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(短編集)
許されようとは思いません
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許されようとは思いませんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 1~20 1/3ページ
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読んでいてすごく身近にありうる話で、どこかひとごとの様な、誰か知っている人の話をコッソリと『こんなことがあったんだって…』『えー…!そうなの?!それでそれで??』と、噂話をしているかのような距離感の短編集でした。 でも、どのお話も読み進めているうちに、なんとなく目の前で実際に起きているかのような妙なリアリティを感じて、なんとも言えない、まるで自分ごとのような重みや胸の締め付けを感じました。 あーあたし自身の話じゃなくてよかったー… という感じ。 そしてどの人も許されようとしていない、その理由がちゃんとあるところも、いいんだか悪いんだかは置いておいて、感じられました。 忙しくて間隔をあけてしまいながら読了を迎えたので、ちゃんと、もう一回読んでみようかな! | ||||
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全体的に自分は好きになれなかった。 作者の罠にまんまと掛かった話も嬉々として読み返すと微妙。「読み返すと見方が変わる」じゃなくて「読み返しても見方が変わらない」からずるい書き方をしていると感じたし、その心理描写ほんまか?と思った。 | ||||
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芦沢央の短編集『許されようとは思いません』は、読者を引き込む巧妙なミステリーが詰まった一冊。 この作品は、5つの短編から構成されており、それぞれが人間の心の闇を鋭く描き出している。 まず、表題作「許されようとは思いません」は、村八分の恐怖と人間の暗い情念を描いた作品。 主人公が一つの誤りから悪夢のような事態に陥る様子は、読者に強烈なインパクトを与える。 最後のどんでん返しは、まさに息を呑む展開で、読後に深い余韻を残す。 「目撃者はいなかった」では、営業成績を大きく上げた主人公が、誤受注に気づいた瞬間からの恐怖を描いている。 緊張感が途切れることなく続き、ラストの二行で胸を突かれるような衝撃を受ける。 「ありがとう、ばあば」は、祖母との関係を描いた感動的な作品だが、その裏には深い悲しみと後悔が隠されている。 読者は、主人公の心の葛藤に共感しつつ、最後に訪れる感動に涙するかも。 「絵の中の男」は、画家とその作品にまつわるミステリー。 第一の傍点で明らかになる異様な真実に、読者はぞくりとさせられる。 作品全体を通して漂う不気味な雰囲気が、読者を引き込んで離さない。 「姉のように」は、姉の逮捕に混乱する主婦の物語。 じわじわと迫り来る恐怖と、主人公の心の闇が描かれており、読者はその心理描写に圧倒される。 まとめると、芦沢央の筆致は非常に緻密で、どんでん返しの巧妙さが際立っている。 人間の心の闇を描くことに長けた彼の作品は、読者に深い印象を与える。 『許されようとは思いません』は、ミステリー好きにはたまらない一冊であり、読後に心に残る余韻を楽しむ?ことができる。 | ||||
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後味が悪すぎました。特に子どもが不幸な目にあう話しは耐え難い。表題作が唯一の救いだった。 | ||||
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人の心の暗部を見つめ、えぐり出すかのような短篇が五つ。イヤな汗が背中を伝うような肌寒さを覚えつつ、ぞくぞくする気持ちで頁をめくってました。 一等強烈なインパクトを受けたのは、最後に置かれた表題作「許されようとは思いません」でした。 「村八分て、本当にヤなことするよな。虫酸(むしず)が走るわ」と憤慨しながら読んでたのですが、話の最後のほうに来て、そこまで人を追い詰める酷(むご)い仕打ちと、そんなにも暗い情念を抱くよりほかなかった人物の思いに触れて、打ちのめされましたわ。 一つのごまかしが悪いほうへ悪いほうへと転がっていき、悪夢のような事態に直面する主人公。その恐怖に、私も冷や汗をかかされた「目撃者はいなかった」。 ラスト二行の台詞に、ぐさりと胸を突かれた「ありがとう、ばあば」。 第一の傍点(ぼうてん)のくだりで明らかになる、転倒した思いの異様さにぞくりとした「絵の中の男」。 じわじわと泥沼にはまっていくかのような、ある人物の疎外感、強迫観念、被害妄想じみた思いに、ぞわぞわと肌が粟立(あわだ)つ恐怖を覚えた「姉のように」。 いやあ、どれも心理的にぐさぐさ来る短篇ばかりで、心臓に悪かったっすね。読んでるあいだ、血圧がだいぶ上がってたんじゃないかなあ。 誰にでも身に覚えのある人間の心の〝黒い闇〟〝暗い情念〟が、まるで黒曜石(こくようせき)みたく結晶化したみたいな短篇集。 いやあ、怖かったっすね。 | ||||
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巧みな伏線と予想外の真相。5編どれもがイヤミス感満載かつ、スリラー、サスペンス、ミステリと趣もそれぞれに、一気に読ませます。文庫版の最後に配置されている表題作のタイトルの意味と、それに反して(?)読後感が良かったのがこの著者にしては意外といえば失礼でしょうか(笑)でもやはりベストは解説でも傑作と言及されている「姉のように」かな。思わず最初から読み返してしまいました。 | ||||
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なかなか、先に読み進めることができず、途中で挫折しました。年末に再度チャレンジですね。 | ||||
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重すぎる。短編集なのに、途中で次の話を読み進めるのやめようかと思いました。 とりあえず最後まで読みましたが… | ||||
