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(短編集)

許されようとは思いません



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【この小説が収録されている参考書籍】
許されようとは思いません
許されようとは思いません

許されようとは思いませんの評価: 3.57/5点 レビュー 58件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 1~20 1/2ページ
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No.34:
(4pt)

どれもこれも

読んでいてすごく身近にありうる話で、どこかひとごとの様な、誰か知っている人の話をコッソリと『こんなことがあったんだって…』『えー…!そうなの?!それでそれで??』と、噂話をしているかのような距離感の短編集でした。
でも、どのお話も読み進めているうちに、なんとなく目の前で実際に起きているかのような妙なリアリティを感じて、なんとも言えない、まるで自分ごとのような重みや胸の締め付けを感じました。
あーあたし自身の話じゃなくてよかったー…
という感じ。
そしてどの人も許されようとしていない、その理由がちゃんとあるところも、いいんだか悪いんだかは置いておいて、感じられました。

忙しくて間隔をあけてしまいながら読了を迎えたので、ちゃんと、もう一回読んでみようかな!
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.33:
(4pt)

人間の心の闇を鋭く描く、傑作短編集

芦沢央の短編集『許されようとは思いません』は、読者を引き込む巧妙なミステリーが詰まった一冊。

この作品は、5つの短編から構成されており、それぞれが人間の心の闇を鋭く描き出している。

まず、表題作「許されようとは思いません」は、村八分の恐怖と人間の暗い情念を描いた作品。

主人公が一つの誤りから悪夢のような事態に陥る様子は、読者に強烈なインパクトを与える。

最後のどんでん返しは、まさに息を呑む展開で、読後に深い余韻を残す。

「目撃者はいなかった」では、営業成績を大きく上げた主人公が、誤受注に気づいた瞬間からの恐怖を描いている。

緊張感が途切れることなく続き、ラストの二行で胸を突かれるような衝撃を受ける。

「ありがとう、ばあば」は、祖母との関係を描いた感動的な作品だが、その裏には深い悲しみと後悔が隠されている。

読者は、主人公の心の葛藤に共感しつつ、最後に訪れる感動に涙するかも。

「絵の中の男」は、画家とその作品にまつわるミステリー。

第一の傍点で明らかになる異様な真実に、読者はぞくりとさせられる。

作品全体を通して漂う不気味な雰囲気が、読者を引き込んで離さない。

「姉のように」は、姉の逮捕に混乱する主婦の物語。

じわじわと迫り来る恐怖と、主人公の心の闇が描かれており、読者はその心理描写に圧倒される。

まとめると、芦沢央の筆致は非常に緻密で、どんでん返しの巧妙さが際立っている。

人間の心の闇を描くことに長けた彼の作品は、読者に深い印象を与える。

『許されようとは思いません』は、ミステリー好きにはたまらない一冊であり、読後に心に残る余韻を楽しむ?ことができる。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.32:
(4pt)

技巧は素晴らしいけど

後味が悪すぎました。特に子どもが不幸な目にあう話しは耐え難い。表題作が唯一の救いだった。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.31:
(5pt)

人間の心の〝黒い闇〟〝暗い情念〟が結晶化したみたいな短篇集。いやあ、ぞくぞくしましたわ。

人の心の暗部を見つめ、えぐり出すかのような短篇が五つ。イヤな汗が背中を伝うような肌寒さを覚えつつ、ぞくぞくする気持ちで頁をめくってました。

一等強烈なインパクトを受けたのは、最後に置かれた表題作「許されようとは思いません」でした。
「村八分て、本当にヤなことするよな。虫酸(むしず)が走るわ」と憤慨しながら読んでたのですが、話の最後のほうに来て、そこまで人を追い詰める酷(むご)い仕打ちと、そんなにも暗い情念を抱くよりほかなかった人物の思いに触れて、打ちのめされましたわ。

