機動捜査隊・浅草日本堤分駐所のベテラン辰見悟郎は相棒の新米刑事・小沼を残し、管轄外の火葬場にいた。

「オリジナル全国湯けむりかるた」創作コンテストに応募した警視庁捜査一課、志垣警部と和久井刑事の珍コンビ。

私立高校・山瀬学園で悪質ないたずら事件が発生する。女性教師の惨殺死体を描いた油絵が、廊下に飾られたのだ。

高級フランス料理店から、まるで心当りのないディナーの招待を受けた宇野警部と恋人の夕子。

古い井戸から溢れだす水は“雁木亭”前の小路を水路に変え、月光に照らされ小舟が漕ぎ来る。

岡倉先生は、いはゆる筆を持たない芸術家でありました―。近代日本美術の父・岡倉天心の直筆画が発見されたという。

弟を普通の人間にしていただきたいのです…。鳴神真人に害を為す者が事故にあうのは、自分たちが鳴神素十の子であるから。

結婚して間もない七川小春は、勤めていたブラック企業を辞職した。

コメディ映画だけが救いのマッサージ師・金子堅三は、客として出会った映画監督・海馬五郎に「弟子入り」することに。

中2の太刀川照音は、いじめられる苦しみを「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねた。

就職先を3カ月で辞めて以来、自堕落気侭に親の臑を齧って暮らす“甘ったれ”25歳が、母親の病を機に一念発起。

2030年9月16日午前6時19分。

2030年9月16日午前6時19分。

秋雨が十日以上も降り続き、食べ物にも事欠く者が出始めた新兵衛長屋では、住人総出の炊き出しが計画された。

雄渾な自然描写とアリバイ・トリック。日本のクロフツと目された戦前本格派の雄による短編を初集成。

火勢が迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった曰くつきの重罪人―繁松・お仙・七之丞。

胸に包丁が刺さったまま捨てられていた雛人形、胸に包丁の刺さった黒留袖の老婦人の遺体、雛人形製作会社の女性事務員の轢き逃げ事件…。

愛なのか、狂気なのか―。女性エッセイストが絶賛したことを機に、一躍脚光を浴びた知られざる天才画家。

原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。

不老不死が実現した社会。

ヒトラーとスターリンの悪魔の盟約から逃れるため、ポーランドを離れ神戸に辿り着いたユダヤ人少年。

“影”本郷康秀を誅殺した総兵衛一行は、上野、越後、越中を経て盛夏の加賀に入った。

元・戦闘機P(ファイターパイロット・29歳)meetsどん詰まりの美人テレビD(ディレクター)。

古手問屋の隠居・九郎右衛門は妻のお民を亡くして以来、生きる張り合いをなくしていた。

「こういうものを描くために作家をやっているんだろう」--上遠野浩平 「ブギーポップ」、「事件」シリーズ、『私と悪魔の100の問答』の人気作家が渾身の力で描く「戦い」と「恋」の物語！ 裏から世界を支配する「統和機構」が製造した戦闘用合成人間の琥依。

飢えとマラリア、過酷な山越えのための想像を絶する疲労の中、困難な道を進む兵隊たち。摩耗する心と体。

一人旅中の三浦あや子は田沢湖でベンツに乗った実業家・田代に声をかけられる。

穂村チカは、憧れの草壁先生の指導のもと、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見る高校2年生。

オゾンホールの拡大を食い止めるために、女性科学者テレサが開発した化学物質ウェアジゾン。

川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。

一隻の船が無人の惑星に漂着したことからドラマは始まった。

ロンドン警視庁も頼りにする名探偵シャーロック・ホームズの武器は、聡明な頭脳とベイカー街少年探偵団!器用な手先や変装などそれぞれの特技を駆使し、少年たちは難事件に挑むホームズを助けていく。

