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すべてがFになる
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すべてがFになるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全351件 221~240 12/18ページ
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文系人間にとっては、読んだだけで何となく賢くなった気分になれる本。 雰囲気小説だと思います。「コンピュータ」とか「天才プログラマ」って何となくかっこいいので、普段そういうことに関係なく暮らしている私のような人間は、簡単に「すごい!かっこいい!」と思っちゃいます(笑)。 が、ミステリとしては☆2つ。 「ミステリ」という言葉に本来あるはずのワクワク感はありません。なぜなら多分、作者が小説家ではないから。 彼は詩人だと思います。それも私見ながら、決して一流の詩人ではないと思います。自分の思いつきを手触りのいい美しい言葉に代えて並べるだけで、思想や思考を高度な比喩で表現するということのない感じ。 その感じが本書にも表れているように思います。 理科系の研究者の方が無機質でかっこいい建造物を造ったという感じでしょうか。居住性は二の次です。 私はミステリを読む以上、本質たる「居住性」を求めたいのでこの評価となりました。 | ||||
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建物全体を司っているOS自体がトロイの木馬だった・・・て!! そんなことできるなら、もはや誰も殺さなくても、15年も待たなくても、いつでも逃げれたやん!! 文系の人は、筆者の繰り出す数学やコンピューターサイエンスの概念や専門用語が何か魔法じみたもののように思えて幻惑されてしまうのかもしれませんが、実際には空疎な張子の虎としてしか機能していません。 | ||||
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最後の100頁程はとても面白かったです。 ただし、そこに辿り着くまでが少々険しい道程でした。 複雑な用語が乱立しており、さらに、ここは省いても問題ないだろうなと思える箇所が多々ありました。 まぁあくまで、一読者としての意見ですが。 主要人物が複数登場するシリーズもあるので、今後はそちらを読み進めていきたいです。 | ||||
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謎の研究所の中で展開されるミステリ−。 登場する OS には UNIX という実在するものも登場する。 このあたりは、使ったことがある人間には理解しやすく、おもしろいであろう。 また、バーチャルリアリティのシミュレーションも登場するが、 これはSFのように描かれている。 登場するキャラクタには哲学的な考えを持つ者もおり、 その論理展開もなかなか面白いところがある。 | ||||
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一気に引き込まれる不意打ちのような導入部に始まり、 美しい文体、魅力的なキャラクター、含蓄に富んだ掛け合い、緻密な構築性、紙面からにじみ出る親密な作家の個性―― どこをとっても非の打ち所がありません。 犀川と萌絵の掛け合いはどこかむずがゆく、甘酸っぱくてドキドキします。 そして作品のすべてをさらっていくような、真賀田四季というキャラクターの魅力。 読後、≪S&Mシリーズ≫目下の続編がこの第1作目を超えることなどあるのだろうかと不安になってしまうくらいの大傑作。 | ||||
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理系出身だからか文章に深みが無い。 同じ理系の東野圭吾とは雲泥の差。 ストーリー的に良く考えられているが、常識的にあり得ない場面が多い。 あと煙草吸う場面大杉w作者が好きなのはいいけど作品にまで反映するのは辞めて欲しい。 あと解説で京極と似てるとか言ってる輩がいたが、京極さんに失礼なので適当なことは言わないように。 | ||||