一つのごまかしが悪いほうへ悪いほうへと転がっていき、悪夢のような事態に直面する主人公。その恐怖に、私も冷や汗をかかされた「目撃者はいなかった」。
ラスト二行の台詞に、ぐさりと胸を突かれた「ありがとう、ばあば」。
第一の傍点(ぼうてん)のくだりで明らかになる、転倒した思いの異様さにぞくりとした「絵の中の男」。
じわじわと泥沼にはまっていくかのような、ある人物の疎外感、強迫観念、被害妄想じみた思いに、ぞわぞわと肌が粟立(あわだ)つ恐怖を覚えた「姉のように」。
いやあ、どれも心理的にぐさぐさ来る短篇ばかりで、心臓に悪かったっすね。読んでるあいだ、血圧がだいぶ上がってたんじゃないかなあ。

誰にでも身に覚えのある人間の心の〝黒い闇〟〝暗い情念〟が、まるで黒曜石(こくようせき)みたく結晶化したみたいな短篇集。
いやあ、怖かったっすね。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.30:
(4pt)

イヤミスというより「純文学的ミステリー」

最近気に入っている芦沢央の旧作短編集。5編のミステリーを収めている。

彼女が「イヤミスの作家」として認識されていると知って、ちょっと驚いた。私自身はこれまでそんな印象を受けなかったから。

ただ、本書の5編はたしかにイヤミスかもしれない。児童虐待問題をミステリー仕立てで扱った「姉のように」や、子役の世界が舞台の「ありがとう、ばあば」あたりはとくに。

イヤミスというより、「芦沢央の小説は純文学的ミステリー」というのが、私の印象だ。
「姉のように」も「ありがとう、ばあば」も、書き方をチューニングすれば純文学になり得るだろう。

解説の池上冬樹は、「姉のように」を「五篇の中でいちばんの傑作」としている。が、私はそう思わなかった。この作品のどんでん返しは、ややミスリーディングでアンフェアだと感じたから。

私はむしろ、芥川龍之介の「地獄変」を現代ミステリーに置き換えたような「絵の中の男」こそ、いちばんの傑作だと思った。まあ、好みの違いだろうが。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.29:
(5pt)

すばらしい

日のないところに煙は がとても面白かったので作家買いしようと今作を選びました。最近読んだミステリーの中でも最高の当たりだったと思います。
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4101014310
No.28:
(5pt)

人間怖い

人間って本当こわいなってゾゾゾとするお話ばかりでした。ミステリとして読むとさほどですが生きてる人間によるホラーというか気持ち悪さが詰まっていて個人的には 火のない所に煙は より好き。
気持ち悪くて恐ろしい。
読むのに苦しくなるようなお話も多かったです。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.27:
(4pt)

読みやすい

悪いレビューが目立ったけど、短くまとまっていて読みやすかった。最後の田舎の話が良かった。
ミステリとして過剰に期待せず、軽いどんでん返しのある不思議な話と思った方がいい。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.26:
(5pt)

面白い

ずっと読みたかった
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.25:
(5pt)

優れた短編集。

「目撃者はいなかった」は、交通事故の目撃者となってしまった主人公の、目撃したことを証言できないジレンマをテーマとする作品。「ありがとう、ばあば」は子役をしている孫娘の「本心」を巡る物語。「絵の中の男」は、どうもどこかで読んだような気がすると思いつつ読み進めてゆくと、作中で芥川龍之介「地獄変」について言及される。とすればこれは芦沢版「地獄変」。そして「姉のように」は子育てに追われる主人公の、「そこ」に到るまで執拗に追い詰められて行く様子が息苦しいほどの圧力で綴られる上に、結末において一つの「仕掛け」にも驚くこととなる本書随一の傑作。表題作「許されようとは思いません」は、田舎の村八分という因習を背景にした、「私」の祖母の物語。なぜ「許されようとは思」わなかったのかが、思いがけない角度から明らかにされる、これも傑作。いや本書収録の五編はどれも傑作なのだが、秀逸なのは最後の二編だと思う。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.24:
(5pt)

