詐欺師の饗宴



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初公開日(参考)1990年06月
分類

長編小説

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詐欺師の饗宴 (創元推理文庫)

1990年06月01日 詐欺師の饗宴 (創元推理文庫)

経済研究所所長江森欽司は、金融業者の浪川恒平から、一流会社の振り出した4千万円の手形10枚を、額面の半分、2億で換金してほしい、と頼まれる。金融地下市場へ詐欺手形を流す沈め役としての手腕を見込まれたのだ。18年前の詐欺事件が縁で知り合った2人はやがて大都会の黒い渦の中へ、そして殺人事件へと巻き込まれていく。密室トリックにアリバイ崩しを絡めた会心の長編。 (「BOOK」データベースより)




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詐欺師の饗宴の総合評価:7.50/10点レビュー 2件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

続編の文庫化求む!

この作品も創元推理文庫でなければ購入しなかった。しかもこの作品は当時文庫目録には載っていたものの、どこの書店に行ってもその書影を拝めることすら出来ず、やむを得ず、御取り寄せの注文をして、ようやく手に入れた本だった。まだインターネットがそれほど普及していなかった頃の時代である。
私は興味を持った物は全て集めないと気がすまない性質でこれは今でも変わっていない。書店から注文の品が届いた旨の連絡を受けた時は喜び勇んで本屋に向かい、手にした本を見てなぜ入手困難だったか納得したものだ。
昔の創元推理文庫の背表紙には男の顔、猫、銃などのシルエットを模したマークが付けられており、それがジャンルを示していたのだが、本書はその昔の装丁だったのだ。だから案外この本を持っている人は少ないんじゃないかと思っている。
したがって例によってこの笠原卓という作家の前知識を全く持たず、ブランドへの信頼とまたぞろ収集癖の虫が騒いだがための衝動的な出会いだったのだが、これが思いもよらぬ拾い物だった。

その題名が示すとおり、本書の骨子は詐欺師たちのコンゲーム小説なのだが、それだけではない。手形詐欺を巡る詐欺師達の饗宴ならぬ競演に加え、なんとこういうコンゲーム小説には似つかわしい密室殺人と、通常私達が思っている本格推理小説とは一味違った趣があったのを覚えている。学生の時に読んだので、正直に云って手形詐欺の手口の件は十分理解したとは云えないまでも、最後に明かされる主人公の本当の目的なども含め、尻尾までしっかりアンコが詰まった鯛焼きのような小説だったと記憶している。数年後、同じ作家の手による『仮面の祝祭2/3』という作品を読むのだが、そのときの印象は本書を読んだ印象と全く変わらなかった。非常に堅実な筆致で、展開は地味ながらも内容は実にアクロバティックで、ロジックに徹した作品で非常に好感が持てた。

ここでの評価は当時読んだ時の感慨を基にしている。前にも書いたように当時学生だった私は本書を十分理解できたわけではないために、このような評価に落ち着いた。その後、私も『ナニワ金融道』や『クロサギ』といった書物(マンガかよ!)や昨今の振込め詐欺に代表される様々な詐欺の実態を知り、以前読んだ時とは知識の量が違っているので、もっと評価は上がるかもしれない。本書はそういう意味では再読の必要がある作品だ。
ところで東京創元社はかなり昔に単行本で上梓した同氏の続編『詐欺師の紋章』を未だに文庫化していない。作品の出来はわからないが、ぜひとも文庫化してほしいものだ。2年前ならばドラマ化された『クロサギ』の煽りを受けて、ある程度の部数の販売が見込めたものを。いや相変わらず商売下手な出版社である。

Tetchy
WHOKS60S
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未読の方はご注意ください

No.1:
(4pt)

コンゲーム

 1977年に日本文華社から出た単行本『闇からの遺産』の改題・文庫化。かなり手が入れられているらしい。
 大会社から5億円の手形をだまし取るコンゲームを中心に、密室殺人、アリバイ、暗号ともりだくさんの内容である。
 正直、それぞれのトリックは小粒な印象だが、練り込まれたストーリーとスピード感のおかげで楽しく読むことが出来た。
 もっと評価されてしかるべき作品と思うが…
詐欺師の饗宴 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:詐欺師の饗宴 (創元推理文庫)より
4488405010



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