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期待はずれでした。「ひどい」というレベルです。 トリックも幼稚で、台詞まわしが下手。そのうえ、無駄に長い。ちなみに、私は理系です。 以下、各論です。ネタバレ含みます。 ・素数論、数論めいた話をしていて、「7、B、Dが仲間はずれ」と言われた段階で、Fの意味が分かってしまう。 ・監視カメラがデジタルという時点で、犯人が監視カメラをすり抜けたことが、全く不思議に思えない。 ・意味が分からない台詞が多すぎて、読むたびにつっかかる(なぜ、そのタイミングで、その人物が、その台詞を吐くのかが理解できないものが多い。弓永の「きみたちは血まみれの人間が出てきたのを見たのかね?」とかいう台詞など)。 ・送信だけができないとか、なぜそんな些細なことを、研究所員が異様に不思議がるのか理解不能。 ・犯人が島をなぜ簡単に抜け出せたのか?(研究室の学生に紛れこんでいたら、学生に気付かれるのでは?) ・はじめから中に誰かが居たというのはわかるにしても、S&Mがそれを「博士の子供」だと断定した理由が理解不能(別に他の誰かでも良いはず) ・博士が中で子供を産んでいたとして、どうやって誰にも気付かれず産んだの?ひとりで産んだの?どうやって育てたの?この作者は子供を育てたことあるのか? ・仮想空間でカートして会話するとか、面白くもないし、意味も感じられない。 ・そもそも殺人の動機が理解も共感もできない(それを「天才の発想」だと片付けるのは卑怯) ・警察での解剖で、14歳の被害者をその母親と区別できないという、あまりに無理のあるご都合主義。 | ||||
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馬鹿にしてるの? 理系の勉強をしていない人間を馬鹿にしているかのような態度の主人公 天才四季博士というキャラクター、それにマツワル話がとても興味深いので 面白い 文系を馬鹿にしているような話なんだけど、四季博士の言動が哲学っぽいところがあるんだよね 主人公の男がウザかったけど 四季博士が可愛いから許す それから、萌絵はおじょうキャラのくせに可愛いくないし、魅力もなし | ||||
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私は「理系が好きだが能力が足りない」理系人間ですが、情報分野を専門としているので、すんなり読めました。 プログラムとかUNIXとかインテジャ型と聞いても「何それ?」と思わない方なら、スムーズに読めるはずです。 前述の通り情報分野を専門としているのに、タイトルに微塵もピンとくるものがなかったのは、少しくやしいです。 普段、触れることのできない、天才と呼ばれる人間の思考に多少でも触れられたような気がします。 勉強になりました。 どちらかと言うと感情的で人間的な社会で生きている自分にとって、新たな思考回路が生まれました。 私は宮部みゆきさんの作品が好きでよく読むのですが、そういった人間的なものはあまり期待できないので、そういう小説を好む方にはあまりオススメできないかもしれません。 あと、人物が話すときに、「微笑んだ」という記述が多いのが個人的に気になりました。 なんだかイマイチ読めない登場人物たちがさらに無機質に感じられるというか… 私は感情論で生きる人間です。 私と同じような方には、違った思考力を学ぶためにオススメしたいです。 | ||||
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私は森博嗣独特のシンプルで静謐な文体が好きである。レビュワーは口を開けば人物描写とうるさいが、華美荘厳に描写すればよいというものでもないし、あえて描写しないのもまた一法である。森博嗣は貯めだしデビューであることもあって、その手法文体は一貫しているように思える。 本作は実際には書き貯めてあったシリーズ5作の4作目だそうだが、衝撃度の高さでデビュー作になったという。 ところが私には肝心のその「衝撃度」が何か分からなかった。私はミステリー読みとしては失格なのかもしれない。 ただ私にとって最大の興味の対象は犀川助教授の女性観であるので、最大のミステリーは女性ジャーナリストが何者かという点であった。そういう意味では私にとってもこの作品は充分本格ミステリーたりえたのである。 私は本格推理というものの価値が今ひとつよく分からないが、犀川と萌絵というキャラクターは私の文学史上においても宝のような存在である。 | ||||
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久々に読み返してみましたが,やっぱり…ウマイ。 書き方とかトリックとか伏線の張り方とかそんな単純なことではなく… ただウマイ。そう言うしかなかったです 四季にしても,犀川にしても,萌絵にしても…1人1人の人物像が曖昧なとこを残しつつ明確で,いやーホントにウマイ。 これを片手間で森先生は書けるんだから…一度頭の中を見せていただきたいですね。 それに,森先生独特のこの読みにくさ…。 ありふれたミステリーになれた人は確かにキツいけど、アタシはそういった部分ではなれてないので…楽しく読めました♪♪ | ||||
