前科持ちの刑務所仲間―それが芭子と綾香の関係だった。

冴え渡る推理で名を馳せる、若き「臨床犯罪学者」、火村英生。

うらぶれた小路の突きあたりに、妖しげな明かりを放つバーが一軒―。

1955年。頭に、双子の片割れの死体が埋まったこぶを持って生まれ、周りの人間を次々と死に追いやる宿命を背負った男―ボズ。

レストランの調理場で男性が殺された。コック見習いの井上博夫が、シェフの大倉果林と何者かが言い争っていたと証言。

幼なじみ・サヨの死の秘密を抱えた17歳の私は、ある女性に夢中だった。

危険な男によって囚われの身となったロスフィールド警視と、彼に愛を捧げる精神科医のジン。

「あなたたちはアセンションされました。

奇跡調査官の初仕事を終えた平賀は、ある少年と面会することに。

霊能少女・芙癸の脳機能データを鑑識に導入して捜査を行う、警察庁科警研心理三室。

平和を享受してきた伊賀国に暗雲が垂れ込める。隣国の伊勢を手中にした織田信長の侵攻が、いよいよ始まろうとしていた。

美人鑑定家が奔放な知識で「人の死なない」コージー・ミステリに挑む、エンタメ・ノヴェルの先駆的ブランド「Qシリーズ」。

売れっ子絵師・清麿の美人画に描かれ大人気となった町娘のおみねとおその。

売り物になるショートショートの3要素は、新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末。

次郎吉の目前で娘が腕を斬られた。娘は峰といい、奉公先の主人と通じ、その妻の恨みをかって襲われたのだった。

息子のカケルと二人暮らしの“チッチ”こと青田耕平は、デビュー以来10年「次にくる小説家」と言われてきた。

パリ大学の医師、ジュネが誘拐された。

大東亜戦争後、日本は南北に分割され、北海道は独立。国内には北のスパイが暗躍している。

新宿のビル街で大規模な爆破事件が発生。爆心部にいたのはiPS細胞の実用化に関わる研究員だった。

三代将軍家光の正室となった姉の孝子を頼って十五歳で京から江戸に出た鷹司信平は、公家から旗本になった。

天明三年春、小梅村では父正睦と母照埜を迎えて坂崎家親子三代水入らずの日々を過ごしていた。

祖父はビルマ戦の帰還兵で、口を開けば戦争中の自慢話だ。

早くに両親を亡くし十六歳で奉公に出た菜々だったが、主人の風早市之進が無実の罪を着せられてしまう。

「完全免疫」を持つぼくと、見た目は17歳、心は88歳のノーベル賞教授が、キャンパスの“吸血鬼”を追う。

雨の黄金郷で戦人は待つ。悲しき魔女の心が房るのを。

「謝ってほしいんです。あのときの県警本部長に。

月浦家は居酒屋を営むお父さんとアイドル好きなお母さん、長男・賢治の三人家族。

湖のほとりに建つ古城ホテル『マルグリット』にいる四人の女主人たちは、どんなやっかいごとでもあっというまに解決してしまう―。

巧緻きわまりない本格ミステリーにして、誘拐ミステリーの傑作!! 引きこもりの友人の窮地を救うため、17歳の舞田ひとみは幼児誘拐事件の謎を追うのだが……。

教え子を殺された男の、ゼロからの闘い 再開発、連続殺人に揺れる港町に漂う孤独と絆。苦みを知る心に響くストレートな感動。

長野県の旧家を襲った怪異。主の久我沼羊太郎が犬のように月に向かって吠え、息子の嫁にまでのしかかるようになった。

十年前に解散した女性三人組アイドル・トライスター。彼女たちが所属していた事務所の元社長・折野が他殺死体で見つかった。

「黄金郷ヒライズミ」の地図を入手したシュリーマンは、一攫千金と名声獲得の野望を抱き来日。

関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。

あいつの人生が終わり、僕たちの長い旅が始まった。

盲目の美女ロザリンドとのロマンスを描いた表題作他、全十編の最新小説集。

壇ノ浦で平家滅亡の宿願を果たした源義経だったが、かえって政局は緊迫の度を増す。天下創建へと一気に傾く時流を掴んだ頼朝。

K省官僚の合田仙一が、深夜帰宅途中に襲撃され、意識不明の重体に。

心に疵を抱えた人々を、「おりき」が温かく迎える。

単純な殺人事件に思えた。包丁で刺された男性は死亡し、容疑者の女は自供をしている。

深川で放蕩三昧の日々を送る南町奉行所見習い同心八巻卯之吉が、突如同心として目覚める。

宝生邸に眠る秘宝が怪盗に狙われる?体中から装飾品を奪われた女性の変死体発見?続々と発生する難事件に、麗子ピンチ…しかしながら「お嬢様は無駄にディナーをお召し上がりになっていらっしゃいます」影山の毒舌と推理は絶好調!そして、ラストシーンでは麗子と影山、風祭の

