螺旋館の殺人



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初公開日(参考)1990年01月
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長編小説

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螺旋館の殺人 (講談社文庫)

1993年08月01日 螺旋館の殺人 (講談社文庫)

世間をアッといわせる新作を久しぶりに発表すべく、山荘にこもって執筆を開始した老作家のもとに、作家志望の美貌の女性が、書き上げたばかりの自らの原稿を持って訪れる。すべての謎は、ここから始まった。奇妙極まる盗作事件、そして殺人。精緻な多重トリックが冴える奇想天外な傑作長編ミステリー。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.50pt

螺旋館の殺人の総合評価:5.67/10点レビュー 3件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

『館シリーズ』的な作品ではなく『倒錯のロンド』的な作品です

タイトルからまるで綾辻氏の『館シリーズ』か!?と思ってしまいますが(実際間違えて買った人も日本に10人ぐらいはいるんじゃないかと思ったり)
内容は全然所謂「館物」ではないです。奇妙な館で起こる連続殺人、みたいなものを期待してはいけません。

実際は同作者の『倒錯のロンド』の姉妹版というべき作品で「螺旋館の殺人」はこの作品のいわば作中作的位置づけであり、その内容の詳細は作中でも触れられてはおらず、実際のこの作品の内容は『倒錯のロンド』同様、小説の盗作を題材にした、人物間の駆け引きとどんでん返しの物語です。

話のテンポは非常に良く、読みやすい作品ですが、作者自身も確信犯的というか開き直ったB級感に溢れる作品です(だから倒錯三部作には含めずあくまで番外的位置に納めたのだと思います)
『倒錯のロンド』が楽しめて、かつ過度の期待はせず、広い心を持った読者なら多分楽しめる作品です。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:
(5pt)

館物、と見せかけて実は…

タイトルを見ると綾辻行人氏の館シリーズを思わせるが、さにあらず。叙述ミステリの第一人者折原氏による館物ではなく、叙述ミステリである。

ミステリ講座を開いているロートル作家が再び世に大作を問わんと執筆活動に専念するため、山小屋に閉じこもる。そこへ現れた若く美しい女性。彼女は作家志望者で自分の書いた作品を男に見てもらいたいがためにその小屋を訪れたのだった。
その女性と親しくなり、英気を養った男は活発な創作意欲を発揮し、『螺旋館の殺人』なる自信作を見事完成させ、出版担当者に渡すが、その担当者は電車で移動中に居眠りしてしまい、原稿を紛失してしまう。
後日、ある女性が『サーキュラー荘の謎』という作品で新人賞を受賞する。その女性はなんと男を訪れた作家志望の女性であり、受賞作は彼の『螺旋館の殺人』そのものであった。そして受賞者は浴室で死体となって発見される。

とまあ、『倒錯のロンド』から派生した姉妹編のような作品だ。もともと折原氏は『倒錯のロンド』に始まる「倒錯」シリーズを三部作で構想しており、すでに2作目の『倒錯の死角』まで発表していた。本書はしかしそのシリーズの番外編と位置づけられており、「倒錯」シリーズにカウントされていない(ちなみに3作目は『倒錯の帰結』)。
作中に主人公のロートル作家の手になる『螺旋館の殺人』が断片的に挿入されるが、これが片手間で書かれたとしか思えないレベルの物で、読者の期待に応える出来ではない。一応本家綾辻氏を意識した文体で書かれているが、出来栄えは悪い。これでよく再起を賭けたものだと思うくらいだ。
御得意の作家志望者を軸にした盗作疑惑ミステリはその後、事実が二転三転はするものの、読んでてどうでもよくなってくる。最後のエピローグの落ちは個人的には不要だと思う。綾辻氏張りの館物を期待した読者は全くの肩透かしを食らうだろうし、折原氏の叙述トリックを期待した読者は物足りなさを感じるだろう。
折原氏の作品はどれも設定が似ているので続けて読むには面白みが半減してしまう。あの手の話が読みたいなぁと思った頃に読むのが得策だろう。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.1:
(3pt)

ミステリ愛好家の夢(?)

叙述トリックの大家として知られる折原氏。それだけに作者は大変だろう。なにしろ読者は叙述トリックが仕掛けられている事を前提にして読むのだから。それをかわすために仕掛けを複雑にし過ぎては小説として成立しないし...。
本作は舞台設定を読んだだけで、どこに仕掛けがあるかほぼ分かるので、驚愕の結末と言う訳には行かない。むしろ、ミステリ愛好家の夢を実現させたホノボノとした作品だと思う。折原氏の叙述トリックとしては平均点の出来でしょう。
螺旋館の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:螺旋館の殺人 (講談社文庫)より
4061854585



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