ハメット
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ハードボイルド作家ダシール・ハメットを主役に据えたミステリ。ピンカートン探偵事務所を辞め、作家に転身した頃のお話し(もちろんフィクション)。 元同僚の悲惨な死に責任を感じたハメットは、真相を探るべく、ピンカートン探偵事務所の探偵たちの力を借りて、腐敗した街に切り込んでいく。暴力沙汰あり、怪しげな美女?あり、孤高のプライドを垣間見せるシーンありと、まんまハードボイルドのフォーマットである。ハメットの人間的な弱さもありながら、いざとなったらルール無用のストイックさを発揮するのざ良い。 物語は、次々に登場人物たちが、命を落としていくという派手な展開。捜査を進めると、事件の裏の入り組んだ犯罪と利権の構造が浮かび上がる。事件の真の黒幕は、予想外ではあるか..,。 ハメットの作品を読み込んでいるなら、愉しめるワードが散りばめられているように思う。残念ながら、その域に達していないため、ミステリとしての面白さのみで評価してしまった。そこそこ、面白い、というところだろうか。 | ||||
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先年没した、ジョー・ゴアズによる「元探偵の作家、ハードボイルドの始祖《ダシール・ハメット》を主人公にしたミステリ」。 奥付によれば2009年に文庫初版なので、初めて読んだのは、そんなに昔ではない。 ただし、初出は70年代に訳されたもののようだ。 読み物には、大雑把に言って、 「やあ! 面白かった!……でも、二度は読まないだろうナ」というやつと、 「むむむ。なんてややこしいんだろう。でも、なんだか深い味があるゾ」とがあるのだが、典型的な後者。 大御所ハメット自身やチャンドラーの著作がそうであるように、単純なのに重層的で、細部に、なんとも言えない味がある。 正確には言えないが、通読で5回は読んでいると思う。 つまみ読みもする。 ある種「聖書」だ。 この作品の魅力を一口で語るのは容易でないが、素直に挙げてみると、 ・主人公の、まだ売れない作家ハメットの、人間的魅力(頑固なお洒落もの、博打好きで酒が欠かせない。知的で優しいが、いつもカネには困っている)。 ・アパートの隣人、田舎出の小娘・グッディの魅力。ハメットと彼女の、可愛らしいデートを通して、1928年のサンフランシスコがリアルに浮き出す書き方がされている。 ・コンチネンタル・オプのモデルとなった、ジミー・ライトとの友情。 ・ハードボイルドによく出てくる、暗黒街のギャング。そして、もっと悪いやつ。 ・高級淫売宿のマダム、モリー・ファーに見られるような、立体感のある女。 ・そして……ハードボイルドの定番……(ここはネタバレになるから、言うまいが)。 手持ちの文庫は、カバーも逸し、ボロボロになっていて、旅先で棄ててこようと何度思ったかしれないが、棄てられなかった。 棄てないでよかった。 いまは絶版なのか、手に入りづらいようだ。 ジョー・ゴアズ自身による解説と、小鷹信光先生による解説も、とても濃密だ。 | ||||
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ハードボイルドミステリの元祖ダシール・ハメットを探偵役に据えたハードボイルドです。 物語としては、伏線の張り方が分かりにくく展開が唐突な感じを与える、や登場人物のキャラクタ作りが弱いのか魅力に欠けるといった弱い点がありますが、まずまずの面白さといえるでしょう。 終盤の展開がやたらと込み入っており、それを補う伏線が前述のようにうまくないので、唐突な展開が続く印象を持ちますが、私としては物語りの色々なことにきちんと決着をつけている点を評価したいと思います。 ハメットとその時代に関する知識が豊富な人は、別な楽しみ方が出来るかもしれません。 | ||||
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ハードボイルドの名作「赤い収穫」「マルタの鷹」の著者であり、 元祖的存在のダシール・ハメットを小説の中の主人公(作家兼探偵) に仕立て上げた異色作。 ハードボイルド・ミステリ好きは、これだけで触手が動くはず。 あのピンカートン社の友人である探偵の非業の死を巡る事件を通じ、 作家として探偵としての両面から思い悩む人間、ハメットが描かれています。 事件は、思いがけぬ黒幕の存在が明らかにされます。是非、一読を。 | ||||
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