マンハンター
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悪に悪が汚れ仕事を悪に振り裏切られ騙し合い追跡劇がシスコ暗黒街で展開。だが所詮灰色が漂白される滲みはやはりノワール前夜。 | ||||
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私立探偵ニール・ファーゴの代人ドッカーが、1キロのヘロインと17万5千ドルの現金とともに失踪した。ブツの所有者であるシスコの暗黒街の中心人物ハリスとコリンスキーは、ニールに疑いに目を向ける。窮地に陥ったニールは、ドッカー捜索に乗り出すが、ドッカーは先々で暴力沙汰をおこすものの一向に行方が知れない。ハリスとコリンスキーの手下たちを次々に煙に巻くドッカー。ドッカーは、ヤク中の富豪の娘ロビンにもとに現れる。ロビンは、コリンスキーに軟禁状態にされていたのだった ・・・ 本作品はタイトルが表すとおり、マンハント=人間狩り、つまり追跡劇である。 得体の知れない巨漢ドッカーを追う私立探偵とマフィアの面々。ドッカーは、あざ笑うかのように追手をを出し抜き、翻弄していく。ドッカーの目的は何か。ニールは窮地を脱することができるのか。 暴力に彩られたハードボイルド作品 ・・・ なのだが、最後は、あっと驚く展開になる。全ての出来事がたった一つの動機に基づいていることがわかるのだ。油断していた分、予想外ではある。それはそれで、快感なんだけれど、所々、読み返さなければならないのが難点。 ジョー・ゴアズと言えばDKAファイルシリーズだが、本作品や『ハメット』のようなノンシリーズのハードボイルド作品もよいね。 | ||||
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ゴアズのDKA(ダン・カーニー探偵事務所)シリーズは、最初の2作を読んだ限りでは調査員たちのチーム・プレイが描かれていて、一匹狼(協力者はいるにしても)が主役であることが多いハードボイルドよりもむしろ、警察小説的な印象を持ったのだった。ハメットのコンチネンタル・オプにしても、同僚を助っ人に呼び寄せることはあっても、主役が誰であるかは明確であるが、DKAには絶対的な主役がいないのである。 ところが本作は意外にも、まさに一匹狼を描いた小説なのであった。読み終えてからこの「一匹狼」という言葉を思い返してみると、本当になるほどと思えるだろう。ストーリーそのものの核になるのは麻薬売買をめぐるトラブルであり、暴力描写はDKAより過激。というわけで、最高とまでは言えないが、後半が盛り上がるいい意味での通俗ハードボイルドっぽい作品に仕上がっていて、おもしろかった。 | ||||
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当然異論もあると思いますが、個人的には、ハメット、チャンドラー、マクドナルド、マッギヴァーンなどこの派の大家の名作群を抑えて、今まで読んだハードボイルド小説中の最高傑作と思います。叙情に流されず、ぐいぐいと事態の進行で読ませていく、黎明期のハードボイルド、特にラウル・ホイットフィールドの味わいに近いかも知れません。 ほかには、作者ゴアズのハメットに対する愛着が結実した「ハメット」も、本作に次ぐ秀作。「裏切りの朝」も、地味ですがお薦めです。 | ||||
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