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すべてがFになる
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すべてがFになるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全351件 301~320 16/18ページ
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とっても深い謎に包まれたミステリー。理系向きの本だと思いました。すべてがFになるというものがわかったときなるほどー、良く考えられていると思いました。ただ、現実離れした設定と、個性的な主人公の犀川と西之園は好き嫌いが分かれるところではないか。天才プログラマー、真賀田四季の存在感と、犀川の淡々とした思考回路、西之園萌絵の現実離れした感性の印象がとっても心に残る作品でした。 | ||||
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絶海の孤島の研究所。そこの地下で、長らく隔離されて暮らしている天才プログラマ、真額田四季。彼女をN大学助教授の犀川と、学生の萌絵が訪れる。そして、不可解な密室殺人が…。う~ん…「なるほど!」と思ったのは確か。ただ、それに大してどう思うか…という点でどうしても評価は分かれるだろうな。タイトルでもあり、キーワードでもある「すべてがFになる」に関しては、そういうことか、と素直に思えたけれども。この作品、トリックもさることながら、登場人物だとかもかなりアクが強い。シリーズものとして、既に続いているわけだけれども、このアクの強さがポイントなんだろうな…。 | ||||
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実に巧妙に書かれた作品だ。全てを読み終わり、初めてあちこちに散らばっていた伏線の意味を理解した。読み過ごしてしまいそうな何気ない表現の中に、重大な秘密が隠されていた。孤島で、外部と連絡が取れない。窓のない建物で、博士の部屋にも簡単に出入りすることが出来ない。部屋を出入りする者は、モニターで厳重にチェックされている。2重3重の密室の中での出来事。最後まで一気に読んでしまった。ラストは意外! | ||||
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森博嗣先生のデビュー作であり、「S&Mシリーズ」の第1作目。他のレビュアーの方も書いていらっしゃいますが、実は書いた順だと4作目あたりなのだとか。聞いた話ですが、この作品が発表された時、「人物造形にリアリティがない」といったような、十年一日の如き批判が出たそうです。但しこれ、かつて「新本格」とか、その少し前のいわゆる社会派全盛の頃に本格物に対してなされた例とは少し違って、批判をした人の視界に、理系の人の事が入ってなかったんじゃないか、なんて思ってしまいました。ま、文系、理系という類別も乱暴なんですが。なんて言いながら、かくいう私もバリバリの文系人間なのですが、凄く魅力的なキャラクターが一杯に文章から浮かび上がってきましたが。余談ですが、かの名作、島田荘司『占星術殺人事件』が世に出たときにも、「人間が描けていない」という批判があったそうです。今思えば片腹痛い、という気がしますが。はい。この、冷たい金属の箱で覆われたような怜悧な視線と、人間の温かみが同居するその世界観こそ、初めて森作品に接する方に感じて欲しいポイントです、個人的には。ミステリは騙されるから面白い。クールなコミックの如き破壊力をご堪能あれ。 | ||||
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ミステリー小説としては、面白いところがある。話が、飛びやすい所が残念だ。 | ||||
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コンピュータの内部的なことで成立させるトリックも読んだ時は新鮮だった。が、良くも悪くもキャラクターの性格・設定で保ってる作品だと思う。(アニメやゲームに出てきそうな感じ)その奇抜なアイデアとセリフの面白さも相まって星4つあげたいが、文章がヘタクソなので一つマイナス。 | ||||
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(;'Д`)ハァハァ なんで専門の建築工学を生かしたミステリーをつくらんのだ??読んでて、気分が悪くなるやうなグロさがある…。萌絵とか犀川とか 何とか四季とか…登場人物が ありえなさすぎてミステリーを読んでいる気がせんw | ||||
