文芸編集者の春川澄香は、新人作家の山科和美と打ち合わせをするため岩手県に向かった。

“地獄代行業”の皓と助手・青児は、不可解な過去の通り魔殺人を調べるため奥飛騨の旅館へ向かう。

鋼は、心の痛みを抱えながら、愛犬・ステラとともにひっそりとオルゴールを修復する日々を送っていた―ある女性と出会うまでは。

開口部を完璧に閉ざされたダッソー家で、厳重に施錠され、監視下にあった部屋で滞在客の死体が発見される。

「君は、いつから来た?」 伝説の作品が、いま蘇る――! 高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。

「屍体の重量がずしりと腕先にきたとき、はじめて私に任務らしい感情が充実しました」――。

密室の廃墟の館で不可解な死を遂げた女子高生の帆乃香。

息子を六年前に亡くした捜査一課の浦杉は、その現実から逃れるように刑事の仕事にのめり込む。そんな折、連続殺人事件が勃発。

「料理に必要なのは、夢と愛!」TVで大人気の料理研究家・夢崎愛美。

農林省食糧管理局長・岡村福夫は、同省の倉橋課長補佐が汚職の重要参考人になったことをうけて、視察先の札幌から深夜に呼び戻された。

ＮＹに住むザンティピーは数ヶ国語を操る名探偵。ボストンにあるスパの社長・エドから依頼が入る。

１５０年前に植民されたドルドラ星系の惑星シドンには、人間のような知的生命ビチマが存在した。

『このミス』受賞作家による衝撃の問題作! ! ! 壮大でスキャンダラス全く新しい警察ミステリー。

両親の虐待に耐えかね逃亡した少年エリックは、遺伝子研究を行うテニエル博士の一家に保護される。

私の名前はレイチェル・アレグザンダー。私立探偵。

アメリカ図書販売協会（ABA）の年次大会で新進作家が死んだ。シャワー室で裸のまま倒れた拍子に頭を打ったらしい。

意識の転送技術を濫用し、危険で違法な〈動物乗り〉に興じる若者たち。

虹北学園の修学旅行先が決まった。目的地はO県T市。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

ヒーローだけが主人公じゃない。補欠も就活生もお母さんも、誰だって主人公なんだ! 読むほどに人生が愛おしくなる。

俺の人生、もっと高く跳べるはず 売れない芸人と五輪代表候補の大学生。二人を繋ぐのは棒高跳だった。

西暦2083年、超光速粒子推進によるピアノ・ドライブを実用化した人類は、新しく発見された謎の天体2075Aの調査のため、深宇宙探査船を派遣した。

「この事件の犯人は、あなたしかいません!」と、水谷麻衣子を指さしたのは、高科啓一。

ナンバーワンホストの有光は、人身売買シンジケートから逃げ出してきたタイ人女性・トウイを匿うが、彼女はある日部屋から忽然と姿を消し、廃屋で死体となって発見される。

太陽の街フロリダは、キューピッドに怯えていた―それは若い金髪美人ばかりを狙い、何日も被害者をいたぶったあげく、生きたまま心臓をえぐり出して殺す連続殺人鬼の名だ。

ドイツ人とミクロネシア人と大阪人の混血にして、ヨーガと奇術の達人ヨギ ガンジー。

五十路を目前にした岡っ引きの銀次。長女が嫁に行くその日、不穏な事件の知らせが届く。

寛政五年十月、江戸を見舞った大火事のあと、吉原に大勢の客が押し寄せる。

戦中のハルビン、戦後の日本、そして現代――。

人気シリーズ最終章 最凶最悪の怨霊が拝み屋を襲う！ どくどくと脈を搏つ臓物の緩慢な動きが、皮膚にはっきりと伝わりーー「あの世のはらわた」より 東北の拝み屋・郷内心瞳の大人気シリーズ〈拝み屋備忘録〉 10作目にして圧巻の最終章。

恋と仕事に挫折し、人生をやり直すため、おんぼろ車でアメリカ縦断の旅に出たアニー。

1980年12月、イスタンブール発パリ行きのエアバスが墜落。ただ一人、生後間もない女の子が生存していた。

そこにはきっと、あなたを救う「ターン」がある。

事故で記憶をなくし、かわりに予知能力を身につけた八代のもとに集まった4人の男女―年齢職業まちまちの彼らは、それぞれ職場や学校で死ぬほど辛い“いじめ”にあっていた。

行動心理分析特別捜査権利法―通称“特権法”に登録された民間人プロファイラー、犬飼。

「私のいる場所が正義だなんて誰が言った」 5人の刑事の最低な1日の、最悪な選択。

スペンサーのもとに、遙か南部のジョージア州から依頼人がやってきた。

たったひと言の遺書を遺して、若く美しいリサは窓から飛び降りた。

どうやら人類は滅亡するらしい。

愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。

奥田信治は若い新聞記者。時は明治20年代。

那覇市内の高級ホテルで男女の遺体が発見された。

「おれは首都圏連続殺人事件の真犯人だ」。大手新聞社の社会部記者の許に届いた一通の手紙。

汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう―中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児は、占い師の予言を通じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀に従って都へ上った。

こんなはずじゃなかったのに――。平和な日常が反転する傑作短編集。

私はマミ。パパ、ママ、シンヤ兄さん、私の家族四人は宇宙を股にかける詐欺師一家。

かるた、書道、なぎなた、次は……生け花！ 目指せ、「花の甲子園」！ 花を愛する女子高生・春乃と大衆演劇の花形・山城貴音のコンビが頂点を狙う！ 「羽州ぼろ鳶組」で大注目の著者が贈る青春ドラマ！ 即興で花をいける。