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孤島の研究所で起きる学生と助教授のどたばた密室殺人ミステリー。個々の行動に必然性がなく、見てて違和感を覚えました。すでに二人殺され、警察も助けも呼べない現場の長椅子で3時間昼寝したりw謎解きも警察やヒロインに見守られながら得意げに歩き回り謎解きする主人公、謎が解けても、あーそうだったんだ。ふーん。てかんじで、読んだ後、密室から抜け出すためだけにアレやるのって変じゃね?それは天才が成せる業?はぁ??って感じで読んだ後消化不良でイライラしました。名探偵コナンの方が面白いミステリーやってんじゃねえの?と思いました。以上。 | ||||
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世界から抜け出す感覚味わいたいならこれです | ||||
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「○○は○○より○○な○○を教えてもらえなかったの」「○○は○○になったら○○する様教えられていた」…伏せ字ばっかりじゃないか(笑)しかし作中、四季さんがこう語るシーンで、心の底から思いました。「どうやって。」どうやったらそんな事が出来るんだ。なんでそんな事が出来ると思ったんだ。森さんの作品は好きだし、シリーズ全部読んだけど、これは未だに謎…。後者の方はともかく前者は…。 | ||||
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森さんはとにかくタイトルが秀逸です。この作品にせよ有限と微小のパンにせよ 最初は意味がよくわからないのですが、斬新なタイトルにまず引き込まれます。 内容は孤島の謎の天才女性科学者が籠るハイテク研究所で起きた密室殺人に、 大学助教授と女子学生が挑むという物で、それほど珍しい印象は無いのですが、 私がこの小説に惹かれたのは、物語全体に漂うアニメーションとジュブナイルの空気でした。 理系ミステリーというだけあって、綿密な構成としかけ、工学的知識といった固めの構成にも関わらず、 エンターテイメントとして気軽に楽しむ事ができるのは、この空気感のおかげだと思います。 SFアニメやゲームの持つ感覚です。 最後の謎解きはもちろん理系知識に頼っていますが、それほど難解でもありません。 感情移入という面では若干弱さを感じますが、堅さと軽さが絶妙なバランスで共存し、 それが新しい感覚をもたらしたエポックな作品だと思います。 | ||||
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最近、アマゾンで面白そうな本を探しては読んでみる。 これも、その中の1冊。 今更ながら、初の森博嗣。 題名だけは知っていたが なんだか小難しいかな?と敬遠してました。 読み始めると、確かに理系でない自分には 高度すぎて全くついていけない部分もあったが、 以外に気にならなかった。 主人公の2人、大学助教授の「犀川」と女子大生の「西之園」は まだこの段階では、さしたる魅力を感じることが出来ないけれど 好感はもてた。 特出すべきは「真賀田四季」 この登場人物のおかげで、自分にとっては摩訶不思議な世界が 映像のように見ることが出来た。 手足切断など、グロテスクな文章の割に淡々としてるのは やはり孤島に建つ研究所という、シチュエーションと 登場人物達が、そこまで感情的にならず 自分達のやるべきことを、黙々とこなしていくからだろうか。 さすがに、理系の集まりと言った感じに思える。 全体的に、中弛み的な部分もあったが 最後まで飽きることなく、読めた。 そして、最後に「あぁっ」と唸らせてくれたのは間違いない。 これは、やはり天才・真賀田博士の強烈な印象が 最後まで焼きついていたせいとも言える。 登場回数が少ないにもかかわらず。 彼女の言葉は、どこかハッとさせられて、残ります。 次回作も、読んでみようと思いますが シリーズ化されている中で、真賀田博士は、もう出ないのかな? 何とも、不思議なミステリーでした。 あえて言えば、他の方もおっしゃってるように どこか「京極夏彦」を読んだ後のような印象に似てます。 | ||||