一気読みです

内容が面白く一気読みしました
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.23:
(5pt)

面白い

面白い
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4101014310
No.22:
(5pt)

引き込まれました。

一気に読みました。
特にタイトルと同じ一編は、理解できる共感部分があります。
なんとも言えない気持ちになりました。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.21:
(5pt)

良い

いつ読んでも良い
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4101014310
No.20:
(5pt)

確かだと思っていた事が崩れ落ちていく感覚が味わえる本

レビュータイトルの意味でいうと、
「ありがとう、ばあば」
「姉のように」
がお気に入りです。

強いて言えば、どの話もオチまでが単調でやや長い印象で、その間に少し退屈してしまい、思ったよりも読むのに時間がかかりました。
良さが失われる気がするので、変えてほしいとまでは思いませんが。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.19:
(4pt)

すごく暗いですが

ミステリとして分類するなら、ホワイダニットもの、ということになるでしょうか。
彼または彼女は、なぜその犯行に及んだのか?
ただ、本作では、最後に名探偵が出てきて、犯行の動機を解き明かす、というような、普通のミステリの形をとっていません。
犯罪者がそれを行った心の奥の得体の知れないモノを、読者の前に効果的に開いて見せようとした結果、ミステリのような形になった、という印象です。

全5編からなる短編集です。
ひとつひとつが脂っこい料理のようです。
胃もたれします。
でもおいしいのも事実です。
ですから、少しずつ読んでいきました。
表題作と、ラストに置かれた「絵の中の男」のふたつが特に気に入りました。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.18:
(5pt)

なぜ評価が低い!?

なぜこんなに評価が低いか疑問です。物凄く面白くて天才だと思いました。他の人がなんと言おうとこの本は最高です!
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.17:
(5pt)

面白く読みました。

なかなか楽しめました。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.16:
(4pt)

ドキドキ

はらはらドキドキおもしろかったです。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310
No.15:
(5pt)

どれもハズレ無し

著者の本は「火のない~」読んでいますが、今回のはどれも秀逸で素晴らしい。

「動機が」とか「辻褄合わせ」なんて評価を見ますが、私には心当たりのある動機や展開ばかりで、「本当に追い詰められた人はこんなに視野が狭くなるものなの!」って叫びたくなりました。

一話目。仕事のミスを違う人物を演じても誤魔化そうとした、同じような経験がある私にはドキドキもの。陳腐に見えるかもしれないけど、もう切羽詰まったらこうなんのよ。ご都合主義な所があるかもしれないけど、人間だからこそおかしてしまう、
啓蒙的でサスペンス満載。

二話目。「え、そっちかーーーい!」ってやつ。これはオチが見事としか言えない。杏ちゃんの母親がデブの頃の写真を年賀状にしようとした(しかも数年前の写真を載せる?)理由は良くわからんが。

三話目。江戸川乱歩みたいな。ふんわりとした読後感。でも結構好きかも。

四話目。これは母親の心境やママ友との付き合い等、共感多々あり、涙ありです。旦那はいつも役立たず、トンチンカン。けどオチの姉の犯罪の種類は何となく分かった。けど姉の子供どうなった?全然出てこないけど…

表題作。結局お寺に納めるのか?気になった結末。村八分か…こう言う事本当にあるんだろうな~。人間って本当に根元はこういう汚いところ有るのよね。「許されようとは思いません」、こういう形でしか村の墓に入るのを拒否できなかった、っていうのは古い人間なら有りそう。殺人の動機おかしいって批判あるけど、私にはしっくり来た。堪忍袋の緒が切れたってやつ。終わりがないいじめ…黄泉の国でも…からの脱出かー。因みに仏の世界に行けば皆菩薩、優しくなってお互い敬い合う関係だから、嫌な人とお墓入ってもどうってことないと私は聞いてる。

文章が読みやすくって、それでいてチープさはない。お気に入りの作家になりそう。
許されようとは思いませんAmazon書評・レビュー:許されようとは思いませんより
4101014310

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