養女にしたお美濃の二十歳の祝いに振袖を、と考えた岡っ引きの友七親分と古手屋を営む女房・お文。

最終シークエンスが発動!?UFOカルト集団に拉致された地球外知的生命体!?地球は監視されている。

鍵穴の奥で起こった惨劇。

慶長十九年、高野山のふもと九度山村では、豊臣の援軍要請に応じた真田幸村が打倒徳川を目指し十勇士たちと大坂へ旅立とうとしていた。

高校時代「ルピナス探偵団」と称して様々な謎解きに関わった三人の少女と少年一人。

ひたすらに激化していく、囚われの魔法少女たちによる生き残りゲーム。

双子の弟・真木現人は兄の夢人のことが嫌いだった。

北アルプス烏川渓谷の水力発電所職員が、幼い少女を保護した。

ノンフィクション作家の笹尾は、容疑者の視点で生々しく綴られた小説『堀田守男氏の手2』をきっかけに、北関東で起きた少女連続失踪事件を追いかけることに。

第10回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家の、シリーズ第2弾です。

旅の目当ての地である筑後久留米に到着した真田俊介一行、まずは名物のうどんに舌鼓を打つ。

警視庁捜査一課の美人刑事、今野真弓。そして夫の淳一も負けず劣らずいい男である。

「魔女の薬草」を探し求めていた生薬学者が失踪した。

長野県の旧家を襲った怪異。主の久我沼羊太郎が犬のように月に向かって吠え、息子の嫁にまでのしかかるようになった。

ある冬の日曜日。

神戸尊が早朝に発見した女性の遺体をきっかけに、警視庁と警察庁の対立が浮き彫りになっていく「予兆」、12年前に起きた悲愴な事故が、住宅街での爆破事件に繋がっていく「聖戦」、あるペンションに集まった人たちの真の目的を追い、密室で杉下右京の推理が繰り広げられる「

黒猫の渡仏から半年。付き人はポオをテーマに博士論文に挑むが、つい黒猫のことを考えてしまう。

完全犯罪テクを磨く高校生たちが世間にはびこる悪を討つ―それが醍葉学園“ゼロ年代探偵小説研究部”の裏活動。

池井戸花しす、28歳。職業はAVへのモザイクがけ。

『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ。大人気の妖狐オサキ・シリーズ最新刊。

女と付き合うと泥沼にはまる「マイナスの女好き」の元刑事・甲賀。

ショート・ショート・アンソロジーの決定版、書き下ろし文庫2冊同時刊行!!『このミス』大賞・日ラブ大賞・『このラノ』大賞作家総勢49名が描く、ひと駅の間に起こる様々なストーリー。

年輩の男性と若い女が乗った乗用車が陸橋の橋脚に激突、二人とも死亡した。

ショートショート・アンソロジーの決定版、書き下ろし文庫2冊同時刊行!!『このミス』大賞・日ラブ大賞・『このラノ』大賞作家総勢49名が描く、ひと駅の間に起こる様々なストーリー。

選挙に出馬する義弟の不透明な資金三千万円を持ち逃げした木谷省吾。

金貸しの老婆を絞殺し、百五十両を奪った廉で六角牢屋敷に送られた多吉。

若き歴史研究家の月村弘平は、雑誌の取材のために訪れた箱根の旧街道で、女装をした中年男性の死体を発見。

人生、まだ、続いていくから。裏稼業コンビ「溝口」と「岡田」をめぐる全五章。

学生時代以来のエレキギターを再開した中年サラリーマンの巧也。

姪の千代と和久井刑事をどうしても結びつけたい志垣警部は、お見合い計画を強行した。

遠藤慶太は30歳。大航ツーリスト成田空港所に赴任して二年目を迎えた。

他人の背中にその人の「幸福度」が見えてしまう。本の背を指でなぞっただけで中身を記憶してしまう。

ハチベエが市会議員に立候補?花山第二小のクラスメイトたちが後援会を結成。

八田泳、高校一年生。そこそこ裕福でいわゆる幸せな家庭の息子。

かつて辰史も在籍していた大学の周辺で、連続通り魔事件が起きていた。

名作「赤いペンキを買つた女」から戦後の「後家横丁の事件」まで錯覚の詩人による全創作を収録。

この世の終わりに踊る時も、きっと私を見ていてね。ダンサーの幸福は、踊れること。

リストラにあってしまった四十歳の三橋智春は、真夜中の公園で途方に暮れていた。すると突然、昔の部下・宮田早千子が現われた。

昭和も残り少なくなった、ある夏。

中古車店に毎晩クレームをつけに通う3人組、麻雀に明け暮れるしがないサラリーマン、パチンコで時間をつぶす失業保険受給中の女、寺への寄進に文句たらたらの檀家たち―。

「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。

虚実は綯い交ぜになって物語になる。視界が歪み、記憶が混濁し、暗闇が臭いたち、眩暈をよぶ。

ヨマブリと胡弓の響き、願いを叶えてくれる魔物、ニョラの棲む洞窟、林の奥の小さなパーラー、深夜に走るお化け電車、祭りの夜の不吉な予言、転生を繰り返す少女フーイーが見た島の歴史と運命とは―。

完璧のはずだった。

クリスマス前夜の「一家四人殺し」―数多の痕跡を残しながら、逃走する犯人たち。

「私たち一人一人にとって、世界を埋めるものは多かれ少なかれ異物なのだ」刻一刻と姿を変えていく殺戮の夜の相貌。

紀元前3世紀、戦国時代末期の中国。

守護代本家の被官でありながら尾張統一の野望を抱く織田信秀。その寵愛を一身に受け、嫡男信長は武芸に秀でた青年へと成長する。

父・信秀の急逝により織田弾正忠家を継いだ信長。

全10作完結の〈革命小説〉シリーズ、遂に最終章! 三人の日本人が取り憑かれた妄想とも呼べる「愛国の病」。

屏風のぞきが行方不明になり、悲嘆にくれる若だんな。

100年先を見据えて作業をしている、神去村の林業の現場。

坊城桜子を伴って京を目指す総兵衛一行が鳶沢村に逗留中、薩摩の密偵が捕らえられた。

魔王伝説、美少女連続失踪事件、浮遊する冷凍モンスター、魔王を奉じる古代宗教、回廊図書館と伝道の書…。

大学生の朝倉僚は、目を覚ますと知らない場所に閉じ込められていた。

散歩中に拾った、自分と同じ機種の携帯電話。

愛も夢も奪われた。残されたものは、生きのびる意志だけだった。