放射線科医・石原祥子のもとに搬送されてきた心筋梗塞の患者は、かつての恋人・羽根田医師の妻、緑だった。

鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。

動物診療所を営む獣医・遠野太一の幼なじみでペットショップを経営する小塚恭平が、自宅マンションでラッセルクサリヘビに噛まれて死んだ。

大正8年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに「三人書房」という古本屋を開く。

あの夜、わたしは出会ってしまった。ハナカマキリのような、獲物を求める恐ろしい女に。

日本第2位の高峰、北岳を舞台に山岳救助隊と山岳救助犬が駆ける！ 北岳にある白根御池小屋。

小雪の舞う札幌。ブラック企業勤めでボロボロのOL・あまねを救ったのは、超イケメンの和装男子――八束千秋だった。

黒人少年射殺事件を発端に、人種間の緊張が高まるLA近郊。韓国系アメリカ人のグレイスは両親が営む薬局で働いている。

生徒の悩みを解決に導く「迷わない子ひつじの会」。

幽霊が映っているシーンがあるといううわさで話題になっているのが、映画『吸血鬼』。

「…あたしね」「うん」「宇宙人みつけたの」「…」。男女の会話だけで構成される6篇の連作編篇集。

凄まじい怨念。仕返しのクモの巣は張られた。

「お遍路さん」を迎える場所として道後温泉にある架空の宿「さぎのや」。

ラグビーのFWをやっていた私にとって、かつてはグラウンドが男の戦場だった。

一葉(ひとは)には母と2人だけの秘密があった。正体不明の異形――「泣き女」が見えるのだ。

この街の大通りは、いつも光に満ち溢れている。

人類はついに過去への時間旅行を実現した。

ペンション「春風」のオーナー・晶子のもとに、21年前のクリスマスイヴに起きた医者一家虐殺事件の復讐予告が。

7年ぶりのシリーズ完全新作! 人の死なないK-POPミステリ。 閃きのヒロイン、浅倉絢奈が訪れたのは韓国はソウル。

人生や社会を豊かにすると喧伝するネットワークビジネス。ある日大学時代の友人から突然かかってきた電話で勧誘されたユウキ。

競馬写真家のジョージが交通事故で世を去った。

犯行計画を立てただけなのに……どこからともなく名探偵がやってきた?完全犯罪をもくろむ殺人者は、誰にも見破られぬように犯罪計画を立てた……はずだった。

25歳の誕生日にマンションから転落死した男性の額には、θという文字が書かれていた。

三島由紀夫邸を寸分違わず模倣した変奇な館に、運命を手繰り寄せられた男女。

三歳児が家族を、そして世界を変える!父は安月給のダメ社員、母は深刻なパチンコ依存症。シングルマザーの娘に登校拒否の息子。

「北海道行くべ!」―女性絡みのトラブルでチンピラから追われる無職のレンチは、会社を辞めたばかりのタカシと引きこもりのキノブーを強引に連れ出し、東北道を突っ走っていた。

教え子を殺された男の、ゼロからの闘い 再開発、連続殺人に揺れる港町に漂う孤独と絆。苦みを知る心に響くストレートな感動。

他人の見た光景が、あるきっかけで頭に浮かぶ能力をもつ神野亮司。

東京郊外の新興住宅地・中西市で相次ぐ奇怪な出来事。

ジャクソン・ポロック幻の傑作「ナンバー・ゼロ」のオークション開催が迫る香港。

武蔵野連続バラバラ殺人の顛末を描いた『魍魎の匣』が発表された。

少年名探偵と怪人どくろ男爵、時空を越えて対決す!「黄金夢幻城」を目指す少年名探偵の大冒険は、さまざまな物語世界を、そして時空を通り抜け、「現代」に蘇る。

“裏切り者を罠に掛けろ!”父親が遺した無念のメモを発見したエリザベスは、意志を変えて巨大企業集団の社長の椅子を継ぐ。

俺と敷島の二人で、どうにか成し遂げた『ゲームクリア』は、次なるステージのスタートでしかなかった。

数ヶ月前から『罪を犯す夢』を見るようになってしまった青年、嵐士(あらし)。

死刑制度が廃止された近未来の日本。

映画化もされた第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の多田と行天が帰ってきた!相変わらず、汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も引き受ける多田便利軒。

