「裏窓」殺人事件 tの密室



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初公開日(参考)1991年09月
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長編小説

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「裏窓」殺人事件―tの密室 (光文社文庫)

1995年01月31日 「裏窓」殺人事件―tの密室 (光文社文庫)

三鷹で起こった、自殺らしき女性の墜落死と、中野で起きた殴殺事件は、同時刻に起きた。そして、墜落死を目撃した少女がいた。飛び降り直後は密室だった女性の部屋に、男がいたことを少女が証言したことから、警察は同一人物の犯行と見なす。犯人は現場を瞬間移動したのか。少女に迫る魔手…。衝撃の密室トリック。本格推理にサスペンスを加味した傑作。 (「BOOK」データベースより)




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「裏窓」殺人事件 tの密室の総合評価:6.33/10点レビュー 3件。Cランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

無駄のない端正なミステリ

マンションの9階から女性が飛び降りる事件が起きた。ドアには鍵がかかっている上にチェーンも掛けられ、完全な密室状態だった。捜査をしていた警察は自殺もしくは事故だとして片付けようとしていた。
しかし向かいのマンションでこの部屋を覗くのが習慣となっていた車椅子の女性、坪田純子は事件が起きた午後9時ごろに室内に男がいるのを目撃していた。
事件が混迷を極める中、女子大生連続殺人事件が発生する。そして飛び降り事件を殺人事件と主張して止まない坪田の家には無言電話が掛かってくるようになっていた。

一切の無駄がない作品。どの事件、エピソードも余すところなくミステリの因子として活用される。おまけに文章も上手く、読み物としてのコクもある。
特に推理の肝となる時間差トリックや犯人の供述の綾などがごくごく自然に書かれており、すっと読まされるために驚きも大きかった。なるほど!と膝を思わず叩いてしまった。この辺の文章の自然さは女子大生の同居人、久保まことの正体や坪田の部屋をノックする人物の消失などの小技トリックにも驚きをもたらす事に成功している。こういう小技が本格ミステリには読書の牽引力として必要なのである。

本作は題名から察するにウィリアム・アイリッシュをモチーフにしており、各章の章題もウィリアム・アイリッシュ(コーネル・ウールリッチ)作品を思わせる(というかその物ズバリもあるが)物ばかりだ。詩のような美麗な文章とまではいかないが、足が地に着いた堅実な筆致は読んでて、信頼めいたものを感じた。

今邑作品は数年前に『i 鏡に消えた殺人者』を読んだが、そちらでも盛り込まれていた最後のオカルト趣向が本作にも盛り込まれているのが嬉しい。
今回は闇へと開かれた古びた扉が描かれた油絵。ここから何者かが飛び出し、所有者を死へいざなうのだ。しかし、やはり『i』を読んでいるだけに二番煎じ感は拭えないのは確か。

この作家、『このミス』や『本格ミステリ・ベスト10』や『週刊文春』など各種年間ミステリランキングにランキングされなかったので、そろそろ離別しようかと思っていたが、作品に漂うミステリ色は私好みのそれなので、考えを改め、今後も付き合っていく事に決めた。
世間よ、今邑彩氏を読むべし!と声高に叫びたい。



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Tetchy
WHOKS60S
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

「裏窓」殺人事件 tの密室の感想

普通に面白かったです。
ただ、こういうシリーズは何を読んでも2時間ドラマの域を超えなくて、なかなかお気に入りが出てこない。
それが良いという人もいるのでしょうね。

Hidezo
GX0TU62Y
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

「裏窓」殺人事件 tの密室の感想

前作同様、なかなかのできだと思います。
作者曰く、労作とのことですが
それに見合う面白さではあると思います。
しかし、エピローグも前作のように蛇足的な感じではありますが
自分は違和感なく読めました。
神作ではないけれど良作といったところでしょうか。

LN
XL1SRHRZ
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