暗殺集団“ヴォールク”を殱滅させるべく、傭兵・藤堂浩志は決死のチームで敵の本拠地があるモスクワを目指す。

ゴールデンウイーク明けの5月7日、廻谷千瀬は久しぶりに学校へ行こうとしていた。

愛と罪の赦しにせまった感動巨編、完結。 大学生になった陽子は偶然実の弟・達哉に出会い、実母・恵子のことを知る。

自殺を図った陽子は、命は助かったものの、自分が不倫の末の子として生まれたことを知り逆に苦悩が深まる。

紅葉の美しい京都、旅行作家の茶屋次郎は取材のため、東福寺を訪れた。

浜松西高校化学部部長・浅倉泉の人生の目標は“努力しないで生きること”。

ドラッグとセックスに溺れ「沈没」した貧乏旅行者に愛用されているバンコクの安宿、ミカドホテル。

二十年前に両親を殺されて以来、世捨て人のように生きてきた真野。

「殺人者の息子」という宿命を背負いながら弁護士となった川上は、かつての父親同様に死刑判決を頑なに望む被告の弁護を手伝うことに。

クロロックの奢りで食事をしていたエリカたち3人組は、追突事故を目撃した。

見られた者が鬼になる――。精神科医・天野不巳彦が遭遇した４つの怪しい物語。

鎌倉時代の男女が織り成す壮大な物語 自由な生を謳歌する傀儡女。復讐のために鎌倉を目指す武者。

突然崩壊した校舎に残された生徒達に救いの手は…! ? 『屋上ミサイル』の「このミス」大賞作家が極限状況の青春を描く感動のミステリー。

明治三九年、台湾原住民の査察を終え、郷里の遠野に戻っていた人類学者・伊能嘉矩は、天ヶ森近くの熊野神社で、マラリヤの発作を起こして倒れる。

高知・海晃学院高校は野球の名門校として知られ、三年生のピッチャー・高橋武蔵はマスコミからも注目されていた。

片田舎で、特にやりたいこともなくて、成績もよくなくて、モテない高校生。

バブル期に大銀行から出向し、専門商社社長になった高卒の男。その城に居座るには結果を出し続けるしかなかった。

私立探偵・法間謙一。人呼んでホウカン探偵。

盗犯を担当する警視庁捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、その部下で、捜査一課に憧れを抱きつつも萩尾を慕う女性刑事・秋穂が強盗殺人事件の捜査で奮闘する長編警察小説。

父親の秘密を見つけた女子高生の日記「トロフィー」、母の死を引きずる43歳独身男性の日記「道化師」、姉妹で同居している結婚を控えた姉の日記「サムシング・ブルー」、熟年夫婦の日常を記した夫の日記「夫婦」。