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OS、パソコンが関わっている状況で「キーワードはF」、と来ると犀川ならその場で答えを察するのではないかという気がします。文系ですが高校初級程度の数学の知識があれば悩むほどのものではないと感じました。ですがキャラクターの感情描写、特に犀川の描写は今までの作家にはない新鮮さがあります。また、S&Mシリーズ完読の後に読むVシリーズは格別です。 | ||||
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風評では賛否の分かれる作品のようなので、多少不安を抱きながら読みましたが、私はどうやら肯定派のようです。予想外にパズラー小説的要素が強い作品ですが、犀川と萌絵の天然キャラっぷりがユーモアを持たせていて飽きずに読めます。薀蓄も嫌味がなく好感が持てました。ただ、登場人物は変人ばかりで、舞台設定からトリックまでやや現実離れ、コンピュータの基礎的な知識を持っていることが前提、となればやはりついていけない読者もいるかも。個人的には非常に読み易い作品だと思います。 | ||||
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デビュー作だそうだが、実際は『笑わない数学者』の方が先で、これは実は4作目なのだとか?よく出来ています。京極夏彦の『どすこい(仮)』と合わせてオススメ…? | ||||
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登場人物のキャラクターが最後まで好きになれなかった。特に萌絵お嬢様がいらいらするわ。そして、天才である四季博士の言動が、天才的ではなかった。ストーリーも、一番大事なポイントの伏線が弱かったと思う。理系研究室の描写はさすがによく描けているなあと思います。 | ||||
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森博嗣氏のデビュー作。本の各所に設置された理的でユーモアを含む表現が面白く、犀川と萌絵の会話や真賀田四季の哲学的な台詞など、他のミステリ小説にはあまり見られないような特徴的なキャラクターも描かれている。特筆すべきは「F」に込められたトリック。理系の人の中には気付く人も居るかもしれないが、解答を知った暁には、まさに次世代型ミステリーだと某綾辻氏のように叫びたくなるだろう。 | ||||
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いわゆる「本格ミステり」に体が合わないと開き直ってはみたものの、それでも多少は未練が残っていて、試しに読もうと思ったのが第一要因。以前詩んだ「奥様はネットワー力」がそれなりの読後感だったのにその後の森博嗣氏の印象が良いものでなくなってくまった「誤解」をとくのが第二要因。京極夏彦「どすこい(仮)」でオマージュ(笑)された作品はひと通り読んでみようと思ったのが第三要因。要は、何だかんだと理由を付けないと手を出せない程、警戒していたって事で。 低い期待値で読み始めたのが幸いしたか、おもしろかった<素直じゃないね。出だし早々に「天オ」が出た時には坐折を予感しましたが、舞台が愛知県だという点で踏み留まり、厚みの割にさくさく読める文体で一気に読んじゃった。 テクノロジーが進み、ケータイやメール、コンピュータの普及に併い「密室」「アりバイ」の作り方が難しくなると思うんだけど、逆にそれらの技術を応用して物語を構成している所が、この作品の評価されている所なのですかね。 動機が幾分弱い気もしますが、多分好みの問題でしょう。動機なんて万人が納得「したい」為の後付の理由なんだ...という説を何かの小説で読んだ気がします(京極夏彦だったかな?)。 単に「天才だから」で片づけるのでなく、天才と言えども理由があって行動する...「理由」を(納得できるかどうかはともかく)明確にしている点が、ボクの受け付けられなかった「本格ミステリ」とは違って、読後感も良かったです。 | ||||
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森博嗣の作品はとても厚いので読み通すのが大変かと思っていたのですが、そんなことは全然なく、最後まで楽しく読めました。この人の作風は理系ミステリと呼ばれるのだそうで、確かに登場人物は理系の研究者ばかりだし、トリックもコンピュータの特性を少しは知らなくては面白みがわからないタイプのものです(私の妻はトリックの面白味がわからなかったとのこと)。確かに『すべてがFになる』というタイトルの意味などは、コンピュータの仕組みについての基礎知識が全くない人には面白く感じられないかも知れません。しかし、私はそうした理系的な部分以上に、普通の本格推理として斬新なトリックが用いられていることに感銘を受けました。密室殺人に対してこういう解答を持ち出したのはおそらく今作が初めてだと思います。メタミステリとかに逃げなくても、まだまだ色んなトリックを思いつけるんですね。 | ||||