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最近気に入っている芦沢央の旧作短編集。5編のミステリーを収めている。 彼女が「イヤミスの作家」として認識されていると知って、ちょっと驚いた。私自身はこれまでそんな印象を受けなかったから。 ただ、本書の5編はたしかにイヤミスかもしれない。児童虐待問題をミステリー仕立てで扱った「姉のように」や、子役の世界が舞台の「ありがとう、ばあば」あたりはとくに。 イヤミスというより、「芦沢央の小説は純文学的ミステリー」というのが、私の印象だ。 「姉のように」も「ありがとう、ばあば」も、書き方をチューニングすれば純文学になり得るだろう。 解説の池上冬樹は、「姉のように」を「五篇の中でいちばんの傑作」としている。が、私はそう思わなかった。この作品のどんでん返しは、ややミスリーディングでアンフェアだと感じたから。 私はむしろ、芥川龍之介の「地獄変」を現代ミステリーに置き換えたような「絵の中の男」こそ、いちばんの傑作だと思った。まあ、好みの違いだろうが。 | ||||
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日のないところに煙は がとても面白かったので作家買いしようと今作を選びました。最近読んだミステリーの中でも最高の当たりだったと思います。 | ||||
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人間って本当こわいなってゾゾゾとするお話ばかりでした。ミステリとして読むとさほどですが生きてる人間によるホラーというか気持ち悪さが詰まっていて個人的には 火のない所に煙は より好き。 気持ち悪くて恐ろしい。 読むのに苦しくなるようなお話も多かったです。 | ||||
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悪いレビューが目立ったけど、短くまとまっていて読みやすかった。最後の田舎の話が良かった。 ミステリとして過剰に期待せず、軽いどんでん返しのある不思議な話と思った方がいい。 | ||||
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ずっと読みたかった | ||||
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「目撃者はいなかった」は、交通事故の目撃者となってしまった主人公の、目撃したことを証言できないジレンマをテーマとする作品。「ありがとう、ばあば」は子役をしている孫娘の「本心」を巡る物語。「絵の中の男」は、どうもどこかで読んだような気がすると思いつつ読み進めてゆくと、作中で芥川龍之介「地獄変」について言及される。とすればこれは芦沢版「地獄変」。そして「姉のように」は子育てに追われる主人公の、「そこ」に到るまで執拗に追い詰められて行く様子が息苦しいほどの圧力で綴られる上に、結末において一つの「仕掛け」にも驚くこととなる本書随一の傑作。表題作「許されようとは思いません」は、田舎の村八分という因習を背景にした、「私」の祖母の物語。なぜ「許されようとは思」わなかったのかが、思いがけない角度から明らかにされる、これも傑作。いや本書収録の五編はどれも傑作なのだが、秀逸なのは最後の二編だと思う。 | ||||
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内容が面白く一気読みしました | ||||
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面白い | ||||
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というレビューがありましたが、単行本のカバー裏は真っ白でした。未確認ですが、文庫本のみのオマケなんでしょうね?映画化された作品もある近年有名な作家さんのイヤミスなお話の短編集ということで、中古ではありますが表紙がよかったので購入。他者レビューによると、帯に「大どんでん返し!」「結末を予測できない」「新時代到来を告げる驚愕の暗黒ミステリ」と書いてあったそうですが、そこまでいいますか?と信じられない思いです。あくまでも皆川博子や赤江獏等を愛読する私の感想ですが。 文庫本の掲載順は、①「目撃者はいなかった」②「ありがとう、ばあば」③「絵の中の男」④「姉のように」⑤「許されようとは思いません」となっているようです。単行本は①「許されようとは思いません」②「目撃者はいなかった」③「ありがとう、ばあば」④「姉のように」⑤「絵の中の男」と、文庫化に際して入れ替えされているようです。通読した感じでは妥当だと感じました。作品の出来は①がよろしく、読むのに流れの良い順番に変更されています。単行本の表紙カバーで期待したイメージとは違い浅めのお話が多く、一貫したテーマもなく、千早茜の短編集のように全体が繋がっていることもないので、それぞれひとつずつ空いた時間にそこそこ嫌なお話を読みたいと思ったときには、よさげなかなとは思いました。それぞれの作品は50頁ぐらいで読み終えやすいし、最後にオチもある。残念ながら、この本から入った自分は作家の別作品に興味が広がることはありませんでした。 | ||||
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1番初めのお話は自分にとって面白かったです。 他も、その調子で進められるのかと期待したけど、残念だった。 | ||||
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一から読み直して「これだ」と確信。 個人的には「許されようとは思いません」が一番笑えます。 祖母が何かに巻き込まれていたが、最後にその原因が明らかになった。 | ||||
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世にも奇妙な〜風なお話集。 平和ボケしちゃったから、たまには息苦しくなりたいな〜 と思っている人がいたら?おすすめ。 世の中そんなに怖い人や邪悪な人ばかりだろうか? むしろそういう部分を好んで味わっているのかもしれない(主人公も、作者も) 考えている部分が多くて、ドラマ的にはなかなかすすまない。 どれも重くてイヤーな気もちになる。 読みながら「あと何ページ読めば終わるのかなあ」と斜め読みした。 どんでん返しは、ナイ。 | ||||
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