妻に先立たれた日高一郎は、お年寄りのための施設「シルバー村」の常連だ。騒々しい女性グループには辟易していたのだが…。

茶碗、根付け、刀、簪(かんざし)、招き猫、徳利(とっくり)…… 古道具屋・鳳来堂に集まるものたちが浮かび上がらせる江戸人情譚、傑作連作集！ 本所五間堀にある鳳来堂は、親から継いだこの店を一度は潰しそうになった音松と、将来を誓ったはずの手代に捨てられたお鈴

ミステリー小説の楽しさの一つに、「犯人当て」がある。張り巡らされた伏線を丁寧に読み解き、犯人を推理する醍醐味は格別だ。

駐車場に現われた幽霊、愛用の古ダンスの行方、オフィスに座る見知らぬ同僚、人生相談からふりかかる思わぬ災難、満員電車での意外な人間模様、ラッキーナンバーをめぐる争奪戦、街角の署名の落とし穴…。

父が何者かに殺された。サンフランシスコの海岸で無惨な姿で発見されたのだ。

失業中のわたしこと若竹七海が旅先で知り合った一ノ瀬妙子。

カンザスの田舎町ハーヴェイヴィル。

被害者とその家族だけでなく、加害者家族も支援対象に。 新たな任務に取り組むべく、名を改め発足した「総合支援課」。

ヘンリー・スクラッグズ、四十二歳、渉外業務室職員。新たな出向先、スミソニアン博物館へとやってきて半年。

広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。

北から南へ、そして南から北へ。

祖父の臨終の際、孫娘の有紀子は「決して弾いてはならない」という「送別のソナタ」と題する楽譜を託される。

鬼灯の秘密、赤ベコの謎。乱歩賞作家の会心トリック。

炎暑のヴェニスを訪れた二組の夫婦。

19世紀前半の北イタリアは、オーストリアの支配下にあったが、ナポレオンに同調する自由主義者たちが暗躍していた。

フリーのビデオジャーナリスト・御堂万里菜は、チェチェンでの戦場取材から帰国後、若年性認知症と診断される。

天明四年弥生二十四日。粛然と稽古に打ち込む磐音のもとに、霧子から急報がもたらされる。

スイスの片田舎に暮らす一家のささやかな日常を詩的で圧縮された表現で描く。

生まれたばかりの恋心より、鼎ちゃんが大切だ―。一度は高砂への想いを封印した宮。

その死体は、Yの字に吊られていた。背中に作りものの翼をつけて。

最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。

「ミステリーズ! 新人賞」から、数多くの才能が見出されてきた。

七歳で浅草の月心寺に預けられ、市井の浪人として成長した乙貝英三郎。

誰よりも美しくなりたい!と願う女性たちが集まる、青山の高級エステサロン『ヴィーナスの手』。

謹厳実直な亡父・長谷川宣雄の隠し子出現に、平蔵は苦笑い(「隠し子」)。

「希望」を信じて、男は覚悟する。慶国に新王が登極した。

旭川で、遺品整理士見習いと涙コレクタ ーが贈る、新感覚謎解き物語! 雨宮青音(あまみや あおと)は、大学を休学し、故郷の札幌で自分探し中。

地味なOL生活を送っていた七代が、ついに出会った理想の男性、安人。

ワープ航法の開発により、 60ほどの植民星系に広がった人類。

駆け出しの舞台役者・三枝彩乃は公演の稽古に励む毎日だったが、ある晩、母が急病で倒れてしまう。

野州・真岡の小栗一家と竹原一家の大喧嘩にやとわれて人を殺めてしまった渡世人たちーその不幸な生い立ちゆえに敵・味方をこえて結ばれる男と男の友情を描く連作「さいころ蟲」「あばれ狼」「盗賊の宿」。

1188年、コンスタンチノープル―主のもとを逃げだした奴隷の刺繍職人ティーアは、砂漠で力尽きたところを、孤高の騎士ウェアに救われた。

カー短編の精髄を集めたコレクション、本巻にはフェル博士、H・M、マーチ大佐といった名探偵が一堂に会する。

無役の小普請から念願のお役に就いた御天守番の工藤小賢太は、見回りに出た天守台で何者かに襲われる。

高校三年生の由良は、幼い頃から心臓が悪く、入退院を繰り返している。いつになったら普通の暮らしができるんだろう…。

1864年ウィーン。

「一気に最後まで読んでしまった! これぞリアルの中のファンタジー!」真島ヒロ氏もこう絶賛した傑作長編。

「投稿作品のアイディアを盗まれた」―美緒の勤める出版社に人気作家を告発する手紙が届いた。

その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。

「病院勤務は悪夢だ」挨拶がわりに僕らはこう言う。研修医の地獄のシフトじゃ睡眠時間は当然不足、疲労は無限。

少女は歌舞伎町の暗黒に呑み込まれたのか!?人気の若手エッセイスト林あや美には苦い思い出がある。

暴動に紛れて現金輸送車を襲ったのは、おれじゃなかった―。

ちいさな村に待望の春がきた。ラッキーは親友ソフィーの結婚式の準備に大忙し。

同心組頭の兄・田村菊太郎は公事宿(訴訟人専用旅籠)の居候。

好奇心旺盛な老婦人レイチェル・マードックは、何故か怯えきった姪リリーの頼みで、彼女が住む海辺のリゾート地へと向かった。

媛野藩の藩士、栗屋清吾は女中のみつと深い仲になるが、妻として娶ることは認められていない。