ここカスミシティでは、若者たちは株式会社のように自分をRELEASEという市場に上場し、時価が付けられる。

「小説の凄さ」を知りたいけれど、一体何から読めばいいのかわからない。

子どもの頃に読んだ童話や昔ばなしに、スクリーンに映し出される奔馬の姿に、『吾輩は猫である』のなかの一文に――本格ミステリをこよなく愛する著者は、多岐に亘る読書や経験のなかから、鮮やかな手つきでミステリのきらめきを探りだす。

「父さんのこと、殺す」痩せた少年の緑色の瞳は飢えたようだった……孤独な男と孤独な少年の出会いを痛切に描く「第四戒なし」、成功した作家が体験するサイケデリックな彷徨譚「パンキーとイェール大出の男たち」、閉ざされた空間に幽閉される恐怖を華麗な筆致で綴る「盲鳥よ

古色蒼然とした五階建て赤レンガのアパートは、男子禁制の女の館だった。互いに他人を寄せつけずに暮らす孤独な老嬢たち。

この出会いは偶然か必然か―― 管轄内で連続通り魔事件が起き、連日働きづめで疲労困憊の刑事の霧嶋秀一。

It's 1948, an era when newspapermen were stars -- and San Francisco sportswriter Billy Nichols is no exception. Known as Mr. Box

裕福な家で大事に育てられたピュアな女―それが探偵パトリックの抱いた、カレン・ニコルズの第一印象だった。

オロマップ:北海道の日高山脈の南麓に吹く強風。 北海道森林事務局日高支所に勤務する二人の森林保護官。

博多発東京行のひかり116号で、不動産ブローカーが刺殺された。

訪れた者の命を次々と飲み込む魔の館! 殺人者が仕掛けた究極の罠とは!? メフィスト賞受賞の人気シリーズ、最新刊! テーマは「ゲーム理論」!? 狂気の建築家が建てた、訪れた者を死に誘う館──教会堂。