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ミステリー好きはこの世に数多くいらっしゃっても、 作品に何を求めているかは、恐らく各々かなり違いがあると思います。 不条理な動機、奇抜なトリック、魅力的な登場人物、特殊な世界観、 はたまた作者の哲学を求めている方もいるかも知れませんね。 それらの形は読み手によって変わりますが、上に挙げた要素全てがこの作品にはある、 私はこの「すべてがFになる」を読み終わって、そう確信しました。 「なんなんだその動機は!」と納得できない方も多いようですし、 「プログラムとかよく分からない」と消化不良になる方も多いようです。 他に類を見るよくあるミステリーと違い、森氏の作品には、 パソコンを知らない人にインターネットのことを説明しても理解し辛いのと同様に、 読み手に多少の知識が必要になることは否めないでしょう。 しかし、上述の全ての要素が凝縮し、高い次元で昇華されており、 結末のインパクト性と相まってこのシリーズの第一作として相応しいと思います。 物語は、一人の超絶的天才が、恐るべき正確無比さで、 しかし非常に現実的に淡々と一つ一つ着実に犯罪をこなしていく様を、 それには及ばない天才が読者に後追いで説明していく作品・・・というとなんだそりゃ、ですね。 この作品の最大の魅力は、非現実性でしょうか。 ミステリーなのだからそんなのは当たり前でしょうが、 全てが彼女に騙される、この一言に尽きる・・・そんな一冊です。 とある登場キャラクターの才能と頭脳に、ただただ凡人は驚嘆する、 その過程を楽しむのがこの作品だと個人的に思います。 不可解さとか、ミステリアスさ、超人的な様を楽しめれば、 この作品は完全消化したも同然です。 そして、そこから貴方のS&Mシリーズは始まりを告げるはず。 大変魅力的な主人公2人、犀川創平と西之園萌絵が織り成す非現実を是非体験して下さい。 | ||||
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いわゆる理系ミステリー。 京極夏彦にすごく似ている。 京極夏彦をもう少しとっつきやすくした感じか。 似非理系の私にはこれくらいの方がちょうどいい。 事件の核心にはやや無理があるように感じたが、それがあまり気にならないほど鳥肌がたった。 ふつうのミステリーとはひと味違う。 ミステリーにホラーを混ぜた、というのともちょっと違う。 これはなんなのだろう。すごく異質な雰囲気が印象に残りました。 いかにもメフィスト賞をとりそうな作品。 森博嗣の作品を初めて読みましたが、気に入りました。 このシリーズは全部読んでみようと思います。 | ||||
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トリックや作風はとても理論型な作品と感じました。 タイトルの「F」のキーワードの意味も、総合的な結末も「なるほどッ!」とうなづける作品で、 読後もスッキリする、理の筋道にしっかりと乗っている作品だと思います。 ただ、各登場人物の感情や行動が、 「なぜそうなったのか?」「なにがそうさせたのか?」といった部分が薄く、 感情移入ができないからか、「グイグイと引き込まれていく感」が持てず、 読中に「先が気になるから読みたいけど、う〜ん…まだ○○ページもあるのか…」と、 ついつい何度か思ってしまいました。 理系、というよりもミステリー性やトリックの解明の醍醐味を味わいたい方にはとてもお薦めだと思います。 ただ、ミステリーの中にも、作中の人物に感情移入して引き込まれたい(惹きこまれたい)といったことを求められる方には、 少々読むのがキツイかもしれません。 | ||||
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一番単純に思ったのが「暗算能力が高いと天才なんですか?」 数学の天才でも算術の達人でも 165×3367って3367×3×55=10101×55=555555にしそう。 7での掛け算をしないと思う (333667×3=1001001もネタとしてどうぞ。 数マニアは知識として持っているのでその場で計算しないと思う)。 天才とは他の人が考えつかないことを考えついたうえで、 他の人をあっと言わせられる成果を挙げられる人であって、 頭の回転が早いだけでは天才ではないと思う。 あの程度で「自分より頭のいい人に会ったことがない」と言うなんて、 頭が悪いから頭のいい人の頭脳を理解できないんだろう。 また、自分の皮膚感覚を信じない人は感覚を一つ遮断しているようなもの。 能力ある人ほど五感の全てを利用とするだろう。 作者のあれだけのバーチャル信仰は理解できない。 とはいえ、惹きつけられて一気に読んでしまった。 楽しんで読んでしまったのも事実。 納得行かないところと合わせて、星三つで。 | ||||
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