死なれては困る
- ゴルフ場 (21)
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ミステリー界の大御所の作品だが、警察考証に大間違いがある。 大した事件ではないのに捜査一課長が臨場するわ、事件捜査は警部補以下が行うのに、警部が出かけているわ(西村京太郎も十津川警部でやっているが)読んでいて、せっかくの物語を台無しにしている。 | ||||
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夏樹静子の三十五冊目の短編集。単行本初刊は1991年。本作品集刊行前には短編集『独り旅の記憶』、後には長編『霧の向こう側』が刊行されている。 【収録作品】 「酷い天罰」 交通安全祈願で知られる神社の近くに住む民家で惨殺死体が。被害者はその家の息子で、過去にバイクで死亡事故を起こしていた。付近で被害者が乗っていたと思しきバイクと、そして殺害現場の農具小屋も発見。警察は怨恨の線で、事故遺族に焦点を絞るが。 「死なれては困る」 夜の病院の個室に何者かが侵入して、意識の戻らぬ患者を襲う事件が起きた。この患者は会社社長で、彼には毎日病院通いをする妻と、副社長で腹違いの弟、そして妊娠している愛人がいたのだった。彼の遺言書には、愛人に全財産の三分の一を与える旨が認められていた。 「女子大生が消えた」 仙台の温泉地で東京に住む女子大生の転落死体が発見された。彼女は偽名を使った中年男性と旅館に一泊していた。この事件の報道後、男が警察へ出頭して、自ら潔白を訴える。資産家の娘だった被害者の交友関係を洗っていくうちに、捜査陣はあることに気づき……。 「路上の奇禍」 新聞記者の松尾は朝のジョギングの最中、ゴルフクラブの素振りの最中に人の頭にクラブを当ててしまったと訴える女・安川初音に出くわす。事件は過失致死罪の罰金刑で処理され、初音は遺族からの損害賠償も背負うことになる。その一年後、松尾は猟銃暴発による業務上過失致死事件を新聞で目にして、賠償金支払いに苦しんでいるはずの初音のことに思いをはせるのだったが……。 | ||||
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表題作を含む4つの短編集です。 書かれた時代もあるのですが、解説にもあるとおり、 現在のような、インターネットや携帯電話や電子マネー の時代から見ると、トリックや人間関係が、古びて 見えるのは、推理小説ではいたしかたない、という気がしますが、 面白さはまったく変わらないところが、本格派のすごいところ。 『死なれては困る』は、 めかけや、めかけの妊娠、遺言状、我慢して生きてきた正妻 など、2時間ドラマにぴったりのシナリオです。 ストーリーテラーとしての夏樹静子のうまさの真骨頂が 見て取れる佳作です。 4つの中で一番面白かったのは、実は、最後の 『路上の奇禍』なのです。これは舌を巻きました。 偶然に見える二つの事故が、実際には巧妙に しかけられた、2つの交換殺人であった、という話なの ですが、この話の進め方がかなりうまい! こういう短編でも手を抜いていない、極上な夏樹推理小説 を堪能するという、芳醇な時間をすごすのは、いかがでしょうか。 | ||||
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トリックがどうとかではなく、動機のところでうなる感じ。人の心理の綾というか、ああ、そうか……という感じで深く気持ちのなかに落ちてくる。 表題は植物人間の会社社長が病院で首をしめられて、殺人動機を持つものを捜すんだけど誰もいない。だって植物人間だから。死んでくれたほうが都合のよいところはあるけれど、現状キープでいい。あえて殺人なんかおかさなくても、彼はもう邪魔にはならないのです。 その状況をめぐるそれぞれの気持ちだとかが上手かったのですよ。 短編集なんでほか数編あったわけですが、魅力というのは結局そこでした。大仰なトリックなどがお好みの方には食い足りないかと思います。 なんか読むものないなーという時はお手にとっていただければよろしいかと思います。良い作家さんです。 | ||||
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