V・G・Sこと要人警護会社の日本支社長クリスは、英国人と日本人とのハーフ。

オスロの記録的に暑い春の夜。現場に大量の血が流されているのに犠牲者がいない。

凄腕の殺し屋マイケルは、ガールフレンドのエレナの妊娠を機に、組織を抜けようと誓った。

19世紀半ばのニューヨークで胴体を十字に切り裂かれる連続殺人が発生。

「パパは僕のことを知らない。 でも、僕はいい子です。

人間の心の奥底にある邪悪な領域―シャドウズ。

八ヶ岳高原で家族とともに遅い夏休みを過ごした道原刑事が、通常の勤務に戻った直後、下諏訪町の鷲ヶ峰で若い女性の絞殺死体が発見された。

古手問屋の隠居・九郎右衛門は愛妻・お民を亡くした悲しみを趣味の骨董蒐集で癒す日々。

死と性が特別なものではなく、日常化されている近未来社会。舞台は謎の都市にあるディア学園とソロブ大学。

19歳の良太はドアスコープを付けた部屋で引きこもり生活を送っていた。父親はそんな息子を「怪物」と呼んで嫌悪する。

仰天のラストに突き進む超高速弾丸エンタメ金なし女なしで迎えた四十歳の年末に鳴った「奥さんを保護しました」という警察からの電話。

西ブロックに稀な、春の日のような穏やかな一日。NO.6崩壊後にNO.6に留まった紫苑。

五代将軍綱吉の膳に毒を盛られるも、未遂に終わる。

一八九九年、ロンドンは大ニュースに沸いていた。怪盗アルセーヌ・ルパンがフォッグ邸の宝石を狙うという予告状を出したのだ。

大二次世界大戦直後のパリ、八月のある朝、セーヌ河の河岸通りの古本屋で版画集を眺めていたブーベ氏が急死する。

嘘だ――。その光景を前にして、薬師・空洞淵霧瑚（うろぶち･きりこ）は目を疑った。

行方不明になった女子高校生の捜索に加わった元保安官コークは、吹雪に行く手を阻まれるが、不思議な影に助けられる。

「ノゾミくん、こっちにおいで」海のそばで合わせ鏡を作り、そう唱えるとノゾミくんがやってきて願いを叶えてくれるのです――。

同じ痛みを抱いて、俺たちは、生きている。 自ら命を絶った少女・ルビィと出会った、中年作家のダザイさん。

かつて豪華客船とともに沈んだとされた伝説の宝石が、思わぬ形でふたたび姿を現した! ところが、すべての謎の鍵を握る宝石商は何者かに毒を盛られ、こん睡状態に。

自称村長は困っていた。近いうちに水道が止ってしまうというのだ。

寓話と現代文学が美しく融合した作品「カジマイ」ほか、みずみずしい感性が紡ぐ、切ない八つの物語。著者初の短編集。

岩井志麻子が明かす、占い師となった“あの女”との衝撃の実話の数々。

すべての絵には、物語がある。 名だたる作家17人による文豪ギャラリー 奇才エドワード・ホッパーに捧げる短編集。

少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。

期限切れの貸倉庫から出てきた品物は、久しく封印してきたキンジーの記憶を甦らせた。

北関東の鷹取市へ移住したポテトとスーパー夫婦は、高齢出産を決意。

私立探偵のフィリップ・マーロウは、スターンウッド家の執事ノリスからの失踪人捜索の依頼を受けて、その邸を再び訪れる。

友達をひどく傷つけてしまってから、人と親しくなることを避けていた文子。

「どこまでも殺されていく僕がいる。

右翼系雑誌を扱う出版社が放火された。思想犯のテロと見て現場を訪れた公安の淡海は、作家兼業の刑事・毒島と出会う。

江戸に人を殺す「鬼」が出現し、人々を恐怖の渦に巻き込んだ。

救援物資の横流し、麻薬の密輸から殺人事件まで、“神の名”のもとに行われた恐るべき犯罪の数々。

無理心中と思われた三鷹のスポーツライター殺害事件から浮かび上がった、河口湖とカーリングに絡む不可解な事実。

蒲田署刑事課強行犯捜査係の森垣里穂子は、殺人未遂事件の捜査中に無戸籍者が隠れ住む生活共同体を発見する。

少年が大人へと成長する過程で経験する様々な心象風景―村祭りの一夜。祖母の入院。

患者が持つ特別な細胞を製薬会社へ売り、莫大な利益を得た大学病院。当の患者は、大学と製薬会社を相手取って訴訟を起こす。

民俗学者・蓮丈那智と助手の内藤三國は差出人不明のメールを受け取った。「鬼無里がなくなる……」と。

榎本武揚が隕石から作ったという流星刀だが、刀身の成分を調べた結果、偽物と断定。

運動能力、聴力、記憶力…に常人とはかけ離れた能力を持つ昴、沙耶、隆二、良介。

映画スター・北岡早馬と再婚し幸せの絶頂の伊都子だが、家族は未だ死んだ先妻にとらわれていた。そして遂に殺人が…。

女性患者の体から毒ガスが発生。医療スタッフがバタバタと倒れていく中、主治医の剣持隆之は、患者の胸部に手を載せ、強く押す。

定年を迎えた佐竹は、妻と理想郷“ゆうとりあ”に移住するが…。“非会社員生活”の理想と現実をコミカルに描く、傑作長篇。

「彼女を殺したやつが誰だろうと、必ずこの手で殺してやる」―殺された恋人の復讐を誓う男の非情さを描いたハードボイルド・タッチの表題作「夜が待っている」をはじめ、日中戦争時の上海を舞台にした詩情漂うスパイ小説「赤いハトが死んだ」、障害者施設の取材を最後に失踪し

閉ざされた雪山、サナトリウムを改装した豪華ホテルを過去の因縁が襲う時。