助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

結婚おめでとう。大学時代、新婦とは一番の親友だった。

色とりどりの恐怖をどうぞ召し上がれ。あのとき、目をそらしていたら。

自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚に怯えながらも、息子・航太への愛情が深まる。

大切な人を殺された者は言う。「犯罪者に復讐してやりたい」と。

平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家…きっかけはほんの些細な秘密だった。

パワハラ上司の不正の証拠を掴みたい先輩社員康子とその片棒を担ぐハメになってしまった新入社員の松尾。

盲目の少女はなぜ二度も誘拐されたのか。

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

公演直前に姿を消したダンサー。 美しき画家の弟。

わたしたちは永遠の共犯者。二度と離れることはない―(「Partners in Crime」)。

男はなぜ、罪を重ねるのか? 涙腺崩壊必至! 心奪われる入魂のミステリ。 片桐達夫、五十九歳。

ドミトリータイプ、キッチン、バス、トイレ共同、敷金礼金なし、保証人不要、性別および年齢制限なし。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

二日酔いで目覚めた朝、寝室の床に見覚えのない女の死体があった。玄関には鍵がかかっている。

囲碁界では有名な老舗旅館で発生した怪死事件。

たった一度の人生、失敗したくない。そう願ってきたのに「成功」できていない落合美緒。

大学病院で激務に耐えている平良祐介は、医局の最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示される。

仕事がしたい。なのに、あの男は“私の家”に帰ってきて偉そうに「夕飯」だの「掃除」だの命令する…。

公園から忽然と姿を消した三歳の琴美。両親は必死に捜すが、一向に見つからない。

江戸川乱歩賞作家による五つの警察連作小説。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。

聖女伝説が伝わる里で行われた婚礼の場で、同じ盃を回し飲みした出席者のうち、毒死した者と何事もなく助かった者が交互に出る「飛び石殺人」が発生。

全身に“顔”が発症する奇病“人瘤病”が蔓延した日本。

1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。

巣鴨の路地裏にひっそり佇む、遺影専門の写真館。祖母の奇妙な遺言が波紋を呼ぶ(「一つ目の遺言状」)。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

ラスト、せつなさ迫るミステリー 「知ってる? 川上さん、親に殺されたらしいよ」僕が通う小学校で広がった、少女の死の噂話。

「小国ナスミ、享年43。」宿り、去って、やがてまたやって来る―感動と祝福の物語。

あの手の指す方へ行けば間違いないと思っていた―― 1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

兄が死んで、私が生まれた。一歳の誕生日。

恋のライバルは草でした(マジ)。洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。

離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。

俺はなぜ、もっと早く引き返さなかったのかー。

ここは夢が生まれる場所。 華やかなる“社交の殿堂"。

愛したはずの夫は、まったくの別人であった。 「マチネの終わりに」から2年。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者―稀代の毒婦、佐竹純子。

大森署管内で女性が姿を消した。その後、交際相手とみられる男が殺害される。

田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。

世紀の奇書『熱帯』に惹かれ、秘密を解き明かさんと集まった“学団”によるソウダイなる追跡劇。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

内見したマンションはおしゃれな街のおしゃれな造り、環境も間取りも条件も申し分ない。

空が色をなくした冬の北海道・江別。

僕たちは双子で、僕たちは不運で、 だけど僕たちは、手強い 双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語 常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。

長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めずに特別養子縁組という手段を選んだ夫婦。

実力はあるが作品が売れていない悩みを抱える作家・佐古珠美はかつて、ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

1994年、現職の検察官が殺人犯として逮捕され、死刑判決を受けた―2015年、大学生の石黒洋平は、母が遺した写真から実の父がその死刑囚・赤嶺信勝であることを知ってしまう。

獣医の手島伯朗のもとにかかってきた、弟の妻・矢神楓からの電話。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。