奪回
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読みたい新作が途切れたため(笑)、旧作を読むことにしました。数十年ぶりに競馬シリーズ「奪回 "The Danger"」(ディック・フランシス 早川書房)をKindleで再読しました。心配はありません。ストーリーは、ほぼ忘れてしまっています(笑)ディック・フランシスが亡くなって10年が経過しましたが、本作は「本命」から数えて22作目?だと思います(ただし、大本命ではありません) 舞台はイタリア。女性騎手・アーレッシアが誘拐され、誘拐対策のプロ・アンドルーによって救出されます。そして、舞台は英国に移り、今度はダービー優勝馬の馬主の息子・ドミニックが誘拐されます。果たして誘拐犯は、イタリアの事件と同一犯なのか?少年は救い出されるのか? アーレッシアは、事件後、PTSDとストックホルム症候群に陥り、苦しめられ、アンドルーのクレバーなふるまいと「寄り添う」心で少しずつその「自立心」を取り戻していきます。アンドルーは、いつものディック・フランシス・ヒーローと同様とても紳士的で、タフですね。そして、舞台は英国からワシントンD.C.に飛び、アンドルーは肉体的にとても過酷な状況を乗り越え、(近頃のスリラーでは長々と後日談が語られたりしますが)本当に切れ味よく大団円を迎えます。 1983年の作品ですから、少し展開はまったりとしていて、追う側の捜査手法も古さを禁じ得ませんが、いずれにしてもページ・ターナーであることには変わりがありません。 ディック・フランシスを1冊も読んだことがないと言い切る冒険小説+スリラー・ファンの友人がいますが(どうかと思いますが(笑))、その囚われから解放され、どれでもいいから1冊でも読んでしまったら、フェリックス・フランシスとの共著も含め残り40回以上の「楽しみ」が彼には残されていることになります。それは、悔しいぐらいに羨ましい。 次は、「利腕」にしよう。 | ||||
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イタリア、イギリス、アメリカと三カ国に わたる誘拐事件に立ち向かう。誘拐解決請負会社Liberty Marketに働くアンドリュー・ ダグラス。誘拐する者とされる者への心理戦。ディックフランシスとは思えない異色の 作品である。主題が競馬そのものではなく、 その周辺に起きる事件である。ある意味、畑違いの題材を見事に描く。 行き詰まる誘拐事件に息つく暇のないサスペンスである。誘拐に対する人の気持ちをものの見事に書ききった渾身の一作である。 | ||||
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誘拐対策企業の派遣スタッフであるアンドルーが3件の連続誘拐事件をスマートに解決していく物語。 しかし、フォーサイスの「ネゴシエーター」と違いこちらは、事件解決のアドバイスはするものの表だって犯人と交渉するわけではない。犯人たちにその存在を気付かれてはいけないのだ。 しかし、最後には、犯人にその存在をきずかれてしまい、彼自身が誘拐されてしまう。アンドルーの行方はどうなる。最後のシーンは手に汗を握ったが、それまでは少々ストーリーが鈍調のように思えてしまった のは残念である。 アンドルーのキャラクター造形は、いつものフランシス通りですがすがしい英国紳士ぶりである。 出来具合としては、まあ『中』だろう。 フランシス 奪回 1883年 フォーサイス ネゴシエーター 1989年 フランシスのこの作品をお手本にしてネゴシエーターが書かれたのかなと思ってしまうがどうであろうか 興味がつきないところである。作風の違う2人の作家の作品を比べてしまうのはナンセンスかと思ってしまうが、同じイギリスの作家として比べ読みをしてみてはいかがだろうか | ||||
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昔を思い出した。懐かしかった。良い作品は何度読んでも良いと思った。 | ||||
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ディック・フランシスの競馬シリーズの1983年の第22作。主人公は誘拐対策コンサルタント。競馬関係者が連続して誘拐される3つの事件での、颯爽たる活躍を描く。被害者の家族は、身代金はいくら払ってもよいと思い詰めるが、実際に家計が立ち行かなくなるほど払ってしまうと、後に家庭崩壊につながりかねないので、犯人と交渉してできるだけ身代金は値切る…等々、知られざるプロの仕事ぶりが興味深い。約450ページと長めだが、いつもながら読みやすい文体で、話がテンポ良く進むので、長さを感じさせない。内容もおもしろく、充分に楽しめたが、初期の話とはだいぶ雰囲気が違う。もう「本命」や「度胸」のフランシスではなくなったのだな、と一抹の寂しさを覚えたのも事実である。 | ||||
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