全焼したアパートから1体の焼死体が発見され、放火殺人事件として捜査が開始された。

謎解き専門の探偵社。所長の古谷と助手の井上が持ち込まれる軽い謎から、奇怪な謎まで鮮やかに解き明かすシリーズ第二弾。

二十三歳の美術教師・岡里菜は、初めて受け持った中学校で耳にするはずのない声を聞く。

隣国を次々に従え、世界帝国への道をひた走る隋帝国。その矛先は琉球、そして朝鮮半島へと向けられた。

プロをめざすバンドマン・柏原省吾はある日、恋人の美月から別れ話を切り出されてしまう。

北町奉行所定廻り同心・井原伊十郎に、上役から縁談話が持ち込まれた。

夜鷹稼業のおてつは、今は別に生活をおくる事となった我が子・貞吉と暮らす為に、必死に金を貯めていた。

大人気シリーズ最新刊が文庫書下ろしで登場。

あの殺人ゲームが帰ってきた。ネット上で繰り広げられる奇妙な推理合戦。

「奇跡は起こるよ」 夜空を見上げると一面の花。地面には屍体の山。

史上初!五篇すべて芥川賞候補作!怒り、悲しみ、喜び、涙する。ここに舞城文学のすべてがある。

「孤独だからいいんだ。孤独だからこそ速くなれる」。

警視庁捜査一課の宇田川は現場で発砲されるが、突然現れた公安所属の同期の蘇我に救われる。

八月十五日、大江山捕虜収容所から、日系二世の通訳・木島が戦犯逮捕を恐れ逃走した。

「浮気相手に失恋したオトン慰安のため」、家族旅行に出発した斧田家。

1986年10月に起きた“六軒島大量殺人事件”。

白昼堂々、議員会館から盗み出された闇献金一億円。犯人は伝説の極道、“人斬り秀”こと花田秀次。

江戸の下屋敷におわす藩主の愛妾和泉ノ方。閉ざされた書物蔵で御広敷番が絶命した。

探偵チーム「KZ」のリーダーの若武がブチあげたこの夏の目標は、ずばり、海外遠征をし、世界的に認められること!海外なんてゼッタイ無理!と思った彩でしたが、若武の天才的な策略のおかげでフランス行きが実現。

生きているだけ。ただ、生きているだけで負い切れぬ罪障が積み重なっていく。

明日から夏休み。だが、玉木リカの気持ちは晴れない。

日頃から反目し合う二つの警察署、中央署と南支署。

香納諒一氏の人気警察小説「K・S・P(歌舞伎町特別分署)」シリーズの第4弾。銃撃戦、知能戦ともにパワーアップ。

深夜の公園、デートを楽しむ男女の眼前に瀕死の女性が空から降って来た!「アクマ」と呟き、間もなく女性は死亡。

五輪を目指した石本はある事件をきっかけに公安警察“さくら銃殺隊”の狙撃手へと変貌していく。

スーパー雷鳥の車内で毒死した男から、復讐の依頼状とともに、自分の命を狙う疑いのある者のリストと資金を託された商社マン…。

マイホームに恵まれた平均社員・石坂隆一の人生は愛猫・ミーを毒殺されて一変する!家庭の崩壊、家族や隣人の喪失、会社の倒産―不幸のどん底から亡き母の声に導かれて「人生再スタートライン」にタイムスリップ。

敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、なにもかも失い、残ったのは借金のみ。

敗戦後、日本の石油エネルギーを牛耳ったのは、巨大国際石油資本「メジャー」たちだった。

姫川班が捜査に加わったチンピラ惨殺事件。

神奈川県内で発生した警官射殺事件。被害者も、容疑者も同じ神奈川県警捜査四課所属。

カフェ“こむぎ”は、早朝オープンの人気店だ。

八代将軍となった徳川吉宗の登用で御広敷用人となった水城聡四郎。

香織が14歳の時に、母親は男と心中すると手紙を残して失踪した。2年が経ち、父親は再婚相手の涼子を紹介する。

私立探偵の橋本は長谷部徳子の依頼を受け、娘かおりの恋人で失踪した河西弘に手紙を渡すため城埼に向かった。

悪徳刑事、禿鷹は死んだはずだった。

隣接する老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」は、理事長の思いつきで、相互交流を開始する。

読者を驚かせ、喜ばせるのが大好きな、読み巧者の北村薫さん。

古代史の造詣を巧みに駆使した表題作「火神被殺」、「神の里事件」。

三十路を過ぎて定職につけずにいる「おれ」こと猿渡が、小説家の「伯爵」と意気投合するに至った理由は、豆腐。

作家として歩み始めたものの、相も変わらず貧困と怪異から手招かれてばかりの「おれ」こと猿渡。これは酔夢か現か。

さらば猿渡。少年の飼い猫は、見る者に運命を知らせる眼を持つ。

盲目の琵琶法師、蝉丸は美しくも怖ろしい女に取り憑かれていた。

「圭寿、死ね」。江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣に、闇から男が襲いかかった。

『相手の心を読む』ミニッツ能力者・相上櫻の前に難敵が現れた。『常に勝負に勝つ』という神のような少年・守垣内明芳。

大嶺醍哉が手にした箱は“罪と罰と罪の影”。

人間・歌麿の意外な一面を浮き彫りにする 好色漢の代名詞とされる稀代の浮世絵師・歌麿には愛妻家の一面もあった。