(アンソロジー)
横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選
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| 犯人当てアンソロジーの第2弾。 発表年が1972年~1990年ということで、第1弾と比べ、犯人当て小説として先鋭化され、また洗練されてもいる。 収録作は以下の7編。 「横丁の名探偵」 :謎を解くためにはとある知識が必要で、当時は(今も?)常識の範疇なのかもしれないが、その点でやや不満が残るものの、落語形式の文体が楽しい。 「アリバイ不成立」 :途中まではなかなか読ませるものの、解決に至って拍子抜けの感は否めない。 「埋もれた悪意」 :作者は京大推理小説研究会出身で、そのブランドに恥じない会心の一作。 隅々まで行き届いた伏線の妙と意表を突くプロットは、犯人当て小説として群を抜いている。 本作が1977年ごろに書かれたという事実に驚きを禁じ得ない。 「ダイヤル7」 :作者お得意の逆説的なロジックはないものの、その分、地に足のついたロジカルな推理が楽しめる。 いつもどおりの伏線の巧みさと相まって、堂々たる犯人当て小説の風格がある。 「聖バレンタインデーの殺人」 :ショートショートならではの切れ味鋭いプロットを備えた秀作。 「ひとりじゃ死ねない」 :本作の作者も京大推理小説研究会出身。 「埋もれた悪意」同様にハイレベルな作品で、絶妙なミスディレクションに複数のトリックを組み合わせ、一読忘れがたい印象を残す。 現在まで著作が一冊きりというのが残念でならない。 「時鐘(とけい)館の殺人」 :弱点はあるものの趣向を凝らした端正な犯人当て小説で、本アンソロジーの掉尾を飾るにふさわしい出来。 作者の早逝が惜しまれる。 以上、7編。総じてレベルの高いアンソロジーです。 | ||||
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