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近年、一番クールなミステリ作家といえばこの人しかいない。中でもデビュー作「すべてがFになる」は最高。読んでいて、この本を手に取った偶然を何かに感謝。何がどう面白いとかは読めば判るのだが、話の面白さとは別に、爆笑ポイントがあちこちにあって、それが隠してあるみたいなところがまた面白い。これは全ての森作品に言える。とにかくFのなかへ、と未読の方に言いたい。言葉のひとつひとつに強く支配されます。謎解き的な意味の探り合いは不要。はじめから終わりまで、言葉は言葉通りの意味で、特に意味はなく、かつ重要で、回転が速い。この回転の速さが快感。高いテンションを保ったまま最後まで読ませてくれる。 | ||||
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私は理系でもミステリーファンでもないけど、なぜか森博嗣の犀川&萌絵シリーズにハマってしまった・・・。そしてシリーズを読み進むうちに「この本は押さえとかないと。」と思わされ、後に読んで正解!と思ってしまいました。犀川&萌絵シリーズの原点であり、森ミステリーの原点かも?・・・っと思います。森さんの奥さんはイラストレーターで、森さんもイラストを描かれているらしい。それを知って、「あー、なるほど」と思いました。どこかエンターティナーで芸術っぽいと感じていました。数学をひとつの感情表現のフィルターにしている気がします。。。。非人間的な登場人物に対抗する、犀川助教授と萌絵。これは「理系」の本だと思って読まない方がいいかも。「エンターティナー・真賀田四季」として読み、数学を一つの芸術だと捉えながら読んでみては・・・とても鮮やかに仕上がっているのが解りますよ♪ | ||||
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読んでない人もいると思うので(当然ですが)、名前はいいませんが犯人がかなり頭良くてかっこいいです。主人公たちもかなり頭がいいという設定なのですが、この犯人にはかなわない。ストーリーのすすみ方も、コレは比較的わかりやすかったと思います。シリーズ1作目でもあるし、犀川先生シリーズはこれから読むのがいいかと思います。 | ||||
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この小説家は、ありえない人間(異常な天才)を小説という架空の世界に描き、その人物と自分を照らし合わせて考えることで快感を得ているということが、この作品をはじめ後の作品でも感じられる。 | ||||
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「理系ミステリィ」の誉れ高い本作品。しかし本作、ひいてはこの著者の魅力の本質はそこにあるのではない。 この作品における主人公、そして登場人物の多くの思考は極めて論理的である。なるほどそこだけ見れば確かに数式的=理系な印象を受ける。しかしそれは前菜、あるいはおつまみ程度にしか意味をも持たない。なぜなら実は主人公の考え方は非常にカオティックであるし、犯人の思想は「理系」「文系」など分類など用をなさない「天才的」なモノである。 この作者の驚異的なところは、このようなごく一般的な人間とはほど遠い天才的なキャラクターの思考を文章化しているところである。天才は凡人の解すところではないというが、これほど説得力を持った「天才」を描ける作家はいないのではないだろうか?ことこの作品に関しては「天才系ミステリィ」と呼ぶのがふさわしい。 | ||||
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コアな人が読者に多い作家なのかと思いきや言われてるほど理系だとも感じず、読みやすい作品だと思った。人物設定が古臭い気がするのは、書かれた時代なんだろうか。読むのが早くて、推理小説のトリックにこだわらない人にはお勧めだと思う。専門用語が多く、それについての説明もないところは某、ぶあつーい文庫を出す作家さんににてるのかな。好きだけど。これからシリーズ読破したいと思う。 | ||||
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