に揺れる南川病院の理事長が殺された。全病経協議会へ出席した九州の宿泊先でのことだった。

早苗の兄・喬が局部をえぐり取られた惨殺死体で発見された。

TVドラマ「利休の死」撮影中・太秦で毒殺事件。

三尾健治は東京転勤を機に、消息を絶っている高校の同級生・藤代瑛子のマンションに住み彼女を探すことになった。

吉成行夫には、12年間隠し続けた秘密があった。

起死回生の新作で存在を世に問うべく、秩父の山荘にこもった老作家のもとに美貌の女性が訪れる。

「可能克郎さんが亡くなりました」警察からの電話に、あわてて現場へ向かう妹・キリコの前に、当の克郎がノンビリ現われた。

見知らぬ男から完全犯罪殺人の方法を囁かれた坂田陽三。彼は酔った勢いで上司の藤田を殺したいと洩らす。

「娘をさらった。要求を聞かねば、殺す」旭警察署警部補・阿部俊夫の愛児由美に誘拐の魔手が―。

初めての結婚記念日。夫からの電話を待つ奥村蓉子に、伊豆・石廊崎で夫の変死の知らせが入った。

長崎の一流ホテルで若い男が殺害された。

平成元年4月3日、浅草の商店街で殺人事件発生。

宮地杏子、浅川真、軍司弘之―野望・野心を抱く見知らぬ男女が地方から、「終着駅」新宿へ着いた。

殺された美女が生き返って、また殺害された―。何とも魔訶不思議な殺人事件が、ルパンの住む川澄家の長女・ランに知らされた。

今日もまた、どこかで謎に満ちた殺人事件が発生。警察は、まったくお手上げの状態である。

CM業界を舞台に自動車メーカーの宣伝室長と広告代理店の担当者、TV関係者と女性達をめぐる二件の殺人事件。

京都府下、新緑の保津峡で男が墜落死した。目撃者によると犯人は現場近くの無人駅から京都行き嵯峨野線に乗り逃走したという。

九州肥後市で、市長選候補者の大曽根英隆が毒殺された。

鳥取の砂丘でテレビCM撮影中の舞妓に毒が盛られ、祗園花見小路では同輩が殺された。

独身実業家沖邦彦の花嫁公募に殺到した若い女性の群れから最後に4人が選ばれた。

酒の飲めない人気俳優近藤正和が、なぜか泥酔運転で事故死した。

医師をも欺く死因の擬装、医学部ならではの密室トリック―。

札幌からの旅を終えた北斗星2号ツインDXに血染めの女性が…。

大手出版社の社内で、上司と対立していた女性編集者が殺された。

京都・桃山城近くのマンションで、若い女性の毒死体がみつかった。鍵谷美和子、23歳の独身OLだった。

警視庁捜査一課刑事・白鳥完市は、友人の矢部とその妹、苗子から相談を受けた。

葵祭りに華やぐ京の街。

雪の北海道・洞爺湖畔に刺殺死体が!被害者は、撮影旅行中の写真同好会「横浜カトレア会」の会員・下元博光。

十月下旬、北アルプス上高地―。映画『黒い断崖』のロケ中、ヒロイン・北川由希の拳銃から実弾が発射された。

「く、く、首がない!」小心刑事・明日香井叶の眼前には、なんと、首と左腕が切断された死体が―!被害者は『御玉神照命会』の教主・貴伝名剛三。

おれは、必ず有名人になる。もしその才能がなければ、金持ちになって名声を手にしてやる。

警視庁捜査一課吉敷竹史の許に、一枚の異様な現場写真が届けられた。

声楽家で野性的な美貌を誇る妻と、その伴奏ピアニストをつとめる風采のあがらぬ夫。

山形県米沢の旧家蘇芳家の当主カナが二度殺された。喜寿の祝いの夜、犯人はカナを絞殺し、翌朝、さらに鴨居から吊ったのだ。